ルイジアナ州がバイクのヘルメット義務化廃止法案を可決
こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。
今日はこちらのニュースから。
こちらは
ルイジアナ州下院がライダーへのヘルメット義務化を廃止する法案を可決
というニュースです。
日本人にはよく理解出来ないニュースだと思うのでもう一度言いますが
ルイジアナ州では、バイクに乗る時にヘルメット着用を義務化している法律を廃止しようとしている
という内容で、この度その法案が賛成多数で下院を通過し、上院に送付されたということです。
現在のルイジアナ州は、バイクに乗る際はヘルメットの着用が法律で義務つけられています。
しかし今回の法案が可決すれば、21歳以上で保険と免許の要件を満たしていればヘルメット着用の義務化は免除されることになります。
実はこうした「ヘルメット着用の義務無し」という州はアメリカでは沢山あり、これらの州の仲間入りをしようというのが今回のルイジアナ州の法案となります。
さて、ここまで読んで皆さんはどのように感じたでしょう?
「ヘルメットの義務化を無くすなんてとんでもない!」
「なぜこんな危険な事をするんだろう?」
といった「反対派」ですか?
それとも
「まぁ当たり前だよね」
「こういうことはどんどんやるべきだ」
という「賛成派」ですか?
私は「賛成派」です。
この賛成理由を説明する前に、ひとつ大事な点を押さえておかなければいけません。
それはそもそもこの話において「安全」は大きな論点ではないことです。
なぜならヘルメット義務化廃止は
「ヘルメット着用の禁止していないから」
です。
義務化廃止は「身を護るためにヘルメットは被るべきだ」という人の考えも尊重しているのであって、誰もそれを禁止していません。
つまりこれは、反対しようが賛成しようが「ヘルメットは被るべきだ」という人は被ればいいし、「私は安全運転でゆっくり走るから必要ない」という人は自己判断でそうすればいいというだけの話にすぎないのです。
逆に義務化は「私は被るべきだと思うからあなたにも被らない選択肢は与えない」というものです。
そしてそれには「従わなければ罰を与える」という「公権力」も付いて回ります。
こうした罰は私たちを命令に従わせることでしょう。
しかし義務化と罰則は、「権力への服従」を与えるだけで、規範意識も倫理観も育てることはありません。
実際に例えばレジ袋有料義務化の目的は脱炭素でもゴミ削減でもありませんが、本来の目的を正しく答えられる人なんてほとんどいないでしょう。
みんな「政府が決めたから」従っているだけで、そこには自らが責任を持って行動をする「主体性」は存在していません。
これはバイクや自転車のヘルメット義務化も同じです。
そこにあるのは「自身の安全」ではなく「罰からの回避」と「権力への服従」だけです。
だからこそ義務化されると、ほとんどの人は「安全」ではなく「ヘルメットを被ること」を目的にしてしまうのです。
自分や家族の使うヘルメットの耐用年数や安全基準を気にしたことがありますか?
私はありません。
皆さんもそうではないでしょうか。
とはいえ安全は重要な問題です。
意味がわかっていてもヘルメット義務化廃止に抵抗を覚えるのも無理はないでしょう。
ということで最後に、2012年4月にヘルメット着用義務が廃止されたミシガン州における「その後のバイク事故死傷者数」を紹介しておきましょう。(数字はミシガン州警察発表のもの)
ヘルメット着用が義務化されていた2005年から2011年までの平均値は
でした。
そしてこちらが義務廃止後の数字です。
この様にヘルメット義務化廃止と事故の死傷者数の間に大きな因果関係は見られません。
当時は「ミシガン州がバイク用ヘルメットの着用義務を廃止した後、負傷者が急増」という報道も出回りましたが、
これはこの研究を発表した医師が勤務する病院に搬送された負傷者や死亡者数だけで書かれたものであって、公的な数字は一切用いていない「印象操作記事」だったことが後に判明しています。
常識的に考えればヘルメット義務化廃止で死傷者が急増するならこれだけの州で採用されるわけがなく、逆に問題ないからこそルイジアナ州でもこうして議論がされていくわけです。
タバコやお酒などもそうですが、自分の健康や身を守る方法を政府に決めてもらわないと判断できないという考えは普通ではありません。
現にいま、もし感染予防を理由にマスクを義務化されるとしたら、
「マスクをするしないは各自で決めるものであって政府が強制するものではない」
と、みんな抵抗するのではないでしょうか。
それはヘルメットも同じです。
するしないは各自で決めるものであって、政府が強制するものではないのです。
必要なのは小さい頃から親に「道路に飛び出してはダメ」などと教えられてきたような「安全教育」であり、そしてなにより大切なのは「自分で決めること」です。
なぜならそれが一番自分自身や家族の安全に向き合い、規範意識や倫理観や主体性を育てる方法だからです。
義務化と罰則は「権力への服従」しか生みません。
「自分で選ぶ」という重要さを忘れないようにしましょう。
ということで、今日の記事はここまで。
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