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【材料学】明礬(みょうばん)

現代社会では品物に色がついているのはあたりまえだが、新石器時代の人間が作ったものは大体、石のくすんだ灰色、粘土の地味な褐色や黄土色、動物の皮や糸の灰色がかった白や黒色をしていた。
初期の人類は自然の花や虫や鳥の鮮やかな色に魅了されたことだろう。
 
そして、自然にある植物、鉱物、貝、昆虫などを利用し、さまざまな色を使って、社会的な地位、信仰、国への忠誠心の区別を表現できないかと考える人がいたのだろう。
しかし問題は、布を着たり、雨に濡れたり洗ったりしても溶け出さないように、色を定着するにはどうしたらよいかということだ。天然の色留め剤として使われていたのは、古くなった尿、もうひとつが「明礬」だった。明礬はいろあせない黄、緑、ピンク、紫を定着するために古代から多くの染色工程で使われた。
 
『参考資料』
https://karatz.jp/alunite/

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