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沖縄本島にある2つの水族館のちがい【後編、DMMかりゆし水族館編】

結論

  • 美ら海水族館とは別の水族館なので比べるために、両方行くことがオススメ。

  • 沖縄の観光業を盛り上げるためにDMMグループが創り、テクノロジーとリアルを融合させ、沖縄の自然を切り取ったような水族館。

  • アクティビティ要素もあり、美ら海水族館では観られない陸上生物もせいぞろい。


沖縄本島にある2つの水族館とは?

沖縄本島には、本部半島に「美ら海水族館」と那覇市南部の豊見城市に「DMMかりゆし水族館」という2つの水族館があります。

前編では、美ら海水族館を訪れたことについて書きました。後編では、DMMかりゆし水族館に行った話を書きます。

最後に、美ら海水族館、かりゆし水族館の違いについて考察しますので、ぜひ、最後までお読みください。

DMMかりゆし水族館

2020年5月25日(月)、那覇空港の南側、豊見城市にあるショッピングモール、イーアス沖縄豊崎内に誕生しました。那覇空港、ゆいレール「県庁前駅、旭橋駅、赤嶺駅」からバスで行くことができます。沖縄アウトレットモールあしびなーではありませんので、ご注意ください。

かりゆし水族館、あしびなーは、徒歩10分ほどしか離れてません。かりゆし水族館⇔あしびなー間を往来できる無料の直行バスもあります。かりゆし水族館で鑑賞する前後に、お買い物のため、あしびなーに寄ることもオススメです。

なぜ、DMMは沖縄に水族館を創ったか?

DMMは、石川県加賀市にレンタルビデオ店を5店舗経営することから始まりました。しかし、ライバルのTSUTAYAやGEOなど他社に負けることを悟っていました。

windows95の登場により、一般にインターネットが普及し始めたことをきっかけに、インターネットなら勝てると見込んで、1998年、インターネットによるレンタルビデオ事業、動画配信サービスを開始しました。

10年かけて基盤事業に成長させてから、未来を感じられる事業なら、なんでもやるようになりました。自治体と手を組んで、地方創生に貢献したり、英会話事業、証券会社を創設するなど、幅広い事業を行っています。

水族館も未来を感じられる事業の一つとして、計画されました。「観光客数1,200万人の目標達成を目指す。沖縄の豊かな自然環境、独自の歴史・文化、食などの資源を活用し、国内外の多くの観光客を魅了させ、質の高い世界水準の観光リゾート地を形成することも重要」と『沖縄観光推進ロードマップ』にあり、貢献できると考えて、沖縄に水族館を創ることを決めました。

美ら海水族館は来館数日本一の水族館。日本の水族館界の横綱と言える存在で、競合するメリットがありません。「美ら海水族館では、やらないことを、かりゆし水族館ではやる。」がコンセプトのように感じました。そのため、 美ら海水族館とは全く別の水族館です。

ショッピングモール内に作った異空間

かりゆし水族館は、ショッピングモール内にある水族館です。入館ゲートは、映画館のような雰囲気でした。

かりゆし水族館は、2階建てで、館内全体を一つの水槽に見立てています。2階は、亜熱帯の森林、1階は美しい海を表現しています。2階は、淡水魚と動物、1階は海の生き物が生息していました。

池袋サンシャインシティ内にあるサンシャイン水族館、東京スカイツリー内にあるすみだ水族館、静岡県にある幼魚水族館のように、建物の中にある水族館です。

美ら海水族館では観ることのできない動物たちに出会える。

かりゆし水族館で飼育されていた動物は、ミーアキャット、アリクイ、ナマケモノ、ペリカン、ペンギン、オオハシ。陸上哺乳類、鳥類は、美ら海水族館では、飼育されていません。

動物との距離が近いです。手を伸ばせば触れることができそうな近さに、ナマケモノ、アリクイがいました。亜熱帯の森林は、気温、湿度、音も再現しており、蒸し暑さも感じました。耳から、ヤンバルクイナやリュウキュウイノシシなど、ヤンバルに住んている動物、ホルストガエルなど希少な動物の鳴き声も聞こえます。壁にも動物が描かれていました。

目の前にナマケモノ
目の前にアリクイ
目の前にペリカン

スマフォを使ったアクティビティ

テクノロジーを駆使することにより、映像だけではなく、気候やにおい、音まで、五感を通して沖縄の美しい自然を再現しています。

かりゆし水族館の公式アプリをダウンロードして、館内の動物を探すアクティビティもありました。オリジナルの写真を集めることができます。

LEDとクラゲの共演

クラゲの円柱型の水槽は、鮮やかなLEDで照らされ幻想的です。イルミネーションによる演出のおかげで色とりどりの水柱が浮かび上がります。LEDも時間が経つと色が変わり、青、赤、緑、白の4色のLEDが幻想的な空間を創り出します。

クラゲのいる水柱

映像と水槽の共演

最初にシアターが登場します。沖縄の1日が舞台となっています。ゆったりしたビーチから、沖縄本島北部、やんばる地域の亜熱帯の森林が映像で再現されており、そこにいるかのような錯覚に陥ります。シアターが、日常から非日常へ導く役割を果たしていました。

目の前に水槽、背後にスクリーンを置くことによって、砂浜にスクリーンに映る映像は、季節、時間によって変わっていきます。、100円のガチャガチャにエサが売られており、エサを与えると、魚たちが食いつきます。

水槽の魚だけではなく、エサを与えることができます。魚に触れることのできるプールだけではなく、エサやりなど、さまざまな体験ができるのも、かりゆし水族館ならではです。

海の上を歩ける

かりゆし水族館最大の水槽は広々としており、ハリセンボン、ナポレオンフィッシュ、グルクン、ヒョウモンオトメエイが特に名物です。かりゆし水族館で飼育している海の生き物は、県南部の漁師さんと協力して水族館へ運ばれます。

靴を脱いで、水槽の上をガラスで貼って歩いて渡ることのできる水槽があります。美ら海水族館より水面から近いように感じられ、海の上を歩いている感覚に陥ります。

エイ、サメなどの魚が泳ぐ様子が見られます。獲物を追う鳥になった気分です。

あったらほしいお土産

お土産もオリジナル色が強めです。ぬいぐるみ、ガチャガチャには、プラグタグなどあったらいいなと思えるものがありました。

かりゆし水族館は、テクノロジーとリアルの共演により、新しい水族館のカタチを創ったように思いました。

美ら海水族館との共通点

大水槽の前でお茶が飲める

美ら海水族館もかりゆし水族館も、大水槽の前にカフェがあります。

美ら海水族館では、パスタ、ピザなど食事も楽しめます。かりゆし水族館では、ベニイモを使ったスイーツなど、軽食や飲み物が楽しめます。

どちらも、食事を楽しんだり、コーヒーを片手に生き物を眺めるというゆったりした時間が楽しめます。なにもしないで、ボーとする時間も大切です。魚が目の前にいるぜいたくな時間を味わえます。

クセのあるおみやげ

どちらの水族館もクセのある個性的なおみやげが揃っていました。お菓子、ぬいぐるみなど全国の水族館にもある定番のおみやげもありました。

美ら海水族館では、3Dスキャンしてつくったリアルなサメの歯のキーホルダー、沖縄の伝統工芸品とコラボしたキーホルダーがありました。本部半島のお土産も揃っていました。

かりゆし水族館は、シーサーのコスプレをした生き物のかわいらしいぬいぐるみ、ガチャガチャには、プラグタグなどあったら欲しいものが揃っていました。

沖縄本島にある2つの水族館を比べて思ったこととは?

2つの水族館に行って分かったことは、全くの別物です。DMMかりゆし水族館側が、なるべく被らないように配慮したように思いました。世界一、世界初を目指す美ら海水族館に対し、テクノロジーとリアルの融合で人々を楽しませるかりゆし水族館が協調しているように思いました。

今回は、かりゆし水族館、美ら海水族館に行きました。どちらもそれぞれ特徴があり、コンセプトの異なる水族館です。

どちらの水族館も、那覇空港や国際通りからバス一本で行くことができます。沖縄に行かれる方は、ぜひ、両方とも行ってください。

開館情報

営業時間 10:00~20:00(火~金)
     9:00~22:00(土日祝、月)
年3回ほど、メンテナンスのため休場
入場料 18歳以上2500円、13~17歳 2000円、4~12歳 1500円
アクセス イーアス沖縄豊崎バス停下車すぐ

参考文献


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