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みんなで熱くなれる仕事

今回のテーマは、「従業員エンゲージメントスコア」です。このスコアについては、1年前にも記事にしました。

当時、自分の課のエンゲージメントスコアが下落傾向の中で「改善アクション」について書きましたので、今回はその答え合わせです。


従業員エンゲージメントスコア

「従業員エンゲージメントスコア」とは、ざっくり言うと会社に対する「愛着」や「思い入れ」を指標としています。

会社に対する「貢献意欲」を引き出すことが目的で、従業員と会社の双方が貢献意欲を持つことで、業績向上に良い影響を及ぼすと言われています。

記事を書いた1年前は、従業員エンゲージメントスコアが下落傾向でした。

そこでここ1年は、次の3つの視点でエンゲージメントサイクルを回そうと取り組みました。


① 会社に愛着が持てる
② 業績に貢献しようという意欲が湧く
③ 貢献に対するフィードバックを感じる



今年のスコアは…

先日、今年のスコアが出てきたのですが…、


なんとスコアが昨年よりもダウン!

特に、「③貢献に対するフィードバック」を最も意識して取り組んだのにも関わらず、このスコアが昨年よりも落ちていたのです…。

正直、ちょっとショックでした…。


ヒントは生の声にあり

この1年の取組みには、何が足りなかったのでしょうか?

原因を探って改善アクションを決めないといけません。

でも、自分自身は良かれと思ってやってきたことが結果に結びついていなかったので、正直途方に暮れました。

さて、どうしましょう?

悩んだ末に、「よし、素直にみんなに聞いてみよう!」と決めました。

従業員エンゲージメントスコアは、課長自身への評価もスコアに影響するため、従来は課のメンバーには意見は求めずにきましたが、今回は思い切って課のメンバーに意見を聞くことにしたのです。

そして、出てきたヒントが目からウロコな声だったのです。


みんなで熱くなれる仕事

1年前の課題意識は、「貢献に対するフィードバック」でした。

そのため、ここ1年は「個人ミッション」を明確にし、個人ごとにフィードバックを返すことに取り組みました。また、課内ミーティングなどの機会に、よかったことを褒めるといったこともやりました。

そして、日常業務の中では1対1のコミュニケーションを意識的に増やしていました。

でも、意見を聞いたメンバーから聞こえてきた声は、このような内容でした。


個人が尊重されているのはありがたい

・でも、個人が尊重されている一方で、
 みんなで仕事をする機会が減った



特に30代の中堅メンバーの声で、目からウロコだったのがこちらです。


・昔は残業も多く効率は悪かったけど、
 みんなで頑張っているのが見えてやりがいがあった

・特に最近入社した20代のメンバーは、
 コロナもあってみんなでワイワイやる機会が減り、
 課長や先輩と一緒にやる仕事に飢えてますよ



少々非効率でも、みんなで汗をかいて頑張り、最後に称え合う「下町ロケット」のような「みんなで熱くなれる仕事」も必要
だと言うのです。

てっきり今どきの人たちは効率を求めてると思い込んでいたので、これはかなり意外でした。


非効率でもモチベーションが上がる仕事

確かに、働き方改革や従業員エンゲージメントが叫ばれる以前は、大きなイベント前日にみんなで夜遅くまで残業し仕事を仕上げることもよくありました。

夜遅くに、なんだかクラブ活動のような一体感もあり、みんなのテンションが上がる仕事でした。

最近は時間管理も厳しくなり、「みんなで残業して頑張る」ことは非効率なことと捉えて避けていましたが、一方でそれを求める声もあったのです。

もちろん効率も疎かにしてはいけませんが、少々効率が落ちてもみんなのモチベーションを上げることの重要性に気付かされました。


今回みんなの意見を聞く中で、「熱くなれる仕事」への声とともに、「本音や悩みを吐き出す機会も欲しい」という声もありました。

意見を直接聞いて、まさにそういう機会となり私自身も非常に参考になりました。仕事の会話だけしていても、本音は聞けていなかったのですね…。

今回の学びを踏まえ、何事も効率よく進めるチームではなく、「少々非効率でもみんなで熱くなれるチームづくり」に取り組みます。

ありがとうございました。

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