山本太郎氏の出馬選挙区を予想してみる

次期衆院選で小選挙区での出馬を明言している山本太郎氏ですが、果たしてどの選挙区から出馬するのか?                    その出馬選挙区の条件として挙げられるのは以下の3つの条件となります。

①議席獲得が見込まれるブロック                    ②全国遊説に行きやすい地域                          ③選挙等での得票率が高い地域 です。                        

①議席獲得が見込まれるブロック                   東京ブロックは議席獲得が見込まれており、次いで近畿ブロックの議席獲得が見込まれます。選挙直前のブースト次第では南関東や東海ブロックでも議席獲得が視野に入る情勢です。衆院選は山本氏の本命とされているため、今回は参院選のような冒険はせず、堅実な選択をすると思われます。これを踏まえて私は、東京ブロックか近畿ブロック(大阪)からの出馬を予想します。

②全国遊説に行きやすい地域                     山本氏は代表として全国遊説に回りますので、中心部のターミナルに近く、全国遊説に行きやすい選挙区から出馬する可能性が高いと思われます。     東京の場合は、区部の1~17区、大阪の場合は、市内あるいは北摂地域の1~10区となります。

③選挙等での得票率が高い地域                         まずは東京について。山本太郎氏は昨年東京都知事選挙に出馬しました。そこで区部のうち、東京都全体の山本氏の得票率平均より高かったのは、小選挙区の5~8、10、12、13、16、17区にあたる地域でした。その中で、5~8区はもともと野党が強い地域で、8区を除いてすでに野党現職がいるので、候補者調整が難しいこと、野党共闘しない場合は厳しい戦いをを強いられることからこれらの選挙区から出馬する可能性は低いと思われます。また8区も長らく活動している立憲民主党の支部長がいること、何よりれいわの支部長がすでおられ、山本氏はできるだけ小選挙区で候補者の差し替えは出したくないと仰っていることから、8区も可能性は低いと思われます。          

一方で、その他の12、13、16、17区に含まれる墨田区、足立区、葛飾区、江戸川区といったいわゆる下町とされる地域は、山本氏の得票率の差が宇都宮氏と1%以内と健闘した地域でした。

また今年は東京都議会議員選挙があり、いま候補者を擁立しているのは当選が視野に入る、定数の多い世田谷区、杉並区、足立区などの地域です。先に健闘した地域として挙げた4つの区のうち足立区は6、江戸川区は5と定数が多い選挙区であるため、江戸川区にも候補者を擁立すると考えるのが自然です。そこで都議選における街宣活動や先に述べた都知事選における得票率踏まえて、足立区または江戸川区を含む選挙区(12、13、16、17)からの出馬を予想します。その中で、13区は足立区、16区は江戸川区のみが区域であることから戦いやすい選挙区であるため可能性があると思います。また残りの2選挙区について、12区は公明選挙区でありかつ野党候補が共産党しかいないこと、17区は国民民主党の支部長の内定からの期間が浅いことから野党間で候補者調整がしやすいことからこの2つの選挙区も可能性があると思います。      

次に大阪から出馬する場合について。                    大阪では昨年住民投票があり、山本氏も積極的に活動していたこと、北摂地域は高所得者層が多い地域であり、低所得者層からの支持が多いれいわとは支持層が合致しないことから、私は大阪市内の選挙区からの出馬を予想します。このうち野党の現職がいる選挙区、れいわの支部長がいる選挙区を除くと残るのは3区と4区になります。このうち4区は北のターミナルがあり、目立つ選挙区ではありますが、住民投票では4区に属するすべての区で賛成多数であり山本氏のスタンスとは合致しません。一方で3区は住民投票で属するすべての区が反対多数であったことを考えると、3区のほうが可能性が高いと考えます。東京ブロックの議席獲得が堅いとすると、あと一押しということで大阪から出馬する可能性は十分にあり得ます。

最後に今まで述べてきたことまとめると、山本氏が出馬する選挙区として予想するのは、まず大阪3区、そして東京13区、16区あるいは12区、17区で、大阪4区が無きにしも非ずといったところです。これを私の見解とさせていただきます。


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