Yoshikazu TATENO

舘野泰一 立教大学経営学部 准教授/博士(学際情報学)。専門はリーダーシップ教育。新刊…

Yoshikazu TATENO

舘野泰一 立教大学経営学部 准教授/博士(学際情報学)。専門はリーダーシップ教育。新刊『パラドックス思考:矛盾に満ちた世界で最適な問題解決をはかる』 https://amzn.to/3HYSm54 プロフィール詳細 https://www.tate-lab.net/mt/

マガジン

  • 舘野ゼミ活動日記

    立教大学経営学部舘野ゼミナールの活動日記

  • オンライン授業・研修・働き方マガジン

    オンラインでの授業・研修・働き方に関する記事をまとめています。

  • 大学生のためのビジネスプランづくり入門:プロジェクト型授業編

    このマガジンでは「プラン・提案を考える上で絶対に押さえたい10のポイント」をまとめました。高校生・大学生向けにわかりやすく説明することを心がけました。 今回タイトルは「ビジネスプラン」としましたが、提案先が「地域」だったり、学校内の「生徒会の提案」だったりにも応用が可能なものと思います。学びたい人はぜひご購入くださいませ!

最近の記事

【開催報告】組織変革のパラドックスを乗り越える"新時代のリーダーシップ"とは?

先日「組織変革のパラドックスを乗り越える新時代のリーダーシップ」というタイトルでウェビナーを行いました。 この記事では、ウェビナーで話した内容をざっくりと要約し、ウェビナー後に考えたことを書いてみたいと思います。 ウェビナーの内容は、登録を行えば期間限定で動画を無料視聴できます。ご興味ある方は動画をご覧くださいませ。 組織変革のパラドックスとは?「組織変革のパラドックス」と言われると、少し難しい印象を受けると思いますので、できるだけ簡単に説明したいと思います。 「組織

    • 運命論者になろう:新生活を迎えるときの心得

      タイトルである「運命論者になろう」は、私が青山学院大学文学部教育学科に入学したときに、鈴木宏昭先生が、新入生に向けて話してくれたメッセージの1つだ。 自分が18歳でこの話を聞いて、もう20年くらい経とうとしているが、自分の中でこのときのメッセージや情景はいまでも記憶に残っている。 先日、鈴木宏昭先生が急逝され、このお話がもう聞けなくなると思うと悲しいので、そのときのメッセージを、自分の記憶を頼りにまとめてみました。 大学生だけでなく、これから新しい生活をはじめる人にも応

      • 【新刊】『パラドックス思考』に込めた想いとは?

        新刊『パラドックス思考:矛盾に満ちた世界で最適な問題解決をはかる』の予約が開始されました! おかげさまでたくさんのご予約をいただき、Amazonの「本の人気度ランキング」で1位をとることができました。ご予約いただいたみなさま本当にありがとうございます!もしまだ予約をされていない方は、ぜひ紙の本でご予約いただけますと幸いです。 この記事では、出版にあたり、以下の3つをご紹介したいと思います。 どんな内容の書籍なのか?:ざっくり内容をご紹介! なぜこの書籍を書いたの?:こ

        • 絶望のお隣のプレイフル

          今年は「プレイフル(遊び・遊び心)ってなんだろう?」という問いをいろいろな人と対話しながら考えた一年でした。印象的な対話の機会はたくさんあるのですが、今日はその中のひとつである、ゼミ生(植月さん)との対話を紹介したいと思います。 それは「プレイフル」や、「うちのゼミ生ってなんでこのゼミに集まったんだろう?」という話を雑談的にしていたときです。そのときにこんな内容の話をしてくれました。 「わからないですが、みんなプレイフルってことに希望を持っているんじゃないかと思うんです。

        【開催報告】組織変革のパラドックスを乗り越える"新時代のリーダーシップ"とは?

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        • 舘野ゼミ活動日記
          8本
        • オンライン授業・研修・働き方マガジン
          13本
        • 大学生のためのビジネスプランづくり入門:プロジェクト型授業編
          12本
          ¥298

        記事

          あなたに「話を聞く体力」は残っていますか?:スキルと時間に加えて必要なこと

          「話を聞くこと」は、コミュニケーションをする上で非常に重要です。日常生活での会話ももちろんですが、企業の中での1on1やコーチングなどの場面でも、相手の話をしっかり聞くことが成功の鍵になります。 よりよく聞くために必要なスキル聞くことのスキルは「傾聴のやり方」などとしてまとめられています。これらのスキルや方法は、何を意識して、どのように聞くといいのかを考える上でとても役に立ちます。 聞くことなんて誰でもできると思うのですが、実際は聞いているようで聞いていなかったり、すぐに

          あなたに「話を聞く体力」は残っていますか?:スキルと時間に加えて必要なこと

          リーダーシップの基本である率先垂範

          コロナ禍でリーダーシップのあり方がますます問われています。 緊急時のリーダーシップは、非常に難しい部分はありますが、リーダーシップを発揮する上で重要な行動は、平時と共通する部分も多いと思います。 例えば、率先垂範。率先垂範とは、他者にやってほしいと思う行動を自ら率先して行い、他者の模範となることです。 この行動はリーダーシップ行動の基本中の基本です。緊急時であっても率先垂範は非常に大事な行動となります。 コロナによって、今までと異なるやり方をメンバーにお願いする場合、

          リーダーシップの基本である率先垂範

          年末感のなさは「振り返りトーク」をしないから?:今日と明日を分けるもの

          今年はほんとうに年末感がありませんね。 まあそもそも「年末感」なるものが謎の概念ではあるんですけど、それでもなんとなく「ないよねー」と共感してしまうのではないでしょうか。 この「年末感の正体」とはなんなのでしょうか。そして、なぜそれを感じないのでしょうか。 今日は「年末感のなさ」について考えつつ、今年を振り返ってみたいと思います。 今日と明日をわけるものとは?本当は12月といえばさまざま忘年会や人との集まりがあり、 「今年はどんな年だった?」 「いやー今年はこんな年

          年末感のなさは「振り返りトーク」をしないから?:今日と明日を分けるもの

          「中高生向けWebメディア」のオープンに向けて仕込み中です:舘野ゼミの新しい活動

          年明けの1/15を目安に、舘野ゼミのWebメディアをオープンしようと絶賛仕込み中です。 すでに舘野ゼミのnoteはオープンしているのですが、それに加えて、もう一つWebメディアを運営しはじめます。 今回オープンするサイトのターゲットは「中高生」です! 舘野ゼミのテーマである「リーダーシップ」「人の成長」「遊び(プレイフル)」に関連する記事を、ゼミ生の経験談もまじえつつ、わかりやすくお伝えしていきたいと思います。 メディア運営をしようと思った理由は色々とありますが、主な

          「中高生向けWebメディア」のオープンに向けて仕込み中です:舘野ゼミの新しい活動

          「ラジオ型授業」でゆるやかな対話と思考を楽しむ

          今日のオンライン授業は「ラジオ型授業」という形式に挑戦してみました。 この授業は「他者のリーダーシップ開発」をテーマに、リーダーシップに関する理論や事例を学ぶ授業です。 12回目となる今回の授業は、事前に「受講生の質問」を考えてもらっておき、それをテーマにしながら、舘野とスチューデント・アシスタント(SA)が語る形式に挑戦してみました。受講生は、適宜チャットで対話に参加します。 今回募集したのは、舘野やSAに対する「リーダーシップ開発にまつわる質問」です。 ・なんでリ

          「ラジオ型授業」でゆるやかな対話と思考を楽しむ

          オンライン教育プログラムはつくれても、コミュニティづくりはまだハードルが高い

          オンラインの授業・研修・ワークショップをつくりつづけて、つくづく感じたことが、 ・オンラインの教育プログラムはつくることはできる ・しかし、オンラインだけでコミュニティをつくることはめちゃくちゃ大変 ということでした。 しっかりコンテンツがあるものを教育プログラム化してお届けするのは、案外と高い精度でつくれるという手応えを感じています。 一方で、オンラインの環境のみで、コミュニティの意識を高めたりすることは本当に大変で、まだ攻略できていない感覚があります。 例えば、

          オンライン教育プログラムはつくれても、コミュニティづくりはまだハードルが高い

          コミュニティをあたためるために、対面とオンラインをいかにつかうか?

          今日は「とびらプロジェクト」(東京都美術館 × 東京藝術大学)で、「オンラインの場づくり」に関するレクチャーをさせていただきました。例年、この時期に「ワークショップのつくり方講座」を実施しているのですが、今年はこのコロナの状況を受けて、オンラインにフォーカスしてこれからの場づくりを考える講義としました。 講座では、私自身の今年の場作り経験をお話ししながら、実際に開発したワークショップもいくつか体験していただきました。参加者は約100名で、チャットも活発で非常によい学びの場で

          コミュニティをあたためるために、対面とオンラインをいかにつかうか?

          リーダーシップの次元をあげるために必要な「ハコ」と「バトン」の視点

          リーダーシップを発揮するためには「どんな行動をするか?」を考えるのは大切ですが、よりリーダーシップの次元(レベル)のようなものをあげるためには、別の視点が大切になります。 ぼくはこれを「ハコ」と「バトン」と呼んでいます。今日はこの2つについて書いていきます。 大きなハコを意識して行動することができるか? ハコとは「リーダーシップを意識する組織の範囲」のことです。例えば、自分の部署をいかによくするかを考えている場合、意識しているハコは「部署」になります。一方、「会社」レベ

          リーダーシップの次元をあげるために必要な「ハコ」と「バトン」の視点

          【まだまだ参加者募集中です!】公開講演会「立教BLPカンファレンス2020—BLPのオンライン授業化と学習効果について」(8/21)

          すでに200名近くの応募者がおりますが、オンラインなのでなんと400人までご参加できます! 今回のカンファレンスでは (1)BLPで春学期のオンライン授業をどのように実施したのか? (2)その結果としてどのような結果(データ)が得られたのか? について、がっつりと話題提供させていただきます! ・「新入生約400名が18クラスでプロジェクト型授業をする」という、「対面じゃないと無理じゃない?」と思える授業を、どのように試行錯誤して実施したのか? ・実施した結果、学生た

          【まだまだ参加者募集中です!】公開講演会「立教BLPカンファレンス2020—BLPのオンライン授業化と学習効果について」(8/21)

          「つながりは大切だけど、つながり目的の場は話しにくい」を乗り越える場の設計

          授業や研修、ワークショップを設計する際に、授業内容だけでなく、そこでどのようなつながりが構築されるかも合わせて検討することは非常に大切です。 コロナの影響で、オンラインで授業・研修がおこなわれるようになったこともあり、新入生・新入社員を孤立化させないためにも、つながりという視点を持って場をデザインすることの重要性はより高まっているといえるでしょう。 とはいえ、「つながりがないから、つながりだけの場を用意する」というのは、実はけっこう難しいことなんですよね。 特に目的やミ

          「つながりは大切だけど、つながり目的の場は話しにくい」を乗り越える場の設計

          舘野ゼミのオンラインワークショップ体験会を準備中!:遊びと学びの要素をどうミックスする?

          舘野ゼミの春学期の活動として、自己理解に関するオンラインワークショップをデザインしています。 自己理解はリーダーシップを高めるための起点となります。ただ、あまりに、まじめにやろうとするとかえって悩んでしまうこともあるでしょう。 そこで、舘野ゼミではプレイフルに、楽しんでいるうちに気づいたら自己理解が深まってしまうようなワークショップをつくっています。 具体的にはゼミ生が6つのグループに分かれ、それぞれ「遊び」の要素を取り入れたプレイフルなワークショップづくりをしています

          舘野ゼミのオンラインワークショップ体験会を準備中!:遊びと学びの要素をどうミックスする?

          【参加者募集】公開講演会「立教BLPカンファレンス2020——BLPのオンライン授業化と学習効果について」を実施します(8/21)

          8月21日(金)19:00~21:30に、オンラインの講演会をおこないます。参加費は無料で、定員は先着400名です。 オンライン授業の実践と、その効果についてデータをもとに成果を共有いたします。 イベント概要はこちらになります。 2020年4月から、本学大学経営学部BLP(Business Leardership Program/ビジネス・リーダーシップ・プログラム)では、ウェルカムキャンプを含めたすべてのプログラムをオンラインで実施された。元来、BLPの授業はグループ

          【参加者募集】公開講演会「立教BLPカンファレンス2020——BLPのオンライン授業化と学習効果について」を実施します(8/21)