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英国広告会社の社長が語るマーケティングに向いている性格とは? 〜何が人にお金を使わせるのか〜

今回紹介するのはRory Sutherlandさんです。Oglivy & Mather広告会社の副会長であり、著者であります。という世界で3番目に大きな広告会社とも言われております。世界最大の広告組織であるWPPが親組織であります。
そんな大きな会社の副会長を務められているRoryさんは過去に『欲望の錬金術: 伝説の広告人が明かす不合理のマーケティング』といった本も出版されており、心理的なストラテジーを使ったマーケティングを得意とされた方です。

そんなRorysんが今回『何が人にお金を使わせるのか? What makes people spend money?』という動画で心理学的な解説をされておりますので、まとめてみます。


売れるストラテジーとは?なぜ面白いマーケティングができるのか?
〜面白いアイデアを生む行動パターン〜

Rory Sutherland は新しいアイデアや新しい観点から物を観察して面白いマーケティングをしていらっしゃいますが、なぜいつも面白い考えを生むことができるのか?
Rory曰く、『商売上手』であったり『ちゃっかり利益を持っていっちゃう人』においては行動パターンがあるそう。
この行動パターンとはある程度良いタイミングを待つということだそうだ。
よくクリエイティブな人たちの間で話がでるメソッドとは overnight method(一晩寝かす)というものだ。
あるアイデアが浮かんだとしても、一旦おいておいて寝かしてみると次の日にそのアイデアが本当にクリエイティブで良いアイデアなのか、無駄なアイデアなのかクリアな状態で判断できるという。

マーケティングをするのに向いている人とそうではない人

続けてRoryは上記のようなクリエイティブなアイデアを次々と出し、そういったことを仕事にできる人、そうでない人について説明をしています。
Rory曰く、明確にこういった性格特性を持った人間がマーケティングのスキルを兼ね備えているというものはないと思うが、「独断的な人」はマーケティングには向いていないと感じるそうだ。

学校の討論で目立つ意見としては、主に討論好きで理屈っぽい意見が人気で優勢になる傾向にあるのではないか?その意見がちゃんと、問題を解決するかどうかは残念だがまた別の話である。

その時点で私たちが学んできた環境の中での「問題解決能力」というものは混沌としている。

これは会社でも起こりうることだ言う。例えば、色々な問題を解決するであろうアイデアがあっても会社としての意思統一を優先することによって新しいアイデアや新体制などを適応することができない。

そんな問題解決能力が混沌としている世の中で少し捻くれたアイデアや解決策を生産していくには、独断的な人間には難しいそう。

マーケティングスキルというのは教えることができるもの?

加えてこの動画のホストであるMikhaila はRoryに、「マーケティングスキルというのは教えることができるスキルなのか」質問している。
これに関してRoryは『答えとしてはNOだ。マーケティングスキルというものは先天的なものではないが、暗黙的に真似をして吸収することはできるのではないか?ユーモアと同じようなものではないか』と答えている。

まとめ

今回紹介したのはいつもユーモラスで斬新なアイデアで英国広告会社のマーケティングを行っているRory Sutherlandさんのマーケティングスキルについての見解でした。
クリエイティブで物事を面白い視覚から見れる人は良いタイミングを待つ人であり独断的であり、順序に沿ったやり方をすぐに始める人に関してはマーケティングポジションは難しいのではないか?とのことだ。
そしてこのスキルに関しては人に直接教えたり、教わったりするものではない。とのことだ。

いかがだったでしょうか?社会情勢が変わるにつれ、物の売り方などが変わってゆくかと思いますが、色々とRoryさんからは学べるものがあるのではないでしょうか。。?

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