たわら@真夜中の文化部

都内美術館にて展覧会情報のアーカイブ制作担当。どこでだれの展覧会をやっているか、聞かれ…

たわら@真夜中の文化部

都内美術館にて展覧会情報のアーカイブ制作担当。どこでだれの展覧会をやっているか、聞かれたらうっすら言える。アートと日常がテーマです。

最近の記事

保険について考えた日

保険の見直しをしに「ほけんの窓口」へ行ってきた。 なんとなく今必要ではない保険に入っている気がし、また掛け捨てで20年近くも支払っているという事実もさすがに目を逸らせなくなってきた。結婚した当時に夫の保険の見直しに行って以来足が遠ざかっていたが、何年かに一回来る「自分のお金と向き合うビッグウェーブデー」みたいなものがたまたま最近きたこともあり、思い切って相談窓口を予約したのだった。自分の資産と向き合うのは辛い、なぜなら資産がないからである。夫におんぶにだっこの私は個人の貯金も

    • 上半身のデカさと早朝ランと保険の見直し

      相変わらず部屋の掃除はしていない。猫が膝の上に乗っているから行動に移せない、とだけ書いておく。最近は髪の毛を黒く染めている。これがなんだかしっくりきていて、ファッションには鮮やかな色を持ってきてみたくなるという現象が起きている。しかし長年の癖はなかなか抜けずつい黒いものを選びがちになる。ほっそり見える気がするしなんだか安心する。しかし黒ばかりクローゼットに並ぶと「服がない」と思ってしまう。変化が欲しい、目に見えるわかりやすい変化が。 かといって白いトップスを買うとなんかもう

      • それぞれの母という人

        高校時代の友人の母が亡くなったと、友人本人が連絡をくれた。すぐに友人とそっくりの、まあるくて黒目がちな温かな眼差しを持つ女性が思い出された。優しい人だった。娘の友人である私のことまで、どうして?と思うくらいにかわいがってくれた。生意気で大人に嫌われがちだった私だが、友人の母のかわいがりの前にはひれ伏して、家に遊びに行っては子犬のように甘えていた。 喫茶店を経営するママでもあり、遊びに行くといつも人に囲まれ、笑顔で手料理を客らに振舞っていた。私と友人はよく悪ふざけをして、誰か

        • ささくれも胃痛も同時進行する

          ささくれができて痛いったら……ということでRMKのネイルオイル的なものをAmazonでポチった。良い。匂いもすぐ消えるし見た目も紫で美しい。しかしこの右利きの人間が左手を使って右手にケアを施す、この作業がいつまで経っても慣れない。左手を使うのが苦手な人は右脳を働かせるのが苦手らしいとどこかで読んだ。左利きは選ばれし人で、記憶がイメージ図であったりするらしい。いい。写真のように記憶してみたい。水槽にいる金魚の数を記憶して後から脳内の写真で何匹いたかを数えたい。  そろそろU-

        保険について考えた日

          ホルモンバランス崩れた時用のシェルターをください

          おそらく月経前症候群てやつだと思うのだが昨日は夕方からこのゾーンに入ってしまった。 毎回症状が違うのだが、今回は怒りが止まらないのだ。突然夫に怒りが湧く。買ってあげたバッグを使わないで友達からもらったバッグを使っていることが急に気になりだした。もう40代なので、この月経前の怒りとやらについて知識はそこそこあるし友人からも体験を聞いていたのですぐにわかった。しかしわかっているからと言ってコントロールできるかというとそんなことができれば誰も苦労していない。私は見事にこのイライラ沼

          ホルモンバランス崩れた時用のシェルターをください

          将来の夢は指気の脱毛かもしれない

          今日は雨か。 最近はやりたいことが多すぎる。指毛の脱毛したい。模様替えしたい。その前に掃除したい。 どうしても夫の部屋が片付かない。K-popやらアメリカのロックやらのCDと映画のDVDで埋め尽くされている。人のことは変えられないので気にしても仕方がない。その部屋を自分の手で片付けられない鬱憤を晴らすように自分の部屋の断捨離をする。 が、なんだか「捨てられない」ことが増えた。この間までは無感情でボンボンとごみ袋や段ボールに不要品を入れてスッキリしていた。「まだ使えるかも」な

          将来の夢は指気の脱毛かもしれない

          軽率なりの思考回路

          物事を深く考えられないのは小学生のころからなんとなく自覚があったが最近特にひどい。コロナにかかった時にブレインフォグも経験しているが悲しいかな、確実にコロナ前からノン・ディープ・シンキングである。 先日、大型の展覧会をやっている美術館に行ったのだが特に何も感じずに帰ってきた。否定も肯定もない。これまでは何かしら思うところがあったのに、この虚無はなんだろう……と考え始めたのがきっかけ。 突然このようになったというよりは、しばしば人生においてそんなことは割とよくあった。深く考え

          軽率なりの思考回路

          【真夜中の一枚】ーフランシス真悟「Exploring Color and Space-色と空間を冒険する」-茅ヶ崎市美術館

          神奈川県の茅ヶ崎市美術館で開催されている展覧会「フランシス真悟 「Exploring Color and Space-色と空間を冒険する」」。 アメリカ・サンタモニカ生まれのアーティスト、フランシス真悟(1969-)。父は画家、母はビデオアーティストであり、幼少期は日本で育ちました。自己の世界観を表現することが大事と教えらえれて育ったそうです。 影響を受けたアーティストの一人にジェームズ・タレルを上げていて、思わず「気が合う」と勝手に距離感を縮めてしまいました。出会えてう

          【真夜中の一枚】ーフランシス真悟「Exploring Color and Space-色と空間を冒険する」-茅ヶ崎市美術館

          お前の自慢が聞きたいんじゃないといっても通用しないX

          ここ三か月以上アウトプットをしていなかったらどんどん脳が衰えたのだった。 しかも最後に書いたブログが志尊淳について、て本当にどうかしているけど好きは変わらず、大河ドラマに出てくれるんじゃないかと追加キャスト発表を心待ちにしている。 話を戻すが、あまりにも言葉が出てこず、一度書き上げた文章は書き出しから最後まで嫉妬と悪口しかなくて震えた(消した)。正しいあいつが許せないだの、得したあいつが許せないだの、逆に言えば嫉妬ならいくらでも書けるのかと悲しい気持ちになった。愛せ自分。

          お前の自慢が聞きたいんじゃないといっても通用しないX

          志尊淳が出てくると「志尊!志尊!」と手を振り上げてしまう衝動

          私と同年代の周囲の友人らは鈴木亮平氏の太い首に安らぎを感じている一方で(いや私だってそれは感じている)、志尊淳氏の目を見張るような美しさに私は今さら興奮している。 初認識したのは多分、NHK朝の連ドラ「半分、青い。」(2018)あたり。漫画家志望の優しい男の子といった役どころで、どちらかというとフェミニンな印象。ご本人のシュッとした佇まいもあり、また演技力も伴って見事にハマっていた。そのイメージのせいか、その後も比較的柔らかい、または少し気弱な役をされるイメージを持っていた

          志尊淳が出てくると「志尊!志尊!」と手を振り上げてしまう衝動

          魔夜峰央漫画が好きな私はおばさん構文ぜんぶやってる

          何かを捨てると新しく入ってくると聞いていたが本当だった。 先日本棚を購入していろいろな漫画を売りに出したところ、幾日もしないうちに同僚からひょいと漫画を貸してもらえたのだ。 魔夜峰央先生の「横須賀ロビン」である。 まず、私と会話してくれる友人や周囲の方にはさんざん同じ話を聞かせておりうんざりされているだろうが、私は魔夜峰央先生のファンである。 トークショーには3回出席。サイン本は2冊ほど。握手つきサイン会だったので僭越にも芸術作品を生み出すその右手を拝借してパワーをいただい

          魔夜峰央漫画が好きな私はおばさん構文ぜんぶやってる

          アイデンティティクライシスって笑い事じゃなかった【本を読む】

          全然、自分の意見がないなあと思うことがたびたびあった。 友人との会話、会社での会議。まず発言して「そうじゃなくて」と否定されるが怖い。 意見の否定は人間性の否定ではないと頭でわかってはいるのだが、なぜか人より素地がないので心はなかなか切り替わらない。 そして質問が出てこない。最後に質問は、と会議や面談で言われても、出てきた試しがない。何が疑問かもわからないのである。そのくせ他人が質問しているのを聞くと、ああそうだよね、となる。 そんなことをもやもやと考えていたら気づいて

          アイデンティティクライシスって笑い事じゃなかった【本を読む】

          いつの間にかのスカート

          先日レオパード柄のスカートを買った。 現在の持ち物の中でスカートは1着、黒いサテンのペンシルスカートのみ。 ワンピースは喪服1着、ショッキングピンクのお気に入り1着。 スカートは基本的に履かない人生を多く過ごしてきた。足が太いのが悩みだったのもあるし、 母親から「下着が見えそうなものは履くな」と言われ続けて育ったせいもある。 スカートにもさまざまあるし、丈、形、素材によって自分に似合うものがあるのも知っている。 しかしどんなに気に入って買ってみても、ふと街で鏡に映る自分の姿

          いつの間にかのスカート

          本棚がやってきた

          最近やっと本棚を買った。 2年前に和室を洋室にリフォームして自室としてもらい受け、新しいクローゼットもできた。デスクと椅子も購入し役員室みたいにしてきたわけだが、本棚だけがなかったのだ。空間を彩るセンスに自信がないせいで、物を増やすことにかなり慎重だったせいもある。 はじめは出窓風になっている窓際にどんどんと本を並べていた。しかし夫の部屋にあったプリンタが壊れたのを機に、プリンタもこの部屋に置いたほうが効率がいいかもしれない(夫の効率は不明)と思い始め、プリンタを置くために

          愚痴の傾向と対策そして愚痴っぽくなっている俺

          愚痴を言い続けることと聞き続けること、 どちらが辛いか、という比較は成り立つかしらん?と最近考えることがあった。 ちょっと連日、愚痴のシャワーを浴びてしまったのだ。 私自身、言い続けることも聞き続けることも、両方、人生においてやっちまったことがあって、結果、まったくの別物として「それぞれしんどい・辛い」という実感がある。 そしてどちらの行為も、やっちまう頻度に比例して、重さが違うかもしれない、と考えるに至ったのだった。 愚痴を言う場合の頻度。 ごくたまに人に聞いてもら

          愚痴の傾向と対策そして愚痴っぽくなっている俺

          綺麗なことばかりじゃないなんて、みんな知っている - 上田義彦写真展「いつでも夢を」@代官山ヒルサイドテラス・ヒルサイドフォーラム

          ご機嫌いかがでしょうか。 さきほどヤクルトを飲もうとして2滴こぼしてしまい、シロタ株とやらが何億個失われたのか、気になって仕方がありません。 東京・代官山で行われていた「上田義彦写真展「いつでも夢を」」に、最終日に駆け込みました。 最終日は朝11時からオープンとのことで、あさイチを狙いましたがすでに小さな列が。 建物は大きなガラス窓に白い壁、入り口までのアーチは大きな木々が夏の日差しから建物と人を守るように枝葉を伸ばしていて、 木陰が道を作り、そのままギャラリーの外から中

          綺麗なことばかりじゃないなんて、みんな知っている - 上田義彦写真展「いつでも夢を」@代官山ヒルサイドテラス・ヒルサイドフォーラム