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ダブルブレイズ環境のメタゲーム【3月第5週編】

 こんにちは。
「TEAM TOKIWA」の「“会長”」です。


 今回の記事は、「ダブルブレイズ(SM10)」環境のメタゲーム3月第5週目という事で、前回の記事に引き続き、「シティリーグシーズン3」の結果を簡単にまとめてそのメタゲームの推移について見ていきます。


 今回は3/23(土)に行われた「シティリーグ加須」、3/24(日)に行われた「シティリーグ千葉」、「シティリーグ大阪」の3つの「シティリーグ」について見ていきます。
なお、今回まとめていく「シティリーグ」は、「ポケモンカードステーション」での開催が多く、詳細なデッキ分布が上がっていなかった為、各「シティリーグ」参加者様のTwitterで情報を拾うことが出来た決勝トーナメントの環境を中心に見ていきます。その為、前回より内容はやや薄くなります。


前回の記事はこちら
“ダブルブレイズ環境のメタゲーム【3月第3週編】”
https://note.mu/teamtokiwa/n/ne55e335fbd57


3月第4週のメタゲームについてはこちらを参考にしてください。
“第27回トキワカップ開催レポート”
https://note.mu/teamtokiwa/n/n30fc171bf0d8


記事は以下の通りです。
目次
1. シティリーグ加須(3/23開催)
1.1.シティリーグ加賀デッキ分布
1.2シティリーグ加須ベスト16デッキ分布
2.シティリーグ千葉(3/24開催)
2.1.シティリーグ千葉ベスト16デッキ分布
3.シティリーグ大阪(3/24開催)
3.1.シティリーグ大阪ベスト8デッキ分布
4.まとめ
4.1.決勝トーナメント進出デッキ分布まとめ
4.2.ダブルブレイズ環境のここまでの推移
5.おわりに


1.シティリーグ加須(3/23開催)
 3/23(土)に埼玉県加須市の「WonderGOO加須店」で開催されたシティリーグです。
前回より少し期間が空いての「シティリーグ」はどのような環境になったのでしょうか。
※デッキ分布や結果は「WonderGOO加須店」様や他の参加者様のTwitterより引用させていただいております。


1.1.シティリーグ加須デッキ分布

 「ダブルブレイズ」で登場した【ジュゴン】や【ペルシアンGX】との組み合わせで、3月中旬に各地で行われた自主大会で大活躍を見せている「ゾロアークGX系統」のデッキがさらに勢力を拡大しています。
先週までのトップメタの「炎系統」のデッキの数=「ゾロアークGX系統」のデッキの数という構図からわかるように、多くのプレイヤーが「炎系統」のデッキにしっかり対抗策のある「ゾロアークGX」デッキを使っていたのだと思います。
それに続く形で「ウルトラネクロズマGX」デッキや「超バレット」デッキ等を含む「カラマネロ系統」のデッキと「ジラーチ/サンダー」デッキ、「ピカチュウ&ゼクロムGX」デッキといった雷ポケモンを軸にしたデッキが続きます。
【エルフーンGX】等のフェアリータイプのポケモンが活躍しているのもこの週のシティリーグの特徴かもしれません。

1.2.シティリーグ加須ベスト16デッキ分布

 予選でも数が多かった「ゾロアークGX派生」のデッキを筆頭に様々なデッキタイプが勝ち上がっています。


決勝トーナメントの結果は、
優勝:「ピカチュウ&ゼクロムGX」
準優勝:「サーナイト&ニンフィアGX」
ベスト4:「レシラム&リザードンGX」
ベスト4「マタドガス」


 先週のトキワカップ開催レポートでも触れましたが、トップメタの「炎系統」のデッキに目が行きがちなこの環境での「ピカチュウ&ゼクロムGX」デッキの立ち位置は良いです。「炎系統」のデッキとこのデッキを両睨み出来るデッキの構築は難しく、そういった環境の穴を突いて元々パワーがあるこのデッキが見事優勝しました。
準優勝の「サーナイト&ニンフィアGX」デッキに関しては、「ゾロアークGX派生」デッキのような中打点のデッキが増えてくると再びこのデッキが強くなるので、メタゲームをきちんと読んだ結果の勝利だと思います。
ベスト4に入った一つ目のデッキは、「レシラム&リザードンGX」デッキです。
決勝戦に上がった二つのデッキにも有利に戦えて、他のデッキにもきちんと勝てるパワーを持っているデッキなので、様々なデッキで対策されているとはいえまだまだトップメタですね。
もう一つのデッキはダークホース「マタドガス」デッキです。
このデッキについて少し説明させていただくと、「カウンターコケコ」のようなバラ撒きデッキで、【マタドガス】の特性「いのこりガス」、ワザ「とびちるヘドロ」や【戒めの祠】で相手の場にダメカンを貯めていき、最後に【カプ・テテフ】の「マジカルスワップ」で勝つというコンセプトは一緒です。
【マタドガス】が進化ポケモンということもあり、たねポケモンの【カプ・コケコ(SM2⁺)】より一度にダメージを撒く量が多いのが最大の特徴です。
環境終盤に来て「ダブルブレイズ」で登場したカードをメインにした新たなデッキタイプが台頭してきました。


2. シティリーグ千葉(3/24開催)
 3/24(日)に「ポケモンカードステーショントーキョーベイ」で開催された「シティリーグ」です。
関東圏での二日連続の「シティリーグ」ではメタゲームがどうなっているかを見てみましょう。
※デッキ分布や大会の結果に関しては参加者様のTwitterより引用させていただきました。


2.1. シティリーグ千葉ベスト16デッキ分布

 ベスト16に進出したデッキタイプはこの環境の縮図とも言えるくらい綺麗にデッキが分かれています。
ダークホースの「マタドガス」デッキを除くと、「レシラム&リザードンGX」デッキと「ズガドーン」デッキを足した「炎系統」のデッキ、「サーナイト&ニンフィアGX」デッキと「エルフーンGX」デッキを足した「フェアリー系統」のデッキと合わせて全てのデッキタイプが3つずつ上がっているバランスの良い環境です。


そして、決勝トーナメントの結果は
優勝:「サーナイト&ニンフィアGX」
準優勝:「ジラーチ/サンダー」
ベスト4:「サーナイト&ニンフィアGX」
ベスト4:「ピカチュウ&ゼクロムGX」


優勝、準優勝された方のデッキレシピはポケモンカード公式ページに載っておりますのでそちらを参考にしてください。


“3月24日(日)開催のシティリーグ優勝者にインタビュー! | ポケモンカードゲーム公式ホームページ ”
https://www.pokemon-card.com/info/2019/20190327_001773.html


 数を増やしてきた「ゾロアークGX系統」のデッキや今大会準優勝した「ジラーチ/サンダー」のような中打点のデッキに強い「サーナイト&ニンフィアGX」デッキがベスト4の内2つを占めました。
準優勝の「ジラーチ/サンダー」デッキは【ライコウ(SM8a)】入りで雷タイプの非GXのアタッカーが【サンダー】単騎の構築より多くのダメージを出せるようにチューンナップされています。
もう一つのベスト4には「ピカチュウ&ゼクロムGX」デッキが二日続けて入賞しております。デッキパワーの高さと環境的にやはり動きやすいのでしょう。


3.シティリーグ大阪(3/24開催)
 3/24(日)に「ポケモンカードステーションオーサカ」で「シティリーグ千葉」と同日開催された「シティリーグ」ではどういった環境だったのかを見ていきましょう。
※デッキ分布や大会の結果に関しては参加者様のTwitterより引用させていただきました。

3.1.シティリーグ大阪ベスト8デッキ分布

 同日開催の「シティリーグ千葉」と決勝トーナメントに進出したデッキはそんなに変わらず、「マタドガス」デッキが同じ非GXデッキの「デスカーン/ギラティナ」デッキに変わったくらいなので、ほとんど同じような環境だったのではないでしょうか。


そんな中、決勝トーナメントの結果は、
優勝:「サーナイト&ニンフィアGX」
準優勝:「デスカーン/ギラティナ」
ベスト4:「ジラーチ/サンダー」
ベスト4:「ピカチュウ&ゼクロムGX」


 同日開催の「シティリーグ千葉」と共通しているのは決勝トーナメントの進出デッキタイプだけでなく、決勝戦が非GXポケモン主体のデッキ対「サーナイト&ニンフィアGX」デッキということで、その結果も一緒になっております。「サーナイト&ニンフィアGX」デッキ側が相性有利のマッチングをしっかり勝ち切っています。
ベスト4に入った二つのデッキも同日開催の「シティリーグ千葉」で入賞した二つのデッキタイプなので、開催場所は違えどこの日のメタゲームの結論だったのかもしれませんね。


4.まとめ
 今回は予選のデッキ分布があまり取れなかったので、決勝トーナメントのデッキ分布を中心にまとめをさせていただきます。


4.1.決勝トーナメント進出デッキ分布まとめ

 3月前半の「シティリーグ」と比べると「炎系統」のデッキの数がやや減り、対策に回ったデッキが多く勝ち上がっているという印象です。
特に「ゾロアークGX系統」のデッキは様々なカードを相方にして決勝トーナメント進出数トップに躍り出ていますが、上位入賞は出来なかった事からトップメタの対策の対策までメタゲームが進んでいる事がわかります。
「ゾロアークGX系統」のデッキへの採用率が高くなっている【ジュゴン】等の「炎系統」のデッキ対策をすり抜けた「ピカチュウ&ゼクロムGX」デッキが単体のデッキタイプとしてはトップの決勝トーナメント進出数を誇り、今回紹介した全ての「シティリーグ」で入賞しています。
「サーナイト&ニンフィアGX」デッキの復権についても触れておきましょう。
3/23(土)に行われた「シティリーグ加須」では準優勝、3/24(日)の千葉と大阪で行われた「シティリーグ」では同日優勝をしております。
新しいデッキタイプが多数出てきていますが、今回のこの結果は「シティリーグシーズン2」の「ナイトユニゾン(SM9a)」環境で「ピカチュウ&ゼクロムGX」デッキとこのデッキがトップ争いをしていたような環境に近くなっているのではないでしょうか。
全体的にやや非GXポケモン主体のデッキタイプが厳しい環境になってきているのですが、こういった耐久力の高いデッキタイプが環境に復活してくるとますます非GXポケモンを主体にしたデッキは厳しくなるかもしれないですね。
この二つのデッキタイプは「レシラム&リザードンGX」デッキを始めとした「炎系統」のデッキに対してはそこまで有利ではなく、対策をされているとはいえ、なお決勝トーナメントには低くない割合で進出しているので、強力なデッキタイプである事には変わりありません。次の週ではまた「炎系統」のデッキが勝つかもしれませんね。
また、前回の記事ではかなり活躍していた「ウルトラネクロズマGX」デッキを始めとする「カラマネロ」をデッキ軸にしたデッキは、「ゾロアークGX/ジュゴン」デッキが増えた事によりデッキの軸である【カラマネロ】が【ジュゴン】のワザ「デュアルブリザード」で倒されやすくなった事や、【ニンフィア&サーナイトGX】デッキや【エルフーンGX】デッキのような「フェアリー系統」のデッキが増えてきたのでやや数を減らしています。 


4.2.ダブルブレイズ環境のここまでの推移
 ダブルブレイズ環境のここまでの推移を簡単に表すと、
①. ダブルブレイズ発売直後の「シティリーグ」で「レシラム&リザードンGX」デッキや「ズガドーン」デッキ等の「炎系統」のデッキが活躍する。

②.「シティリーグ」がない週の各地の自主大会では①を対策した「ゾロアークGX/ジュゴン」デッキ等のデッキタイプが活躍する。

③.②のデッキタイプに強い高耐久デッキの「サーナイト&ニンフィアGX」デッキや対策がやや薄れてきた「ピカチュウ&ゼクロムGX」デッキが活躍する。
という感じになっているのではないでしょうか。

5.おわりに
  3月後半の「シティリーグ」のメタゲームの推移についても軽くまとめさせていただきましたが、3月前半の「シティリーグ」の結果をまとめた前回の記事に比べてメタが回っているというのが両方の記事を見比べていただくとわかるかと思います。
新弾が月1以上発売という異常なペースの中で行われている「シティリーグ」では、「チャンピオンズリーグ」と違い何週かに分けて各地で行われるので、メタゲームの推移がわかりやすいというのが他の大会にはない魅力の一つだと思います。
今回の拡張パック「ダブルブレイズ」では、過去の拡張パックに比べて優秀なカードが多く、実際に環境でも活躍しているカードが多いです。
つまり、今までの拡張パックに比べて多くの研究時間を取らなければならないのにもかかわらず、メタがこれだけ回るというのは、熱心に研究されているプレイヤー様が各地にいるという事で、その研究スピードには脱帽します。
次の強化拡張パック「ジージーエンド」発売までにスタンダードレギュレーションで開催される「シティリーグ」は3/30(土)の茨城県牛久市の「WonderGOOひたち野うしく店」で開催される大会のみとなりました。「ダブルブレイズ」環境の集大成としてどんなデッキが活躍されるか楽しみです。
ここまでご覧いただきどうもありがとうございました。

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