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こんな財団はいやだ①

財団法人とか社団法人とか、少しなじみの薄い法人ですが、ざっくり営利目的でない法人をいいます。営利法人と違うのは、会長とか社長とか株主とかいう構成でなく、理事が何人以上、監事が何人以上、評議員が何人以上、という構成です。そして、2年毎に役員選定員会というのが開催されて役員がごっそり入れ替わります。まぁ営利法人でも役員の反乱で社長交代劇というのもありますが…さらに営利団体と大きく違うのは…

財団・社団はどこかの会社の天下り先になりやすい

仕方ないのです。営利を追求する企業とは異なり、財源を一定額以上使っていくことが課題となっているだけそれで結構な報酬がもらえるのだから、大変おいしいのです。財源のうちどれだけ社会貢献事業に使ったかを毎年政府に申告して承認を得られればいいという仕組みだから、ひらたくいうと、お金を使う一方でOK。そんな法人に、アイデアとかひらめきとか進歩とか業務改善とかコンプライアンスとかは無関係なのです。営利を追求する必要はないから進歩や努力は必要ない。昔からやっていることがそのまま続けられればいい。惰性というやつでしょうか。

だから、社会の変化や進歩についていけるような人、定年後でも自分の居場所がある人は、ほぼ関わりがないと思います。
会社を辞めたあと、やりたいこともみつからず、他にやれることもみつからず、家庭では嫌がられ、居場所が見いだせない…駅員にくってかかったりカスハラしたりと老害をまき散らすような人間あるいはその予備軍が飛びつくのが、こういう財団や公益法人の「役員」なのです。そもそも、別に仕事ができる必要はなく、自分が昔やっていたやり方で、どれだけ無駄が出ても、別に誰にもとがめられません。それでも「理事」という役職のついた名刺がもらえて、親睦会と称してタダ飲みができるし、たま~にある理事会でも思いつくまま言いたい放題言っても構わないのです。そこに理屈や道理は必要なく、声が大きい、嫌がらせが強い、むしろ、アクが強いほうが、周囲が引いてくれるという構図です。さらに悪いことに、敵の敵は味方。今の理事を引きずりおろして次の理事を狙おうと思っている人たちは一丸となって結託して選定員を抱き込めば、多数決で勝てるという…選定員も半分ぐらいは判断力もなく感情に左右される老人なので、それが可能なのです。

このように、天下りにありつける人、ありつこうという人は、肩書への執着が強く、また、肩書がないと存在する場所がみつからないが、自尊心ばかりが強く、社会で老害を放ちまくる老人です。人の揚げ足を取ったり、暴走したり、陰口を大声でいいまくる(もはや陰口ではない)など、絶対関わりたくないタイプです。

この、役職をめぐる老害集団の戦いは、現職理事グループと肩書なしグループと、傍観者の3グループに分けられますが、とにかく2年毎に繰り返される醜悪なやり取りは、なかなか凄まじいです。6月の選定委員会決戦を前に、傍観者の私が、次回から、それを3回シリーズ程度でお伝えしようと思います。こんな老人になりたくないという反面教師として。

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