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チームを「リードする」ではなく「主催する」

「コースケさんて、唯我独尊ですよね。」

11年前、35歳でリーダーになりたての頃に言われた言葉でした。あらためて振り返っても、完全にダメ出しされていますよね…。(苦笑)

確かに、唯我独尊だったかもしれません。

当時、担当する商品の広告宣伝のリーダーを任され、「自分の力で周りを驚かせる結果を出そう!」と意気込んでいました。そして、「ひとりの力でチームは変えられる」と信じていました。

でも、自分が思い描いたような結果は、全く出せませんでした。出せないどころか、もらった言葉が「唯我独尊」ですからね…。

当時は、何がいけなかったのかも理解できていませんでしたが、今振り返ると、次の気づき・学びがあります。

少なくとも「ひとりの力でチームは変えられない」。
「瞬間的には変えられても、結果は長続きしない」。

そして、なによりチームづくりで大事なのは、
「自分がいなくなった後も結果を残すチームこそ、
 本当に強いチーム」
だということです。

このような気づき・学びをした11年の振り返りを、noteに残していこうと思います。

私はメーカーの営業課長です。

あれから11年、
3つの課(3つの商品)で課長を務めました。

そして、それぞれの課で求められた以上の成績を上げ、現在担当している課では、昨年、過去最高益をマークしました。

この11年で、
「唯我独尊」と言われた私の何が変わったのか?

「チームリーダー」ではなく、
「チームオーガナイザー」に変わりました。


オーガナイザーとは、
直訳すると「主催者」や「まとめ役」。

なので、チームオーガナイザーとは、
「チームの主催者」です。
(そのままですね 笑)

例えるなら、
イベントの主催者のようなチームづくりです。

もう少し軽い表現では、
飲み会の幹事のような存在でしょうか。

いわゆるチームリーダーとは、集団をまとめ、目的に向かって導いていくリーダー像です。

これにに対し、
チームオーガナイザーも、「集団をまとめ、目的に向かって導いていく」のは同じです。

チームリーダーとチームオーガナイザーで、
違うことは次の2つです。
①「立ち位置」の違い
②「コミュニケーションスタンス」の違い


チームリーダーというと、ピラミッド型のイメージになります。リーダーがトップにいて、その下にいるメンバーがいる構図です。

これに対しチームオーガナイザーは、サークル型のイメージです。ひとつの円があり、その円の中に自分も入っていくイメージです。

チームの上にいるのか、チームの中にいるのか。
これが「立ち位置」の違いです。

次に、「コミュニケーションスタンス」の違いです。

ピラミッド型のチームでは、上から下にコミュニケーションが取られます。いわゆるトップダウンの関係になります。「指示」「命令」型のコミュニケーションが中心となります。

これに対しサークル型では、上下だけでなく左右の関係が生まれます。ボトムアップとまでは言いませんが、対等な関係になります。
「相談」型のコミュニケーションになります。

「指示」「命令」型のコミュニケーションではなく、
「相談」型のコミュニケーション。

これが「コミュニケーションスタンス」の違いです。


ピラミッドの頂点で一生懸命旗を振るのではなく、サークルの中に入り、メンバーと相談しながら、メンバーそれぞれの「考え」や「力」を引き出す。

そうすることで、ひとりで考えるよりもはるかに多くの解決策が生まれます。そして、なによりもそうする方が「ひとりで考えるよりもはるかに楽」です。

最終的には、メンバーも育ち、自分がいなくなってからも強いチームが維持されるのではないでしょうか。

できている人には当たり前のことを書いただけなのかも知れませんが、自分自身は、未だに出来てないなと反省する日もあります。

このような日々の悩みや気づき、そして自分なりのチームづくりについて、これからnoteに書いていこうと思います。

ありがとうございました。

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