10年ほど前の話。 初めてデリバリーのアルバイトに応募したのは20歳頃で、下寺町にある出前専用の小さなイタリアンの店だった。 今はもう潰れてしまったのだけど、元芸人やDJ、社会人、学生、フリーター、自称ヤ⚪︎ザの女のおばさんなどバラエティーに飛んだ人達がいて、愉快な職場だった。 岩田さん(仮名)と言う社員の方がいた。 当時25歳ほどだったか、色黒で髪は長く、目鼻立ちの整った男前だった。 僕が初出勤の日、岩田さんに 「山岸と言います。よろしくお願いします」と挨拶をすると
夢にまでは見なかった、だけど憧れの勉強会を始めようと思う。 自主公演の勉強会は、二か月間隔で計六回(約一年)。7月から始めたいと思う。 内容は、ゲストなし、一人で、古典二席、新作二席(2作ともネタ下ろし)の計四席。 場所はまだ未定。 もう一つ、こちらもはっきりとは決まっていないのだけど、10月から世話人さんについていただいて、門戸寄席さんで落語会をやらせてもらえることになった。 こちらは出来ればゲストの方に来ていただきたいと考えている。 何ヶ月間隔でやらせていただくか
「良い子に真似できるかな?」 「ネタ切れして開きなおった心霊番組」 「お分かりいただけないだろう」
⚪︎学生時代懐かしいですね ×懐かしいですね ⚪︎よぉー学校サボってましたけどね。 サボって朝から一人で家でテレビ見るのが最高でね ×まぁ罪悪感もありながらね ⚪︎好きやったテレビは、やっぱりあれですわ 「はっけよい、のこった」 ×「はっけよい、のこった?」 何? 相撲番組? ⚪︎違うがな、何言うてんねん 有名ですやんね? お客さんも知ってはるわ。関西人誰でも知ってるやつやがな ×え?知らんで。「はっけよい、のこった」 どう言う番組? ⚪︎アホなんか、お前。
約2年ほど、西成区のとあるコンビニでアルバイトをしているのだけど、そこではいろんなおっちゃんと出会えて、楽しい。 とあるおっちゃんとの会話 「おい、580円のタバコ一つくれ」 「え?」 「580円のタバコ一つや!!」 「す、すいません。580円のタバコいっぱいあって、ど、どちらですかね?」 「分かるやろ!メビウススーパーライトや!!」 分からんて、おっちゃん。 常連ならまだしも、初対面やで、おっちゃん。 また、とあるおっちゃんとの会話 「支払いしたいんやがいけるか?
(とあるベテラン落語家のとあるマクラ) 出囃子 チャカチャンチャンチャンチャン えー、代わりまして、谷町線亭文の里でお付き合いいただきますが。 我々、落語家はですね、やはり言葉を扱う商売でございますから、言葉を大事にするんでございます。 難しいのが、言葉の発音でございます。 上方落語家でございますから関西弁を扱うんですが、やはり、土地土地によっても言葉のイントネーションが違ったり、また時代によっても変わるわけでございます。 あの、大阪の難波の観光名所になっております
登場人物 店員・客 店員「はぁー、暇やなー」 カランコロンカラン 店員「あ、お客さん来た。いらっしゃいませ、何名様でしょうか?」 客「みた分かるやろ、一名や!!!」 (サングラスをかけ、ドクロのTシャツを着たみるからにヤカラっぽい人) 店員「も、申し訳ございません。ではこちらの席へどうぞ。ご注文お決まりになりましたらお呼びください」 客「おい、ちょー待てコラ!!」 店員「はい、どうされましたか?」 客「テーブル汚れてるやないか」 店員「え?いや、今拭いたばっ
登場人物 AとB A(財布を落とす) B(財布を拾って、Aに渡しながら) 「あのー、すいません、落としましたよ」 A「あー、おっちょこちょいなんでよく落としちゃうんですよ」 B「気をつけてくださいね」 A「ありがとうございました」 AとB、互いに立ち去ろうとするが、突然 B(自分のポケットから財布を取り出し、舞台に叩きつける) A(財布を拾って、Bに渡しながら) 「あのー、すいません、叩きつけましたよ」 (落としましたよ、くらいのノリで) B「あー、おちょこ
今、僕がアルバイトでお世話になっているコンビニは、従業員のほとんどが外国人なのだけど、この間ベトナム人の優しい女の子が突然「どう?正社員になれた?」と聞いてきた。 一瞬、何のことだろうと思ったが、とある日本人アルバイトの人が正社員になりたいと言っていたことを思い出して 「あー、それ〇〇さんのことちゃう?俺は社員にはならんとアルバイトのままの方がいいねん」と答えた。 すると、ベトナム人の女の子は真っ直ぐな目でこちらを見て 「違うよ!落語?だっけ?そろそろ正社員になるんじゃない