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乗るだけで冒険気分!花咲線は車窓から目が離せない!

結論

花咲線に乗るだけで、冒険が始まる。

2024年やりたい旅が、東日本を縦断する旅。壮大な旅のスタート地点として日本最東端の街、根室に設定しました。根室へ、釧路駅から花咲線(根室本線)を通って向かいました。花咲線は思っていた10倍以上の刺激があり、忘れられない路線でした。

「双眼鏡を用意すれば良かったのに…」と後悔させられます。

花咲線

北海道の東西を貫く根室本線。滝川〜富良野駅、新得〜根室間を指します。富良野〜新得間は2024年4月1日に廃止されました。

花咲線は、根室本線の中でも、最東端にあたる釧路〜根室の17駅の区間ことを指します。花咲線は、観光風景を楽しむため、ゆっくり走ります。根室まで134.5kmの道のりを160分で旅します。1日6往復しかありません。そのうち、快速電車はなさきが1日1往復走ります。1本乗り過ごすと次に根室行または釧路行の電車が来るのは2〜3時間後。釧路駅から10時の根室行を逃すと5時間待つことになりますので、時刻表をしっかり確認しましょう。

16:06、釧路駅から乗車。

釧路駅には、きっぷ売り場があります。タッチパネル式で、駅名を入力して、現金を入れて購入します。特急電車の予約もできます。特急の予約では、クレジットカードも利用できます。道東地域では、KITACAなど交通系ICカードは利用できません。

釧路〜根室駅間は2860円のきっぷを納めれば行くことができます。花咲線は、釧路駅、厚岸駅、根室駅以外、無人駅です。この3駅では、どの扉からでも乗り降りでき、改札で支払います。無人駅では、バスと同じように、乗車時に整理券を受け取り、降車時に運転席で整理券を見せてお金を支払います。

4番線の1両編成の普通電車に乗車しました。花咲線を走る電車は、ディーゼルカーという線路の上を走るバスのような車両のため、電線がありません。花咲線の車体に描かれている絵は阿寒岳をイメージしています。座席シートには、シマフクロウ、ハクチョウ、エトピリカ、灯台が描かれていました。大空に浮かぶ光景です。

16:07 釧路の街の中を走る。

次の東釧路駅で網走へ向かう釧網本線の電車と別れを告げます。武佐駅までは釧路市、釧路町の住宅地が広がっていました。



武佐駅を過ぎると、森林地帯に入ります。冒険のスタートです。

16:14 道東の大自然に驚かされる。

森林地帯に入って地面を見ると、乾拭き屋根の小さな家が何軒も建っていました。自然によってできた、住宅街。住宅の正体は、何でしょうか?

この小さな住宅の正体がわかる方は、ぜひ、コメントをください。武佐駅から、別保駅、上尾幌駅を通過すると、まさかの光景が広がっていました。

16:25 21匹のエゾシカとの出会い。

上尾幌駅を通過し、人里から遠く離れていきます。そのとき、エゾシカの群れに遭遇しました。カップルもいれば、家族もいます。次の尾幌駅までの区間でシカを5回見ました。しかし、単独で行動しているエゾシカは1匹もいませんでした。先祖代々の教えなのか、電車との距離を保ちながら、我々を見ていました。しかし、見られていることに気づいて慌てて逃げていきました。尾幌駅を通過すると、突然現れなくなりました。

北海道の森林にはエゾジカなど野生動物が出没します。「シカ注意」という道路標識が、郊外を中心に見られました。上尾幌〜尾幌駅間では、21匹の鹿に出会いました。

17:03 湖広がる牡蠣の名産地を通過。

厚岸駅に近づくと、太平洋へひらけた厚岸湾が見えました。厚岸駅を通過すると、厚岸湖という周囲30kmの大きな湖が眼の前に広がりました。厚岸湖は、湖岸に沿って厚岸湖は南から北へ向かってできた砂州でせき止められています。砂州は400mほど開いているため、海水も入りこみます。厚岸湖は汽水湖です。

厚岸湖では、縄文時代から牡蠣が採れ、明治時代から牡蠣の養殖が行われています。水温が年中低いため、成長速度をコントロールできます。その結果、一年中、良質な牡蠣が食べられます。厚岸は2日後、釧路へ戻るときに立ち寄ることになります。厚岸の牡蠣について、詳しくは、後日、紹介します。

厚岸湖を通過すると、再び湿地に入ります。この湿原は別寒辺牛湿原と呼ばれており、2021年、国定公園に指定されました。厚岸湖へ注ぐ別寒辺牛数mありそうな川に浮かぶ緑色の島々が美しく感じられました。武佐駅を通過後に観られた謎の乾拭き屋根の集落も見られました。

17:28 ルパン三世を体感できる浜中町へ上陸する。

茶内駅に到着すると、漁師に変装した銭形警部、浜中駅では、ルパンが迎えていました。姉別駅では、銭形警部とルパンの銃撃戦が観られます。茶内駅、浜中駅、姉別駅のある浜中町は、ルパン三世の原作者、モンキーパンチ先生の出身地です。

浜中町では、ルパン三世を活かした観光戦略を練っています。浜中町には、太平洋に突き出ている霧多布半島があります。霧多布半島には、モンキーパンチ先生のコレクションを集めた記念館、ルパンの世界観を体感できる建物があります。花咲線の車両にもルパン三世のキャラクターが描かれたラッピング電車があります。

17:52 根室市へ上陸する。

厚床駅から根室市に入ります。根室市に入ると、車窓の風景はクマササの広がる荒野に変わっていきました。

牧場も見られるようになり、サラブレッド、ホルスタインが広大な牧草地の中を悠々と過ごしていました。花咲線は、穏やかな時間が流れます。

18:32 19匹のエゾシカとの出会い

昆布森〜西和田駅間でも、エゾシカの親子、カップルがいました。19匹のエゾシカに出会いました。さらに、4羽のアオサギにも出会うことができました。

18:45 日本最東端の駅を通過する。

東根室駅は、日本最東端の鉄道駅です。木製の記念碑が建てられていました。根室駅から歩いて35分程度で行くことができます。余裕のある方は、根室駅ではなく東根室駅で記念写真を撮ってから乗車するのも良い経験です。

18:48 根室駅に到着。

根室駅に到着し、2時間46分の長旅が終わりました。根室駅は日本最東端の有人駅です。根室駅に行くと、日本最東端の駅に証明書をいただくことができます。

根室に到着し、東日本縦断の旅が始まりました。この最新の旅の続きは、書き貯めてきた過去の旅の記事の間に、定期的にお送りいたします。


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