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2020年と大学生活を振り返って

カレンダーを見て,今年もあと1週間を切っていることに気がついてしまった.去年の今頃はセンター試験に向けて問題集と格闘しながら,来たるべき大学生活,東京オリンピックをはじめとした様々なイベントなど,2020という数字に特別な期待を寄せていた記憶がある.結果として,楽しみにしていたイベントは新型コロナによって軒並み失われ,大学生活の大部分がオンラインによって代替された.今年になって自分ができたことは(しっかり考えれば色々出てくるかもしれないが)大学に合格したことくらいしか思いつかないのが正直なところだ.一年前の自分に会えたなら真っ先に謝っていると思う.

そもそも大学合格が決まったのは10ヶ月近くも前のことだし,なんなら大学合格が決まってからも大変だった.


入学諸々の手続きが煩雑だし,学部ごとに対応が違っていて分かりづらかったし,新型コロナによる変更も加わってくるし,大学からの連絡も後手後手だった(特に前期オンラインの連絡が遅かった).Twitter上で共有される情報に助けられたり,安心したりという感じだった.
そんなこんなしている中で4月の休講と前期の全面オンライン授業が決まった.家から出られない日が続いたが,有志が企画したオンラインの顔合わせ会があったりして学部の人とZoomでしゃべる機会は比較的多かったと思う.これは話をするのが好きな自分にとってありがたかった.その一方で,せっかく大学生になったんだし自由な時間が多く取れる分なにかやらないと…みたいに気持ちだけがはやり,一人でいるとしんどさを感じることがあった.

5月になって緊急事態宣言が解除されると,下宿している人たち同士が対面で楽しそうな輪を形成しているのが目につくようになる.実家でオンライン授業を消化するだけの日々が続いていたため,先述した焦りの感覚に加えてこれが来るのは個人的に結構キツかった.当時のツイートを振り返るとその限界度が伺える.


コロナで外出が躊躇われる中で,対面コミュニケーションの機会を得るには実家から大学方面に行くなんらかの目的が必要になる.当時サークルやバイトに入っていなかった自分には授業でしか人と対面で話せそうな機会がなかった.夏休みの前期集中講義が当初対面で行われる予定だったので,これを取れば他学部の一回生とも喋れるかもしれないと期待して何コマか取ってみた.

こうなった.

なぜ大学に進もうと思ったのかを聞かれたとき,去年の自分であれば大学で学びたいことがあるから,とでも答えたかもしれない.今回,精神的にしんどい数ヶ月を経たことで,「大学生活に付随する人間関係」がどれだけ大事なことなのかを考える機会にはなったと思う.
人と話をしていない期間が続くと気持ちが塞ぎ込んでしまう(ことが自分でも分かった)というのが個人的には大きいポイントの一つだ.加えて対面であれば,同じ空間で話をする中で何気ないことから面白い方向に会話が展開していったり,自分とは違った人の見方・考え方が同じ空気を共有する中で初めて感じられる,といったこともあると思う.このあたりは自分の中でまだ言葉にできていない(そもそもそんなに会話の機会が取れているわけではない)が,少なくともコロナによって気軽に交流することができなくなったのはかなりツラいな…と感じている.
また,先輩とつながれる機会も人によっては少ないと思う(先輩・後輩のつながりが強めの学部だったので,自分の場合はまだ幸いだった).普通に過ごしていれば知らずに終わっていたはずのことが先輩と話をしている中でパッと教えてもらえた,といったことが結構あった.正直かなり大きな損失だと思う.

8月の終わりにエンジニアのバイトが決まったが,これも学部の先輩から紹介がきたのがきっかけだった.自分の好きなことでお金を稼ぐことができるのはかなり嬉しいし金銭面でも余裕ができた.さらに後期では対面授業のコマが一つだけ取れたので,その日はキャンパス内を散策したり,大学近くの名所を観光したり,食事処を開拓したりができるようになった.これのおかげで,9月から11月にかけて気分がかなり上向きな状態に戻った.

精神的にいくらか余裕ができたことで,気持ちの持ちように変化が生まれたように思う.端的に言うと(良いか悪いかは置いておいて)周りの状況にあまり期待しなくなってしまった.自分の身に起こったことは自分でなんとかする,といった「自己責任」の視点を(なるべく他の人には向けないようにしながら)自分自身のことについては適用するようになった.せっかく得られた大学の4年間を自分は決して無駄にしたくないし,しんどくても足を止めて踞っていても時間の流れは止まってくれないので.
この延長で精神衛生にも気をつけるようになった.前期の状態に戻ってしまいたくなかったので,自分の気分を上げていくためには何をすればいいか意識するようになった(例えば外で美味しいものを食べたり,観光したりするのが自分は結構好きだな〜みたいな感じで).またFFの人に触発されて簡単な日記をつけるようになった.三日ほどため込んでは一気に片付けることが多いけれど,たまに振り返って読んでみると面白かったりするので結構良いなと思う.

12月の始めは大学自治の話でTLが不穏だったり,人間関係でトラブルがあったりして割と大変だった.が,後半にかけて持ち直せたので良かったかなと思う.こうして振り返ってみると,いろいろあった方かもしれない(満足はできないけれど).

新型コロナが収束する兆しはなく,年を越した後もどうなるかは分からない.良い方向にいくかもしれないし,そのままかもしれない.当面の間は一日一日満足して終われるような生活を送るのが目標になりそう.後は大学周辺の食事処をさらに開拓したいし,去年は話せなかった大学の人たちともたくさん話したいな〜とも思う.

最後になりましたが,2021年もよろしくお願いします🙇🏻‍♂️


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