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ゲーム音楽個人的10選Ⅱ

久しぶりに思い出のゲーム音楽集をやってみようかなと思います。今まで紹介したのとはかぶらないようにしました。前回にも書いたように僕は小学2年生から20歳くらいまでゲーム中毒と言ってもいいくらいにゲームばかりしていた少年で思い出の半分はゲームという悲しい半生の持ち主でもあります。友達もいたし外でも遊んだのですがゲームの魔力、破壊力はそのような健全な思い出を駆逐するように脳内を占領してリアルな思い出がやや曇ったりしております。思い出に残らないというか何というか。感情をあまり使っていなかったのでしょうね。一人っ子の寂しさをゲームで埋めていたみたいな、80年代小学生あるあるかも。それが大人になったら、リアルに適応しにくい部分はそれはあるかな、ないかな。人それぞれかもですが。僕は苦労した方、いや今もしております笑。でも楽しかった部分もあるので一概にゲームは悪とも言い切れないとは思います。適度に付き合うのがベターなんでしょう。まあそんな感じですがやはり子供心の純粋な部分に刺さったまま離れない当時のファミコン、スーパーファミコンの名曲はやっぱりいいですね。ゲーム画面上に思い出が突き刺さっており、それを見て聞いて当時の子どもの頃の思い出、感覚といったものが朧気ながら思い出したり。何とも言えない年代ですね、僕らの世代は。まあいいか。今回はほとんど原曲です。その方が臨場感があるかなと思いまして。そんな感じですが早速どうぞ。


迷宮組曲 ミロンの大冒険 城内BGM ハドソン (1986年)
子供の時に一番くらいに好きだったアクションゲームのメインテーマです。お城に捕らわれたお姫様を可愛らしい少年がバブルとか使って敵を倒しながらお城の最上階にいるラスボス「マハリト」を倒しお姫様を助けるというシンプルなゲームですが、僕的にはスーパーマリオブラザーズより好きでした。完成度がこっちの方が高いし世界観が素晴らしすぎる。そして組曲というだけあって音楽もいい。この城内テーマはどうしようもなくノスタルジーを呼び起こす名曲だと思います。当時小学2年生の柔らかい心を奥の方からがっしり掴んで離さない刷り込み見たいな世界の平和を与えてくれたようなゆりかごに揺られているかのような、そんな安心感を僕に与えてくれました。本当に大好きだったゲームなので久しぶりに聴いても心は満たされます。


迷宮組曲 ミロンの大冒険 井戸BGM ハドソン (1986年)
同じく迷宮組曲から。ゲームの中盤に一回お城の隣にある深い井戸に入って行かなきゃならないのですが、そこで流れるこの音楽がまた何とも言えない味がある名曲で、印象に残りまくっています。それまでの平和な雰囲気の城内BGMと異なり平衡感覚が乱れつつもしっかりと幼心を受け止めて冒険に駆り立てる、このピンチを切り抜ける勇気をくれた不思議なサウンド。僕はディズニー映画はほとんど見なかったのですが、それに近いような子供をやさしく導いてくれるゲーム内の「教育環境」というか何というか。でもこれも本当にゆりかごに乗ったかのようなノスタルジー満載の音楽ですね、僕にとって。人生で一番毎日が楽しかった時のバックで流れていた音楽ですから。


ドラえもん 開拓編2 BGM ハドソン (1986年)
このゲームが出たのが1986年12月12日で、この一か月前にひとつ前とかで紹介した神ゲー「迷宮組曲」が11月13日に発売されて、本当にこの頃は任天堂よりハドソンの方が面白いゲームを立て続けに発表していましたね。この1986年のハドソンが神がかっていて他にも「忍者ハットリくん」「スターソルジャー」「高橋名人の冒険島」などファミコン史に残る大傑作を5本も発表しているのですから、1990年代のスクウェア並みのとんでもないゲーム会社って感じがしましたね。ドラえもんはアニメも漫画ももちろん大好きで、そしてこのファミコンのゲームも当時のハドソンの手にかかればとんでもなく面白いゲームになっていまして、アクション、シューティング、アドベンチャーと1,2,3面ごとにゲーム性が変わっていく全くの充実感がソフト全体から伝わって来るこれも「神ゲー」でしたね。ハマりまくりました。そしてご多聞に漏れず音楽が良すぎて深いところにこれまた届いて離れておりません。ハドソン最高!…って言いたいところですが今はもうないみたいです…。それは本当に残念ですね。あれだけの神ゲーを世に放った当時最高峰のゲーム会社だったのですが。時の流れはいろいろ変えて行きますね。


ドラえもん 魔境編2 BGM ハドソン (1986年)
これはドラえもんの2面「魔境編」の途中から流れて来るこれまたお世辞抜きの「神曲」だと思います。魔境編の最初の音楽もいいのですが途中からこの曲に変わった途端本当に「鳥肌」が立って正直ゲームどころではなかったです。それくらい別世界に誘われて子供は神隠しにあったんじゃないかって体験をしたくらい衝撃的なBGMでした。こんな子供相手のおもちゃに大人の本気モード浴びせて来るみたいな、当時のファミコン開発に賭けるハドソンなどのゲーム会社の並々ならぬ熱量が伝わってくるような宝石のようなゲーム体験でしたね。やっぱりあの頃が懐かしいです。何もかもが濃厚で純粋で深く刻まれてホンモノが多くて。80年代の音楽が好きだとか言ってきましたが、音楽以外のカルチャー全体が最高だったと思います。テレビもめっちゃ面白かったですし。風雲たけし城とか、アメリカ横断ウルトラクイズとか、本当に大好きな番組がいっぱいありました。お金だけじゃなくて大人の熱量、知恵、言っちゃ悪いですが今とは全く比べ物にならないくらいのものがあの時代にはあったような気がします。ちょっと脱線してしまいましたが、このたかがゲームにもあの当時の濃厚な大人のエキスが注入されてこの「魔境編」の神曲が生まれたりしたのでしょう。


ロックマン2 Dr.ワイリーの謎 フラッシュマンBGM カプコン (1988年)
前回の「ゲーム音楽個人的10選」でファミコン史上に残る神曲「ワイリーステージBGM」を紹介しましたが、ロックマン2はゲーム自体の面白さは言うまでもなく、音楽が全体的にいいんですよね。このフラッシュマンのステージの音楽もまたカッコいいんですよ。ロックマン2はシリーズ最高傑作とも言われており、それはゲーム性のみならず、音楽も屈指の内容だったからとも言えるかもしれません。まあゲーム自体はやたら難しくて最近switchで「ロックマンコレクション」を買って久しぶりに「2」をやってみたのですがすぐ死にますね笑。小学生当時はまだ頑張ってワイリーステージくらいまでは行ったのですが、もう集中力がない笑。そりゃ中毒になるくらいやったら上手なるって。罪づくりなゲームに囲まれて生きていましたね、80年代の子供たちは。


ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち 戦闘~生か死か~ エニックス (1990年)
少し前にやった「ドラゴンクエスト音楽個人的15選」に惜しくも漏れた曲がこれです。戦闘曲だけならドラクエの音楽でも一番に来るんじゃないかって完成度だと思います。すぎやまこういち先生の気合の入れ方が半端ないっす。「Ⅲ」がとんでもない完成度の未だにシリーズ最高傑作とも言われてゲーム史上に残る名作だったので、堀井雄二氏共々「Ⅲ」を超えるものを作ろうという気合とか逆にプレッシャーとか相当なものがあったのではないでしょうか。僕は友達のお母さんが高島屋の勤めていて従業員の特権を生かして(?)発売日に並ばずに「ドラクエⅣ」買えてしまった幸運な子供だったのですが、やっぱりめちゃくちゃハマりましたね「Ⅳ」は。でもまあレベル99にして振り返ってみると「Ⅲ」の方が全体的に面白かったとは思ったりしましたが。やっぱり一度頂点に達するとそれを維持するのはさすがのドラクエにも難しかったみたいで。それでもところどころではこういう戦闘曲みたいに「Ⅲ」に匹敵するか超える場面もあったから思い出にはかなり残っているゲームではあります。キャラが立っていて良かったですね。僕はアリーナが一番好きでした。会心の一撃出まくりずっと一軍で使っていました。見た目も可愛かったですし。いろいろ思い出すなあ。このファミコン音源の臨場感たまりませんね。オーケストラ演奏より好きかも。


シムシティ タウン BGM 任天堂 (1991年)
ある意味スーパーファミコン最高傑作とも言えるかもしれないゲームです。都市育成型シミュレーションゲームという全くそれまでやったことのないジャンルでしたが、やってみると本当に面白くてハマりまくりました。中学に上がって勉強もそれなりにやらなあかんってのにこんな面白いゲーム出たら無理な話で笑。カーソルを何もない土地に合わせて「ボンボンボン」って住宅地、商業地、工業地を置いていくあの快感が忘れられないです。何か知らんけど要所要所にサブリミナルな感じの洗脳効果があるみたいな、効果音があの頃のゲームにはあったなあって思い出したりします。凄い技術というか洗脳効果を研究して作っていたんやなあって後にいろいろ本を読んで思ったり。まああんまりあっち方面にはもう行きたくないですが、そんなことも思うくらいあの頃のゲームは、今もかもですが、やばい麻薬的な要素がいっぱいあったなあって思ったりします。そりゃ「氷河期世代」とか言われるっちゅうねん。何の免疫もないのに人体実験的にファミコン、スーパーファミコンの洗礼を受けたら。まあでもこの「タウン」の音楽もヤバかったですね、神曲認定みたいな。1万人超えた辺りから流れてきたんでしたっけ。千人かな?一番いい曲でしたね、人口が増えるにつれて変わっていくBGMの中で。


ストリートファイターⅡ バルログ BGM カプコン (1992年)
社会現象にまでなった名作対戦型アクションゲームです。もう説明不要かと思いますが。今もeスポーツとかで盛んに使われたりしていますし。今は「6」とかですか。もうあんまりゲーム事情は知らないので。でもあの30年前のスーパーファミコンで出た時はかなりやり込んでレベル7とかでも死なずにリュウ、ケン、ガイル少佐、春麗とかでベガ倒してクリアしたりしていました。ダルシムとかからちょっと難しくてザンギエフは無理でしたね、初代は。でも果敢に挑戦はしたりしていました。ゲーセンのはからっきしでしたが。で、このバルログがとんでもなく強くて。タイソンまではクリアするけど、バルログで先に進めない人ってかなりいたんじゃないかな。僕もそうでしたが、やり込んでなんとか越えられるようにはなりました。相当やったんじゃないかな。音楽もカッコよくて、でもバルログ強すぎて何とも言えない世界の壁というのをストⅡを通して体感したり。いい思い出です。この曲だけアレンジしたやつで。


ファイナルファンタジーⅥ ティナのテーマ スクウェア (1994年)
僕はそこまでファイナルファンタジーはやっていないのですが、Ⅵはかなり好きなシリーズでした。やった中では一番完成度が高かったかなと。と言ってもスーパーファミコン止まりの人間なので、一般的に評価の高いプレステ以降の「7」とか「10」とかはノータッチです、すいません。まあプレステが出たくらいにはもう引きこもってゲームとかやる気力がなくなって20歳も越えていたしゲームやっている場合やないなって焦りを感じたりしていました。だからやっぱり純粋にゲームに熱中できたのはこの90年代半ばまでかな。なので大抵のゲームの記憶は次で紹介する「クロノトリガー」が僕の中で実質的に最後です。ドラクエⅦとか例外的にハマったりしましたが思いっきり病んでいた時期の記憶なのであまりいい思い出ではないですね。健全な記憶のラストがやっぱりこれかクロノトリガーかって感じです。このティナのテーマはオープニングの映画のような幕開けでかかっていて印象的でした。沁みて来る感じがして。結構好きでした。シリーズ全体でも人気曲らしいですね。これ以降はほとんど知らないので、ごめんなさいですけど。


クロノトリガー 黒の夢 スクウェア (1995年)
で実質的に最後のいい思い出ゲームがこの「クロノトリガー」で。平成ナンバーワンにも輝いた不朽の名作RPGです。もう一回やりたくて、でもswitchとかではダウンロードできなくて、スーファミとかまた買わないとできないですかね。一応スマホの奴はダウンロードしてやったりしましたが、やっぱりやりにくくて仕方なく、途中でやってないです。まあいい思い出だけ残して、たまに思い出に浸るくらいがいいのかも、です。黒の夢はゲーム内での実質的なラストダンジョンで、このゲーム全体の音楽が本当にヤバくて。ゲーム史上ナンバーワンクラスの音楽が内包されていると言っても過言じゃないのかも、この後のゲーム史知らないので何とも言えないところはありますが。でも本当に作曲者のこの当時弱冠23歳の若者「光田康典」氏が作る音楽はほぼ神曲のオンパレードで。サウンドトラックはそのままヒーリングミュージックにもなるレベルで。とんでもない才能が現れたって感じじゃなかったのではないでしょうか。前回の「時の回廊」は本当にゲーム史上に残る大名曲だったと思います。この「黒の夢」もシンプルなピアノからどうしてあんなにお洒落な感じになっていくのか、音楽の次元がちょっととんでもない方向へ行っているからそのトリップ感がヤバいです。本当にこの光田康典っていう人は天才としか言いようがないですね。それ以外の形容詞がいらない、もうシンプルにそれでいいみたいな感じです。


何とか第二弾が出来ました。もうそんなに名曲は知らないのでこれで「ゲーム音楽個人的10選」は終わりかもです。後は「クロノトリガー個人的10選」を2回くらいやるかもです。それくらいクロノトリガーは名曲多いですね、たった一本しかないにもかかわらず。とんでもないゲームだったんだなあって今振り返ると思ったりします。ファミコン時代の名曲も久しぶりにこの記事書くにあたって聞いたりしましたが、普通にいいですね、今聴いても。そりゃいきなり子供が聞かされたらハマるしかないです。あの当時は。もうゲームしようって元気というか余計なエネルギーないので、switchとか持っていますがあんまり積極的にはやってないです。やるとしてもレトロゲームばっかり。まあもうあんまり面白いとかは思わなくなりましたで、良かった、成長していて笑。これであの頃と同じようにハマっていたら人生終わるので笑。まあでもハマった、何かに熱中したっていう経験自体は子供の成長にはいいらしいですね。そんなことを教育論的な本で読んだことがあるので、ゲーム害悪論ばかり振りかざすのはもうやめようかな。自分の思い出の大切な1ページは否定しない方が前を向いて生きていけそうですから。そんな感じですが最後までお付き合いいただきありがとうございました。もうやらないとか言ってまた「ゲーム音楽個人的10選Ⅲ」とか絞り出してまたやっているかもですが。ではまた何かの10選で。

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