見出し画像

イネ科植物の紫外線ダメージ修復

イネ科の植物は、紫外線でダメージを受けたDNAを修復する、他の植物にはみられない仕組みを持っている。

太陽光に含まれる紫外線は生物のDNAを傷つけ、人が浴びすぎると皮膚がんの要因になる。植物も同様に紫外線焼けをおこす。

イネやコムギ、トウモロコシなどのイネ科植物は、酵素の状態を変化させ、光合成を担う葉緑体を修復する。

東北大学の研究チームは、酵素を部分的に合成して、輸送を担う部位を特定した。応用すれば宇宙空間のような紫外線の強い環境でも栽培できる植物の開発につながる。

通常のイネ㊧と、遺伝子組み換えによってDNAを修復する酵素を葉緑体に送らないようにしたイネ㊨に紫外線を当てて育てた様子。右のイネは紫外線によるダメージで一部の葉が褐色になった


『参考資料』

https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20240227_01web_ine.pdf

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?