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本州と四国をつなぐ3つのルート

8月4日は橋の日

 ゴロ合わせから橋の日と制定されました。1985年、橋の建築会社に勤めていた湯浅利彦さんが提唱しました。翌年、延岡市にて第1回「橋の日」を開催されました。
 2023年は四国と本州を結ぶ橋について紹介します。それぞれの街にも訪れましたので、橋のふもとの街について、詳しくは近日公開します。

瀬戸内海

 本州と四国の間に挟まれた海の範囲が瀬戸内海です。環境省によると、南東は和歌山県最西端の紀伊日の御岬燈台から徳島県南東部にある四国最東端の蒲生田岬までを結ぶ直線、南西は愛媛県西部にある四国最西端の佐田岬から大分県東部にある佐賀関半島突端の関崎燈台までを結ぶ直線、西は関門海峡から東は大阪湾までの範囲を指します。元々山地だった地域が海面上昇によって100m上がりました。それにより、かつての高い山は複雑な海岸線をもつ718もの島に変化し、穏やかな海とともに絶景が生み出されました。美しい風景から、1934年、日本初の国立公園に指定されました。

神戸淡路鳴門自動車道

 自動車専用連絡橋。神戸市から淡路島を通って徳島県鳴門市へつながっています。関西と四国を結びます。神戸市垂水区〜淡路市間は明石海峡大橋、南あわじ市~鳴門市は鳴門大橋で結ばれています。

明石海峡大橋

 神戸市から淡路島の北端、淡路市につながる全長3911mもの吊橋。阪神淡路大震災(兵庫県南部地震)の震源地は東1kmの場所です。地震により、地盤のずれが起き、1m伸びました。しかし、震災発生時は建設中で人的被害はなく、倒壊も起こりませんでした。震災から3年後に開通しました。
 橋を吊るワイヤーを支える主塔が2基あり、298.3mもあります。これは、東京スカイツリー、東京タワー、あべのハルカスに次ぐ高さです。イベントのときのみ、人数限定で登ることができます。

淡路島側明石海峡大橋

鳴門大橋

 淡路島南西部(南あわじ市)と徳島県鳴門市を結ぶ全長1629mの吊り橋。1985年に開通し、淡路島は本州より13年先に四国と結ばれました。鳴門大橋の下は、鳴門海峡。潮の流れが速く、渦潮が発生する場所として有名です。徳島県側でも淡路島側でも渦潮の観光船や見学スポットが充実しています。

淡路島側から撮った鳴門海峡大橋

瀬戸大橋

 岡山県倉敷市児島〜香川県坂出市をつなぐ10基の橋の総称で全長12.3kmです。1988年開通し、初めて陸路で本州と四国が結ばれました。ちなみに、瀬戸大橋開通の1ヶ月前に本州と北海道を結ぶ青函トンネルが開通しました。自動車+鉄道併用の橋。3つのルートで唯一、電車で瀬戸内海を縦断することができます。岡山駅~高松駅は瀬戸大橋線と呼ばれ、快速マリンライナーで岡山~高松間を結んだり、「南風」など岡山と四国各地を結ぶ特急も通ります。
 児島駅から鷲羽山を越えて瀬戸大橋へ入ると、車窓から、瀬戸内海に浮かぶ島々の美しい風景が見られます。櫃石島ヒツイシジマ与島ヨジマを越えると四国上陸です。四国上陸したとたんに見える、工業地帯。四国電力などがあります。
 坂出駅でうどんを食べたり、宇多津で水族館など観光を楽しんだり、思い出がよみがえります。

しまなみ海道

 広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長59.4kmものルート。2006年に全線開通しました。広島県側から、新尾道大橋、因島大橋、生口橋、多々羅大橋、大三島橋、伯方橋、大島大橋、来島海峡大橋(来島海峡第一大橋、来島海峡第二大橋、来島海峡第三大橋)という10基の橋によって、因島インノシマ生口島イクチジマ大三島オオミシマ伯方島ハカタシマ大島オオシマを結びます。徒歩、自転車で本州と四国を往復できる唯一のルートです。歩行者、自転車は2024年3月31日まで、タダで渡ることができます。自転車・歩行者と自動車はレーンで分かれており、交通事故のリスクは抑えられています。尾道市側も今治市側もレンタサイクル、自転車歩行者専用レーンなど自転車の設備が充実しております。
 自動車や大型バイクは目的地まで通過できます。しかし、自転車、徒歩で行く場合、橋を渡り切るたびに降りないといけないため、過酷です。橋が高い位置にかけられているため、陸地までの傾斜がきついです。電動自転車がオススメです。普通自転車で筋肉痛になること間違いありません。特に夏は熱中症のリスクが高まるため、ママチャリで縦断することは、あまりオススメできません。
 今回は、全島制覇せず、今治市から自転車で途中の大三島までわたりました。目的は大三島神社で参拝するため。上り坂がきつい場所もありました。しかし、瀬戸内の島々が創る景色によって癒されました。

 今回は、本州と四国を結ぶ3つのルートついて話しました。この3つのルートのある街について、徐々に投稿予定です。どのルートも魅力あふれていましたので、お楽しみに!

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