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なぜ今回自分主体でイベントを行いたかったか

teamCOLORは同級生であり、sound studio emergencyのオーナーである松井によって発足したteamです。もう少しで発足して2年になります。大きなイベントも小さなイベントも幾つか行い、最近は何となく話す内容も似てきたような気がしていました。何故なら発起人である松井やその同級生である自分に意見の強さ決定権が集中しているからだと感じます。というか、イベント費用や責任を松井1人で受け持っているからです。一応僕らの集まりはボランティアで会費などは取っていませんし、イベント代を徴収するようなことはしていません。それはteamとして安心ですが、1人の負担が大きくイベントが失敗したら続けられないというリスク、大きなイベントはハイリスクであるという弱点があります。


僕はteamでいるのに負担を分散できない事に無責任感を感じていました。責任がないとう事は安心しますが、自分に決定権がないという事にもあります。本当の自由は責任を追ってこそだと思います。今までのイベントのアーティストのオファーや日程、場所決めなど全て松井が行なっていました。そこに不服があっても責任を追っていなければ誰もいえませんからね。
でもそれってteamなのかなとも思いました。現状teamを悪くいえば好きなように動いてくれる駒、良くいえば楽しい事だけ味わえる集まり。(皮肉めいた言い方ですみません)しかしそれではteamとしての一体感、またイベントの拡大時にteamが対応できないと思うのです。
何故なら大事になった時、俺好きでやってたから、そんな面倒なのやーめたといつでも言えるからです。それはトラブルが怒った時でも、大盛況になって収集つかなくなった時もです。
前のブログ記事では(teamCOLORは暇つぶしである)と無責任な自分を露呈していますが、僕もそれなりの志しを持ってteamCOLORをやっています。それは自分の地元が今より面白い街になって、自分が地元を好きになれるようにするという事です。

すごく話が変わりますが、崎山蒼志くんをご存知ですか?静岡県浜松市が生んだ天才ギタリストです。今年浜松のあるイベント主催者の御厚意により彼のLIVEを見させて頂きました。崎山くんは言わずもがな圧倒的なテクニックとカリスマ性で度肝を抜かれました。まさしく日本のギター界を変える逸材を拝見できた貴重な時間でした。そのイベントは静岡で活動中の10代をメインに弾き語りのアーティストを集めたものでした。その時、豊橋の浜松の熱量の差を感じました。アーティストはもちろんですが、バックアップする企画運営の方の力の入れようです。ああ、この土壌があるからこそ良い芽が育つんだと実感しました。

浜松は楽器の街、岡崎はジャズの街。そこに囲まれた豊橋は何があるんでしょう。音楽と程遠い暮らしをされている方が多いです。音楽と言えばええじゃないか祭りだけですかね?豊橋祭り、祇園、鬼祭りなど祭りや花火には力を入れていますが『ど祭り』には敵いませんし、最近の花火は音楽に合わせていたりと伝統あるものだけでなく凄く革新的なものが多いです。
浜松のLIVEを見て自分もteamCOLORとして地元の発展に貢献している者として、僕は浜松の素晴らしいアーティストと豊橋のアーティストを集め交流できないかと構想しました。それが今回のイベントのアイデアです。

そして、実際浜松のアーティストさんにオファーをしましたが日程が合わず流れそうになりました。(またの日程が合えばぜひ参加したいという事でした)イベント日と出演者の日程合わせがイベント開催には必須ですが一番難しいです。人気がある方は予定が埋まりやすいし、人気とか関わらずイベントに魅力がなければ出演してもらえない。じゃあ開催日を先に決めればいいかと言ってもアーティストが決まってなければ話もすすめにくい。本当にどこから進めていいのかわからなかったです。しかし豊橋側のアーティストにお声を掛けたら2組11月3日に出てくださるという事になりました。最初から文化の日にやる事に意味を持たせようと考えていたので何とかイベントをやりたいと思いました。

しかし、豊橋以外で岡崎や浜松に出かけてアーティストを発掘するには時間がない。というか、イベントの為には寄せ集めるのは趣旨が違うと思います。まず、浜松のアーティストを見て感動し、その方を豊橋の人に知ってもらいたいと思ったから今回イベントをやりたいと思ったのに、イベント目的では自分らが儲かる為、またはアーティストを使って自分らが楽しむ為にやっているだけに過ぎず根底が崩れている。つまりそれはアーティストを利用しているだけだと思います。そんなイベントならやらなくてもいいと思いました。
当初11月3日は文化の日でハロウィン後だから、仮装して文化祭に様に手作りのお店を出すイベントできたら面白いのになって最初は想像していたんです。そこで自分の好きな豊橋のsozoro座modeさんや杏子さんと浜松で見つけたアーティストと組めたら面白いなって思ってたんです。その構想をteamCOLORの跡治くん(studio emergencyのスタッフ)に相談しました。


そうしたら開口一番『めっちゃ面白いじゃないですか!スタジオでお店出すなんて今までないしやってみたい!』と言ってくれたんです。そこで自信のなかった僕は、他から見たら面白そうに見えるんだ驚きました。だって今じゃフェスなんて年中どこでもやっててハンドメイドのマーケットなんて寺でもどこでも開催されているから全然面白みなく飽き飽きだろうなって思ってたんです。でもいつもいるスタジオがガラッとフェスの様な、文化祭の様な姿になるのはスタッフとしてワクワクさせるものがあったんでしょう。その絵が見て見たいと思ったんでしょう。僕はそれで彼と一緒にこのイベントをやりたいと思いました。
それからは急ピッチで出演者、出店者も決まり準備に取り掛かりました。だから本当にこのイベントは自分の好きな人、物しか集まってないんです。そこに僕を知らずして来てくれる人がいたら豊橋も捨てたもんじゃないなって思います。
今回イベント協力してくれた跡治くんはもちろん、フライヤーを作ってくれた林さん、ラジオ出演の機会を与えてくれた琳佳先生、予定を空けて調整してくださった出演者の方々、出店ノウハウの知らない僕にアドバイスをくれたゆーこさん、イベントに興味を持って参加してくださる出店者の皆さん、エマスタの小川店長、僕のイベントという事で宣伝を拡散してくれた友人、そしてこんなわがままなイベントをあまり口出しせず見守ってくれたマッツー(代表松井)。全員に同じ分だけ感謝しています。


最後に、僕の細やかでもあり大きな希望は、豊橋の駅前にいた弾き語りに仕事帰りのサラリーマンが立ち止まって家に帰ったしまってあったギターの弦を張り替える。通勤路の中で聞こえるおぼつかないピアノに耳を傾ける。そんな日々の生活にゆとりと寛容、刺激をもらえる様な街になってくれたら僕はこの街で暮らしていきたいと思います。
これが僕のteamCOLORで活動する理由です。

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