情景らしきものを書いたり歌ったりして綴っています。

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マガジン

  • 胸中の手記

    感覚に集中しようとして生きると人はどうなるのかという実験をしている人の生活を描いている日記風小説。

  • おとぎ

    考えたおとぎ話。人生の冒険を楽しみたい人向けです。

  • 覚えておきたい。腑に落ちた。勉強中のこと

  • 11,729光年彼方へ枯渇しても愛を湧かす

    毎日1通の手紙を書いて更新しています。 完成すると一点ものの手紙の綴りが出来ます。 手紙は一通一通封筒に入っています。 大事な気持ちの手紙が届いたり、自分で出さずに保管する手紙でも、日記とは違う感性で書かれた誰かを思ってのものが形に残るように工夫してあります。

最近の記事

胸中の手記 5月17日 思い切り

5月17日 金曜日 晴れ ちょっと面白い曲(面白いのではなくて、変わっているというのでしょうか)を作ったから、聴いてもらいに行った。仕事をしている方々に。今日のわたしは自己採点が低い。 練習時に完全集中したときとは、明らかに精神状態が違うのです。 結果どうあれ、完全集中のあの気分の良さと納得の仕方が欲しかったというわけです。 しかし完全に目の前の人達を無視してもいいものか、完全に集中してしまった結果を、人々と分け会えるのが最も良いのか。 (わからないから)コインを投げた

    • 胸中の手記 5月16日 オセロ

      5月16日 木曜日 曇りと強い風 目が覚めて顔を洗ってパッパと化粧して割り箸と遊んでいるわたしの子どもの代理と遊んで服を着替えて洗濯機を回して鍵と財布と支払いの紙を二枚持って、 玄関を出て階段を下りて道を走って風に当たって立ち止まって空を見た。 「大丈夫だわたしの中には、わたし以外の人もいる。」 コンビニに行って支払って、郵便局に行って、行く途中の公園のベンチで熱心に本を読んでいる日焼けして真っ黒の老紳士いて立ち止まって、公園に立ち並ぶ樹木を見た。 また走って郵便局に

      • 胸中の手記 5月15日 たんぽぽの綿毛

        5月15日 水曜日 晴れ さあ、怒られたり貶されたりして、謝って反省して、本当に願っていることを、自分を慰めながら、諦めることまでは先延ばししてきたけれど、今日も、明日も何とかして、試験をまた受けに行こう。 とても恐い(手書きでは怒られたりが恐られたりに間違っているから、余程恐い)、とても恐いけれど、行ってきます。 自分が何に感じ入っているのか、もっとよく、わかりますように。

        • 胸中の手記 5月14日 現実的な夢と現の間

          5月14日 火曜日 曇り 夢と現の間にいたことはありますか。 寝入り端だったのだと思う。わたしは生活の中で、一心不乱に進めない時があって、それは望むようになれない自分より、人の何かの意思が介入してきたと思って、どうにかそれを振り払うのに目を閉じて、気にしない気にしない。さあわたしは何を求めているの?誰を大切にしたいの?どこに進みたいの?と問いかけて、自分の意思のほうを確認していると、眠りかけて、口に鍵が当たった。口が半開きになっていたから歯にも当たって、咄嗟に噛んだら金属の

        胸中の手記 5月17日 思い切り

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        • 胸中の手記
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          119本

        記事

          胸中の手記 5月13日 ごめんなさいと三回口走って枕の血を洗った

          5月13日 月曜日 雨 夜中、蚊の飛んでいる音が漂ってきてね、この音が聞こえると、刺されたかどうかもわからないのに痒いような気がしてきたからあちこち掻いて、聞こえるたびに耳を叩いていたんですよ。 寝るのを諦めて薄暗いところで起き上がって借りものの布団を見ていたら、消しゴムの消しカスみたいなものが二つ落ちていて、電気を点けたらね、枕に、直径4ミリくらいの血の滴が落ちていて、その横に蚊が倒れてた。 瞬間を捕まえた。二重の複雑な気持ち。 わたし、蚊も打ち落とすほど速く動けるの

          胸中の手記 5月13日 ごめんなさいと三回口走って枕の血を洗った

          胸中の手記 5月12日 狂乱の宴の中

          5月12日 日曜日 曇り 狂乱の宴のようなものを、人々が繰り広げている間、真面目に振る舞い続けると、人々は親しみ込めていう。 「君が最も狂っている」 一瞬たりとも気を緩めずに、狂乱の中を踊り続けて、人々が文字も数字も忘れている時間。 あとでわたしはそれを字にして数字にする。 親友は人生に時たま現れる。 愛しき人は常に現れて夢の中にも外にもいる。 追いかけずに狂乱の中も真面目に踊って真面目に胸の中の火を消さないでいる。朝も夜も、ぐるぐる引っ繰り返り続ける間も。眠る間も。 今

          胸中の手記 5月12日 狂乱の宴の中

          胸中の手記 5月11日 負けるなお人好し

          5月11日 土曜日 晴れ、強い風 練習とは?練習とは何の練習をしているのか?(自問自答) 真っ直ぐかつ心地よい、イメージが伝わるような表現を自分で、せめて自分でできていると確信が持てるようになるまでやってみている。 ということは、出来ていないと思っているところがあるわけです。 だけどわたしが出来ないでいるのは(一番に)挑戦です。 人の好さばかり誉められて、腕を認めてもらうことは、近ごろ少しあっただけですから、おろおろしている。 人の好さというのは、お人好し当人には全く何の

          胸中の手記 5月11日 負けるなお人好し

          胸中の手記 5月10日 眠気よ明日死ぬなら

          5月10日 金曜日 晴れ 練習中に、眠くて仕方がない。 書こうとするときも、眠くて仕方がない。 眠れないほど胸が痛んだ夜に、わたしを自由にしてくれたのは、歌うことと、書くことだった。 だけどやろうとすると、眠くて仕方がない。 労働も、家事も、するときは眠気がない。 楽しいお話の時間も、眠気がない。 すると落ち着いてしまうのでしょうか。 それだけではない。勇気が必要だからだと思う。いつもと同じに、とは行かない。表さなければと思う。眠気よ眠気よ。 明日死ぬならわたしは好きな人に

          胸中の手記 5月10日 眠気よ明日死ぬなら

           胸中の手記 5月9日 いないクリスマスローズ

          5月9日 木曜日 曇り 目が覚めたとき、自分のいない自分で歌って、自分のいない言葉が書けないだろうか。 できるなら、そうしたいと思った。 自分がいないときの方が、感触がいい。 そんな気がする。 本当にいないわけではないけれど、どう思われるかを忘れてしまう。 忘れてしまったほうがわたしにはずっといい。 そんな気がする。 道で、まだ乾いていないアスファルトを踏んで、靴の裏がペトペトした。 コールタールだ。その黒いのはコールタールで、昔わたしは胸の底にコールタールが溜まったよう

           胸中の手記 5月9日 いないクリスマスローズ

          胸中の手記 5月8日 体の外に出たくなる

          5月8日 水曜日 曇りと雨 寝ている間に体の外に出る方法があるということを小耳に挟んで、体の外に出てみようかと試してみたけれど、体から出ようとしたら体も一緒に体から出ようとしたから、結局わたしは体とぴったり一緒でした。 夢の中で自分の好きなように動けたこともない。夢の中でするより、現実でできると自分を信じるために、まず夢の中で確信を持って見ようかと思ったけれど、いつも夢の出来事に驚いて、反応して終わるのです。 また反応しただけだったわ。よく勉強をして調べなくちゃ。わたしは

          胸中の手記 5月8日 体の外に出たくなる

          胸中の手記 5月7日 時間が変わる

          5月7日 火曜日 風と霧雨 お元気ですか。なぜかわたしの周りでは、体調を崩して仕事を続けられなくなった人が何人もいます。 一昨日、心に何かを決めてから、どんな風にそれを為せばいいのかと悩んで、一番良かった答えは、わたしの場合は、真っ直ぐにやることでした。 真っ直ぐが取り柄ということなのかなと思います。 気付けば日記の中で、一昨日と書いていることが何回もあって、字も、日記も書いていられないくらい、自分はどうしようと考えている日が間にある。 三日くらい休んで、散々考えたつもり

          胸中の手記 5月7日 時間が変わる

          胸中の手記 5月5日 大いに励まして気を引き立てる(激励)

          5月5日 日曜日 晴れ また、自分じゃない自分になりたくなったの? それはたぶん、やめておいた方がいいよ。 しばらくの間、わたしは「こうはなりたくない」という気持ちに集中して「こうありたい。これを知りたい」という気持ちを忘れてた。 人のせいにはしなくていい。なりたくないものに、ならないと決めたらいい。 夢を疑ったよね。足を引っ掻かれたとき、蟹に足を挟まれてる夢を見てたから、夢って全部現実の置き替えで、自分を説得してるだけなのかって、浪漫を失って、一瞬がっかりしてたよね。

          胸中の手記 5月5日 大いに励まして気を引き立てる(激励)

          胸中の手記 5月4日 仕事前のお母さん

          5月4日 土曜日 快晴 日中の気温が三十度に達したそうだけれど、屋根の下で全ての窓を開け放って仕事をしたから、風が次々に吹き抜けて行って、体も洗濯物もサラサラしていました。 薄い布は風に靡いて木の葉のように優雅だった。 日々の生活は問題ありません。 だけど、わたしの心の力は余っています。 言葉にするのが難しいことをたくさん感じて、やっと宿題が楽しくなってきた。 生きるのがやっとのところから、多少の瑕はあっても騒がず暢々と生きられるようになって、大人はこの世の素晴らしさを

          胸中の手記 5月4日 仕事前のお母さん

          胸中の手記 5月3日 怒るというのは何

          5月3日 金曜日 晴れ 祝日であることを忘れて、郵便局へ支払に行った。行きました。 間違って出掛けたついでに、カルピスとアイスクリームを買っちゃった。 ついでに来月誕生日の人のプレゼントの予算を考えて、なら今年のわたしの一張羅を決めて、あまりいろいろ着なければ出費少なく、集中もできて、随分いいだろうと考える。 そんな一日も必要ですか。 一昨日までは怒っていたから、ガジュマルの幹の形は人間の想像を絶している方が感慨深いと、お花屋さんと話してた。 怒るというのはどういうこと

          胸中の手記 5月3日 怒るというのは何

          胸中の手記 5月2日 雲間

          5月2日 木曜日 曇りのち晴れ 部屋の中のものを、使っていないものから片っ端に捨てています。 嫌な思い出になったものなどは、昔の自分だと思って捨てています。 物には罪はないけれど、わたしも物であるので、いつかは塵になる。 朝は曇り空だった。曇り空といつか誰かが呼んだのと同じように、太陽とわたしたちの間に雲が広がっていて、その向こうにあるはずの太陽の光がおぼろに見える。それを曇り空と呼んでいる。 必要なものだけが残っていく。部屋に。

          胸中の手記 5月2日 雲間

          胸中の手記 5月1日 雨の日植物たちが愛おしく

          5月1日 水曜日 雨 雨が降っているのがわかる。 見ていないけれど、わたしは傘を持って、これから出掛けてゆくでしょう。 窓を通して聞こえる音が、わたしには、通る車が地面に溜まった水を跳ね上げながら進んでいる音に聞こえるから。 夕食は摂らないまま行きます。 「準備はいいかい?」という言葉と、ハンバーグの絵を電話で見て、もうすぐ外で食事だと思っているから。 人も植物たちも動物も、わたしといて、幸せかどうかは、知らない。 できる限り、幸せそうな様子を見ていたいと思うよ。 一昨

          胸中の手記 5月1日 雨の日植物たちが愛おしく