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胸中の手記 5月4日 仕事前のお母さん

5月4日 土曜日 快晴

日中の気温が三十度に達したそうだけれど、屋根の下で全ての窓を開け放って仕事をしたから、風が次々に吹き抜けて行って、体も洗濯物もサラサラしていました。
薄い布は風に靡いて木の葉のように優雅だった。

日々の生活は問題ありません。
だけど、わたしの心の力は余っています。
言葉にするのが難しいことをたくさん感じて、やっと宿題が楽しくなってきた。

生きるのがやっとのところから、多少の瑕はあっても騒がず暢々と生きられるようになって、大人はこの世の素晴らしさをなかなか表せないけれど、初めてのことに驚いたり、傷付いたり、悩んで、自分で乗り越える冒険が、どんなに凄い宝物なのかを知っているので、本当はそれを言いたいのです。
母はまた、仕事に行ってくるわね。

難しいです……。