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「デザインの引き出し」の作り方、引き出し方について考える

元WEBデザイナーが、デザインの仕事についてつらつらと書いていきます。今回は、「デザインの引き出し」の整理の仕方、引き出し方について語ります。職業訓練、スクールで学んでいる人や就活中の人、駆け出しデザイナーに読んでいただければ幸いです。


自分の意図を可視化する=「視覚表現」

写真は「冷たい芸術」「冷たい表現」と呼ばれることがあります。写真とは撮影者の目の前にある視覚像を切り取っただけの単なる「記録」であり、写真それ自体は「表現未満」である、という解釈からそのように言われているそうです。

一方で、撮影者が撮影、記録をした写真を何らかの意図に基づいて整理・編集して世間に発表した場合、写真は「記録」から「表現媒体」へと変化する、それは「写真表現」であると解釈されることもあります。

この例のように、何らかの手段を用いて自分の意図を可視化する事が「視覚表現」です。表現には必ず表現者の意図(コンセプト)が存在します。それがなければただの「視覚像」になります。

グラフィック、WEB等、メディアを問わず「ビジュアルデザイン」と呼ばれているものは、デザイナー(あるいはクライアント)の意図をグラフィック、イラスト、写真、映像、文字等々の視覚要素、表現・演出の手法を組み合わせて可視化したもの、すなわち「視覚表現」であると言えるでしょう。

視覚要素、表現手法に言葉(形容詞)をラベリングして整理する

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