電線は3本1セット
電柱を見上げると、電線が3本で1セットになっていることに気づく。家庭電気製品のコードは2本1組なのに、なぜ送電線は3本1組なのだろう?
これは「三相交流という送電方式を採用しているから」である。
三相交流は3分の電線を、交流電気がタイミングをずらして流れている。このズレのおかげで3本の電圧を加え合わせると、互いに打ち消しあって電圧が0になる。電線の終端で3本を結べば、結び目の電圧は0になり電流は流れない。つまり、電流の帰り道が不要になるわけだ。
これは、交流電気の大変便利な性質である。1つの交流電気(単相交流)なら電気の往復分の電線が必要になり電線が6本も必要になる。三相交流なら片道分3本の電線で送電できるのである。
『参考資料』
https://www.kamidenshi.co.jp/magazine/1649/
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