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楽器演奏系Vtuberさんのススメ

日々様々な分野に広がるバーチャル界。“○○系Vtuber”という括りも膨大な種類となっています。「え、そんな活動をしているの!?」と驚くことも多く、可能性の大きさを感じます。

今回は、そんな“○○系Vtuber”の中でも、楽器演奏系Vtuberさんにスポットを当てて記事を書き進めてみようかと思います。ここで言う“楽器演奏”はいわゆる弾き語りではなく、文字通り楽器演奏のみを主体として活動していることを定義とします(楽器演奏と並行して弾き語りをしている方もいらっしゃいますが)。この記事を読んでいる方の中には、シンガー系のVtuberさん、弾き語り系のVtuberさんの配信はよく見るものの、楽器演奏系Vtuberさんの配信はまだ見たことがないという方もいるはず。ぜひ、この記事を通してその魅力に触れていただければと思います。


思ったよりも敷居は高くない

歌無しの楽器演奏のみの配信と聴くと、どことなくコンサートや何かのコンクールのような、音楽好きの方しか入れないような敷居の高さを感じる方もいるかもしれません。音楽好きと言ってもその程度は様々で、それこそ自身でも楽器に触れていて、用語を交えながらあれこれと語れるレベルの方もいれば、J‐POPやボカロの曲を聴くのが好き、用語はよく分からないという方もいるでしょう。で、今回紹介するような楽器演奏系Vtuberさんがどんな人を対象としているのかと言うと、“その両方”です。

音楽知識が豊富であれば、聴きながらより繊細にその良さを感じることが出来るかもしれませんが、「この楽器はどんな音がするんだろう」というような興味本位でも全然オッケー。配信を訪れるためのドレスコードは必要なく、強いて言うならば音楽を楽しむ気持ちさえあれば…といったところでしょうか。

選曲に関しても、「○○交響曲第○番」のような聴いただけで尻込みしてしまうような壮大な曲ばかり演奏するわけではなく、むしろ最近流行のJ‐POPやボカロ曲などをチョイスする方が多い印象です。普段テレビやVtuberさんの配信でよく耳にするような曲というだけで、幾分ハードルが下がる方もいるのではないでしょうか。ぜひ、気軽に立ち寄っていただきたいです。

シンプルに“良いものは良い”でオッケー!

普段からコメントはせずに聴いているだけの、いわゆるROM専の方は気にならないかもしれませんが、逆にコメントをしたいけど音楽には詳しくないから何とコメントすればいいのか分からない…そんな方もいるかもしれません。

これは歌配信に関しても同じかもしれませんが、配信者さん側からすると褒める言葉であればそれがどんなにシンプルなものであっても嬉しいもの。難しい言い回しをせずとも、フィーリングに従って、良いと思ったらその気持ちを素直に伝えれば、Vtuberさんも喜んでくれると思います。「良い」、「素敵」、「きれい」など、短い言葉でも十分に気持ちは伝わるので、ぜひコメントを打ってみてください。その言葉の1つ1つが活動のモチベーションに繋がるはずです。

おすすめの楽器演奏系Vtuberさんを紹介!

楽器演奏配信が思ったよりも気軽な場所であることが理解してもらえたところで、ここからは私が個人的におすすめする楽器演奏系Vtuberさんを紹介していこうと思います。それぞれ得意とする楽器も違うため、気になる方をチェックしてみてください。

姫宮レーニャさん

まず最初に紹介するのはサックス奏者の姫宮ひめみやレーニャさん。見た目からしてかわいらしいですが、性格も少し抜けたところがあってとてもキュートです。

ただし、その演奏は本格派。サックスは音量が大きいのが最大の良いところ(姫宮レーニャさん談)で、暖かみのある音色は様々な曲にマッチします。その特徴を生かした演奏はとても聴き心地が良く、作業中のBGM的な聴き方もハマります。姫宮レーニャさんの声も落ち着いていて、睡眠導入にもいいかもしれません。

曲のレパートリーとしては、J‐POPを演奏することが多め。Mr.ChildrenやRADWIMPSといった男性バンドの曲から、ヨルシカやYOASOBI等の女性ボーカル曲など多彩で、配信を訪れれば誰もが刺さる選曲が1つはあるはずです。いつもボーカルありで聴いている楽曲が、サックスの演奏でどう変わるのか、その辺りを意識して楽しんでいただければと思います。個人的には、サックスはとても存在感のある音色なので、ボーカルと変わらないレベルで主役を脹れる楽器だと感じます。ぜひ、聴いてみてほしいですね。

また、姫宮レーニャさんはサックス以外にもカメラも趣味としていて、X(旧Twitter)を覗けば素敵な写真をたくさん見ることが出来ます。楽器演奏だけでなく、様々な場面で芸術的センスを見せてくれる姫宮レーニャさん。おすすめです!

舞弦ウラさん

続いて紹介するのは舞弦まおウラさん。主に配信で演奏しているのはバイオリンで、その他にギターやピアノでの弾き語り等も行っています。さらにはオタマトーンなんていう変わり種も…!音楽センスに溢れたVtuberさんですが、今回はその中でもヴァイオリンをピックアップ。

ヴァイオリンの特徴は、聴く人の心に訴えかける鮮やかな音色。1曲聴くだけで「あ、いいな…」と思うでしょう。表現も多彩で、時にしっとり、時に華やかに、色々な音色を届けてくれます。

舞弦ウラさんのヴァイオリン配信は、朝に行われることもあれば深夜帯に行われることもあって、その時々に合った選曲で元気をくれたり、睡眠のお供になったりします。個人的には夜、寝る前に聴く舞弦ウラさんのバイオリンが特に好きです。

様々な楽器をこなす天才肌な一面もある舞弦ウラさんですが、普段の性格はユーモアに溢れていてとても愉快!堅苦しいイメージは全くなく、ほんわかとした雰囲気は誰もが惹かれるものでしょう。そして、それだけじゃなく、活動に対する熱い思いや、リスナーを大事にする心も持ち合わせているのも素敵。演奏や歌声を聴くだけでも魅力的ですが、パーソナルな面を知ってこそ、より好きになる。そんなVtuberさんと言えます。

ちなみに舞弦ウラさんは「Riot Blueライオットブルー」というグループに所属していて、個人の配信だけでなく、同じくメンバーの詩姫しきさんや明志雨音あかしあまねさんらと共にバーチャルの世界を飛び越えて現実世界でバンド活動も展開しています。Vtuberとしての新しい可能性という意味でも注目で、継続して追いかけたい存在です。

アーティストでありながら親近感も同時に感じさせる舞弦ウラさんの配信をぜひ見てみてください。

凰牙るきさん

最後に紹介するのは凰牙おうがるきさん。UniVIRTUALに所属していて、フルート演奏を得意としています。

配信は深夜帯が中心で、ジブリ等のアニメ音楽から、ゲーム音楽にJPOPなど、幅広いジャンルを聴かせてくれます。特にゲーム音楽は、そのタイトルをプレイしている方からすると溜まらないものではないでしょうか。

フルートの音色は、品があり、優雅でありながら、繊細さも感じさせるのが特徴。溢れ出る気品は凰牙るきさんにピッタリです。個人的にはジブリ系の曲での柔らかな音色が特に好き。耳馴染みが良く、BGMにも合うので作業中に流すのもいいですね。

そして凰牙るきさんは楽器演奏と同じくらい歌声も魅力的。本来、この記事は楽器演奏について語るものですが、少しだけ触れさせてください。

凰牙るきさんの歌声は、声楽がルーツにある伸びやかで華のあるパリッとした響きが特徴。そしてそこにV系のかっこよさが加わって、独自性のある世界観を作り上げています。配信では様々な曲を歌っていますが、その魅力が一番伝わるのは緑黄色社会さんの「Mela!」のような声量を生かして歌うような曲や、V系の曲でしょう。ぜひ、一度聴いてほしいです。

フルートでも歌声でも気品を感じさせつつ、一度聴いたら忘れられないようなインパクトもある凰牙るきさん。普段の豪快な言動もとても面白い(特に飲酒時)ので、配信を訪れてみてください。

楽器演奏者同士のコラボも魅力

そして楽器演奏系Vtuberさんの魅力の奥深いところは、楽器演奏者同士でのコラボも活発に行われていることもあります。

例えば姫宮レーニャさんと凰牙るきさんは頻繁に演奏コラボをしていますし、時にはゲームを共にプレイするなど交流を深めています。それ以外でも最近のバーチャル界では“演奏コラボ”も流行の1つとなっているようで、今回紹介した3人以外にも様々な楽器を演奏するVtuberさんが存在し、セッションをしています。素人の目線からすると、この楽器とこの楽器が組み合わさったらどんな音になるんだろうというのがとても面白く、他ではあまり見られない新鮮なコラボとして映ります。ぜひとも1人だけではなく、楽器演奏系Vtuberさん達のコミュニティ全体を楽しんでほしいですね。

最後に

今回は、楽器演奏系Vtuberさんについて書いていきました。メジャーな楽器から中々目にしないような変わった楽器まで様々な楽器演奏系Vtuberさんがいて、その絶対数も日に日に伸びている気がします。バーチャル界での特異性としてもそうですし、単純に需要も増してきている印象。

歌という、言うなれば“ほとんどの人がやろうと思えば出来ること”とは違い、楽器演奏は何が優れているのかという程度は分かりにくいものがありますが、だからこそ新鮮な体験として、あなたの心に刻まれるはず。先にも書いた通り気軽な気持ちで配信を訪れて楽しんでほしいです。

これからも面白い楽器を演奏するVtuberさんは増えていくと思うので、またこれだという方が見つかったら紹介したいと思います。その際はまた読んでいただければ。

それではまた次の記事で!

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