Au Grenier(オ・グルニエ)赤井川村

北海道余市郡赤井川村にて3haの山林を開拓し宿泊施設を整備しています。 2025年5月…

Au Grenier(オ・グルニエ)赤井川村

北海道余市郡赤井川村にて3haの山林を開拓し宿泊施設を整備しています。 2025年5月開業予定(未定)。 1992年、東京から札幌に転勤。そのまま北海道に住み着きました。 40歳で起業し、広告業、飲食業の経営を経て現在に至ります。 *JSA認定ソムリエ

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植生を変化させる日常的な下草刈り

雪が解けて地面が露出する5月の大型連休を過ぎたあたりから、これまで沈黙を守っていた雑草どもがいっせいに芽吹き始める。 草刈りシーズンの開幕だ(ちっともうれしくない)。 入植前の当地は、夏には背丈を超えるイタドリなどの雑草に覆われ立ち入ることすら不可能だったのだが、手を入れ始めてから4シーズン目を迎え、その植生が変わりつつある。 笹、イタドリ、フキなどの『先駆的』な雑草は成長が早く、葉を大きく広げることで他の植生の成長を阻害する。したがって、こいつらを積極的に駆除することで

    • 犬のサンポ後の足洗いグッズ

      犬との山暮らしでアタマが痛いのが、汚れた足の掃除だ。 敷地内に舗装された場所はなく、雪解け期間中や雨後のサンポは足はドロドロになる。地面が乾燥しているときでも、全開で走り回ったり、排泄後の「かっちゃき」で、肉球の間や爪の付け根に汚れが付着する。 山暮らしをする犬といっても、基本的には屋内で共同生活を送っているので、外出から戻るたびに濡れた雑巾で足をていねいに掃除してやらなくてはならず、かねてよりカンタンに足をきれいにできるグッズがないものかと、なんとなく探していた。 ある

      • 移住のための山林開拓プロセス ⑥

        2020年10月に山林を取得してから現在に至るまでの開拓の大筋を時系列で。 当地は豪雪地帯であり、積雪時は除雪以外の作業はほぼできないので、実際の開拓作業の進捗はおおむね5月〜11月の間に限られる 木造一戸建てを人生で初めて新築する 2022年10月3日、すべての建築物が竣工し、施主に引き渡された。事業用とはいえ初めて自分の家を建てたわけで、実に感慨深い。木の香りのなんとかぐわしいことよ。 電気、ガス、水道、給湯、浄化槽も整備されているので、これで最低限居住することが可能

        • 子犬のトイレしつけ問題について

          子犬を迎えるにあたり、飼い主が真っ先に直面するのがトイレのしつけ問題だ。 ネットではさまざまなしつけ方法が紹介されているが、コトバが通じない犬に相対するには、それなりの忍耐が必要である。 2023年5月13日に当施設にやってきたわが看板犬の場合は、果たしてどうであったか。 まずはトイレ・スポットを設定する 当然のことながら、犬にとっては、初めて肉球を踏み入れる家のどこで排泄すべきかなど知る由もないことだ。 子犬を迎えるにあたり、教科書どおりに屋内の一箇所に『トイレ・スポッ

        植生を変化させる日常的な下草刈り

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        • 山暮らしのあれこれ
          1本
        • 犬と山暮らし
          3本
        • 山林を拓いて移住する
          7本

        記事

          移住のための山林開拓プロセス ⑤

          2020年10月に山林を取得してから現在に至るまでの開拓の大筋を時系列で。 当地は豪雪地帯であり、積雪時は除雪以外の作業はほぼできないので、実際の開拓作業の進捗はおおむね5月〜11月の間に限られる 建築物を建てるには巨額の資金が必要だ 20数年間手つかずだった山林を開拓して移住しようというのだから、当然、開拓した土地に家屋を新築しなくてはならない。さらに、そこで商売を営むとなると、事業用の建築物も別途必要になってくる。 ここで問題になるのが資金で、家を建てるには少なくと

          移住のための山林開拓プロセス ⑤

          移住のための山林開拓プロセス ④

          2020年10月に山林を取得してから現在に至るまでの開拓の大筋を時系列で。 当地は豪雪地帯であり、積雪時は除雪以外の作業はほぼできないので、実際の開拓作業の進捗はおおむね5月〜11月の間に限られる 開拓道具を格納するためのガレージを建設する 山林の開拓開始にあたり、まっ先に拠点となるコンテナハウス・『アラモの砦』を設置したわけだが、開拓に必要なさまざまな道具類は、仮設した年代ものの Coleman のトンネルタープ内部に格納しており、これは防犯上かなり心もとないばかりか、

          移住のための山林開拓プロセス ④

          オーストラリアン・シェパード

          当施設の看板犬のご紹介だ。 オーストラリアン・シェパード♂、2023年2月4日生、名を『メテオ(流星)』という。月齢3ヶ月で本州から当地に飛んできて、以来、ほぼ24時間寝食をともにするバディである。 当主は少年期に実家でシェルティを飼っており、以来、犬と暮らすのは悲願であったが、ここまで都会のマンション暮らしで実現できずにいた。 オーストラリアン・シェパードとはどんな犬種か ひらたくいえば、中型(成犬で20〜25kgほど)の牧羊犬である。 『オーストラリア』の国名を冠して

          オーストラリアン・シェパード

          移住のための山林開拓プロセス ③

          2020年10月に山林を取得してから現在に至るまでの大筋を時系列で。 当地は豪雪地帯であり、積雪時は除雪以外の作業はほぼできないので、実際の開拓作業の進捗はおおむね5月〜11月の間に限られる。 下草刈りした場所から間伐を開始する 間伐とは、「森林の成長に応じて樹木の一部を伐採し、過密となった林内密度を調整する作業」である(出典:林野庁)。 当地の樹種は、白樺(シラカンバ)が圧倒的に多い。 前回記事にしたように、放棄された畑などの裸地には『先駆植物』と称する植物がまっさき

          移住のための山林開拓プロセス ③

          移住のための山林開拓プロセス ②

          2020年10月に山林を取得してから現在に至るまでの大筋を時系列で。 当地は豪雪地帯であり、積雪時は除雪以外の作業はほぼできないので、実際の開拓作業の進捗はおおむね5月〜11月の間に限られる。 土地の形状を把握するために下草を刈る 当地は、かつては農地で、トウキビ(とうもろこし)や牧草などが栽培されていたという。放棄されたのはおよそ20年ほど前。以来、時を経て白樺を主体とするうっそうとした森になった。 植物というのは面白いもので、裸地にまっさきに侵入して覇権を獲得する『

          移住のための山林開拓プロセス ②

          移住のための山林開拓プロセス①

          2020年10月に山林を取得してから現在に至るまでの大筋を時系列で。 当地は豪雪地帯であり、積雪時は除雪以外の作業はほぼできないので、実際の開拓作業の進捗はおおむね5月〜11月の間に限られる。 まずは『アラモの砦』を築く 山林開拓の着手にあたり、いの一番に取り組んだのが開拓拠点の設置であった。 通いでの作業になるとはいえ宿泊する場合もあるし、不在時の道具類の格納場所も必要だ。となれば、防犯上からも簡易なテントではおぼつかない。 しかも、当地一帯はヒグマの棲息地でもある

          移住のための山林開拓プロセス①

          山林を購入して移住する

          移住先の山林を探す 日本の国土の7割近くは山林であるにもかかわらず、宅地と異なり、その売買情報はかなり限られているのが実情だ。 敷地内にあからさまに『売土地』などの掲示があればともかく、売りに出ているのかどうかすらわからない場合がほとんどであるし、たいていは持ち主が積極的に売ろうとしていない。 「とにかく山林を切り拓いて住む」のが目的で、移住先の地域に固執しないのであれば、以下のようなサイトを頼る手もある。 利用したことはないが、要望を伝えればマッチングしてくれるかも