進化する「ビューティートレンド」
column vol.179
一昨日、ご紹介したプレジデントオンラインの【「おじフードに隠れメイク男子」…2021年に若者に売れるモノの特徴8つ】という記事で、「男子メイク」の大衆化が挙げられていました。
記事では、普通の大学生の間にもメイクが浸透しつつあることに触れ、一方で「メイクしていることはバレたくない」という微妙な「オトコ心」を解説していました。
実際、unoのコップに色移りしないリップは売れているそうです。
巣篭もり傾向など、美容業界はコロナによって大ダメージを受けたとされますが、その中でもキラリと光る希望があるようです。
そこで、本日は「ビューティー」の最新トレンドをご紹介したいと思います。
加速する「ビューティーテック」
コロナ禍においても支持と注目が集まっているのが、「美」に最新のデジタル技術を導入した「ビューティーテック」です。
〈AMP / 2020年12月31日〉
その対象は幅広く、スキンケアからメイク、ヘアケア、男性化粧品やグルーミング用品、健康用品も対象としています。
中でも今、注目を集めているのがバーチャルメイクの分野。カメラアプリの加工技術を応用したバーチャルメイクはSNSで大きく成長しましたが、リモートワークでさらに需要が伸びているそうです。
フランスの大手化粧品メーカーのロレアルは、3年前にバーチャルメイクアプリを開発するカナダのModiFaceを買収し、昨年11月に「Signature Faces」を発表。
雑誌に掲載されたモデルの写真をキャプチャして、メイクをシミュレーションできるなど高いAR技術を持っています。
また、洗面台に設置する「スマートミラー」も進化し続けています。
国際デジタル展示会であるCES2019で話題となったスマートミラー専用のソフトウェア「CareOS」は、肌状態からその日にあったメイクをシミュレーション。
スマホアプリでもその傾向は顕著で、2021年にロレアルが発売を予定している「Perso」は、撮影した顔写真からAIがベストなメイクを提案してくれるそうです。
さらに、それに合わせたスキンケア、ファンデーション、口紅をそれぞれ専用デバイスで調合してくれるそうです。
まさに、子ども頃にマンガで読んだ近未来の世界ですね。
「ビューティーテック」は男性市場も拡大
ビューティーテックは男性の心も掴みだしており、ボールペンメーカーで知られるBICはアプリと連動するAI搭載シェーバーのプロトタイプ「Next BIC」を開発。
ヒゲの太さや密度、シェービングの速度や回数をデータとして収集し、パーフェクトなヒゲそり体験を提供できる製品の開発につなげます。
ちなみに、男性化粧品の市場は右肩上がりに拡大していて、今年度は1200億円を超え過去最高となる見込み(富士経済調べ)。
しかも、「impress business media」によると、牽引しているのは40~60代の男性ということです。
〈impress business media / 2020年10月30日〉
洗顔クリームや化粧水などの「基礎化粧品」が特に伸びており、全体の約6割を占めているとのこと。成長率も2015年比で115%になっています。
なるほど…、私もお肌ケアしないと、同世代に取り残されるなぁ…。
気をつけます(笑)。
日本でも近々沸騰?「クリーンビューティートレンド」
アメリカやヨーロッパで今、主流となりつつあるのが「クリーンビューティー」。健康や環境に害のある成分を使用せず、環境や社会、動物に配慮された美容アイテムのことを指します。
「WWD JAPAN」の記事によると、お隣韓国ではこのトレンドが加速しているそうです。
〈WWD JAPAN / 2021年1月8日〉
特に今、同国で一番熱いと言われているのが、プレミアムスキンケアブランド「クオカ(KUOCA)」です。
肌を刺激する3大物質(化学防腐剤、人工色素、人工香料)とシリコンオイルを100%排除し、肌に無害な天然原料の中から優れた効能を持つ高品質な原料を選別。
有効成分を肌に最大限に届けるため、独自配合技術である高保湿抗酸化複合体を開発しています。
製品を製造後30日以内に消費者の手に届ける販売システムということでも話題となっています。
主なユーザーは20~45歳の女性ですが、全体の2割を男性が占めており、今年中の日本進出を目指しているとのこと。
日本でも昨年デビューしたビーガンコスメ「ベージック(BEIGIC)」もありますので、クリーンビューティーにも今後注目がますます集まりそうです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?