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キングス念願のファイナルへ帰還

SFでは今シーズン日本代表PG(あくまでまだ候補だが)として日本中のバスケファンやそうでない方々にも知られる”河村勇輝”を中心に大躍進を遂げた横浜ビー・コルセアーズとファイナル進出をかけた熱き熱戦が繰り広げられました。

今回も前回の名古屋戦と同じ熱量でレビューしていければと思いますので、読んでいただけたら嬉しいです(笑)

◇試合結果

●GAME1 琉球86-横浜70 WIN
●GAME2 琉球88-横浜84 WIN


◇西の王者である由縁を魅せつけるGAME1


キングスはスタートから得意のインサイドから加点、そしてCS漢と化している今村の連続3Pにより自分たちのリズムに乗ります。
この時の今村はコーナーでオリバーがDFチェックに入るも、ジャブステップから3Pを沈める日本人離れしたキレを披露(笑)
カーメロアンソニーを彷彿とさせますね~( ゚д゚)

ですがQFの名古屋戦では吹かれなかったファールに今村と岸本が戸惑い、1Qわずか5分でお互いに2ファールずつを取られる状況に陥ります(^^;)

すかさずコー・牧・松脇・ダーラム・ヒューを投入し、セカンドユニットのプレイメイクに託す形となりますが、これが功を奏した起用となりました😊
コートイン早々に牧がヒュー得意のアリウープをデザインし、即2点を奪います。
さらにダーラムとコーの二人によるドライブでペイントをこじ開け、松脇のスリーを演出!!
20-11でキングスがスタートダッシュに成功します🔥

2Qは開始早々にダンカンの安定3P、このクォーターから投入の田代が巧みなドリブルによりインサイドで2点を獲得。
そしてここからフリッピンのDFが牙を剥きます(;゚д゚)ゴクリ…

横浜のハンドラー森井や須藤、森川といったウィング陣へ楽にボールを持たせない鬼DFを披露。
圧巻だったのはこのブロックショット👆
簡単にレイアップを許さないハンターの目をしたフリッピンにはゾクゾクした(;^ω^)
そのあとの吠え方もまさにNBAのプレーオフに通じるような熱量を感じました( ゚Д゚)

次のプレーではトランジションから松脇の3Pが連続で決まり、ここまでシュートタッチに苦しんだ男の爆発フラグが立ち上がります(笑)
また、フリッピンもオープンでスリーを放ち、外れますがすかさず自身でオフェンスリバウンドを取って得点。
個人的に以前からフリッピンに期待していたワンプレーでしたので、成功して良かった!(^^)!

このクォーターでは太ももを痛めていて万全ではない河村のスリーがAND1で決まり、4点を献上しますが終わってみれば48-43でキングス5点の優位を保って折り返し。

3Qは出だしから前半と打って変わり、お互いにイージーショットを外すようなバタついた展開が続きます(笑)
ですが前半に爆発フラグを立てた松脇の3Pが決まったことで自分たちのリズムを取り戻します。

続く横浜のトランジションから2点を取るプレーに怯むことなく、前半ファールトラブルで眠っていた岸本が火を噴きました🔥

はい。お家芸のステップバック👌(笑)

これで流れが傾き、ダーラムのペイントアタックと前半から打ち続けたフリッピンにバースデー3Pが決まりました🎊

横浜もジャクソンの2点で加点を続けているため、雰囲気以上に点差は離れておらず、63-59で勝負は最終クオーターへ移ります。

4Qのスタートでインサイドにポジションを取ったダンカンからダーラムへのパスが通り、キングスが先手を取ります。
DFのせめぎ合いが続く中でも、キングスは開始から苦しんだファールトラブルをむしろ横浜に浴びせ、優位性を持ったままゲームを展開。
特に今村×クーリーのツーメンが強烈で、ファールができない横浜のインサイドを削りまくります(^^;)
外国籍とのツーメンと言えば横浜の得意な形と言えるので、まさにお株を奪う見事なコンビネーションでした👏

そしてここでリズムを掴んだ今村が決めてはいけないシュートを決めちゃったのは記憶に新しいでしょう(笑)

いくらCS漢と言えど、これはさすがにアカンやつやん(某お祭り男風)
でも贔屓の選手がこんなプレーしてくれたら一日中テンション爆上がりなんで、アカン言ったけど本当は”いいぞ、もっとやれ”なんすよ。

そして今村のパスから松脇も5本目となる3Pを沈め、横浜の反撃を許さない状況が続く。
前半から今村×松脇で3Pの雨を降らし続けたキングスでしたが、やはりペイントアタックを強調していたことでシンプルにDFの収縮を生み出したのがデカいです。

ラスト40秒付近に岸本のパスから今村の3Pが決まってチェックメイト。
河村が目立たなかったとは言え、インサイドでキングスに劣らない横浜に16点差をつけての勝利は圧巻でした👏👏👏

前半にメインハンドラーの2人がファールトラブルというアクシデントに合うも、キングスの真骨頂である”セカンドユニット”でゲームを作りました😊
益々シーズン序盤に苦しんでいた事が嘘のように感じられ、王者たる由縁を魅せつけたGAME1になったと思います😭


◇苦しみながらも勝負強さを発揮したGAME2


背水の陣となった横浜は遂に河村をスタメンに戻し、試合の主導権を先に取る戦術に打って出てきました。
しかし、こういう時に初っ端から予想外の活躍をしちゃうのが小野Dこと”小野寺祥太”なのです(笑)
ゲームの入りですぐやぶから棒にオフェンスリバウンドへ飛び込み、すかさずインサイドで得点。
そこからリズムを掴むとダンカン、岸本の3Pで加点。
さらにここ数試合シュートタッチに苦しんでいた小野Dも3Pを沈め、昨シーズンファイナルに垣間見せたCS漢ぶりを感じさせるプレー(笑)

横浜は河村の得意な早い展開でペイント内の得点を量産。
そこからお互いに点の取り合いが続く中、仕事人ダンカンが河村とのDFマッチアップ時にパスカットをして、今村の速攻から2点をお膳立て。
再び小野寺の3Pや今村のアシストからダーラム2Pで攻防を続けるも、GAME1同様にファールトラブルからフリースローを与えることが目立ち、22-25のビハインドで1Q終了。

2Qは出だしから前日得点のなかった牧のレイアップが決まり、今村×クーリーのホットラインで得点を続け、パサーと化した今村がトップオブザキーへのキックアウトから本日3本目となる小野Dの3Pをクリエイト👌
CS漢らしくアリーナを煽りブースターのボルテージを上げる一役を買いました🔥

その後は横浜の激しいトランジションにより一時9点差に開く展開となりますが、でぇーベテランの仕事人”ジョシュダンカン”がON FIRE🔥
インサイドでオリバーにポストアップを仕掛け、見事なターンから2点を奪うと、もう一度DFで横浜を抑えた直後にダンカンがもう2点を獲得。
そして極めつけは激しいDFで再び抑えた直後のトランジションからオープンの形で3Pを沈め、個人7連続得点により横浜を猛追( ゚Д゚)

クオーター終了前にはフリッピンが河村のパスを忍者スティールして得点を許さず、39-41で前半を折り返します。

そして後半開始からクーリーのインサイドを活用しつつ、今村の鮮やかなドライブで加点。
前半からの攻防がまだまだ続く中、ダーラムのオフェンスリバウンドからの得点がAND1となり、この辺りから横浜のインサイドをファールトラブルに誘い始めます。

3Q後半に投入した牧がクーリーへのアシストで2点を演出したら、激しいDFで得点を阻むと、トランジションから牧に待望の3Pが当たります😊
この得点で一時逆転に成功したキングスは、最終63-63の同点で4Qに挑みます✨

勝負を決める最終4Qでフリッピンが再びオフェンスで躍動します。
フリッピンの得意とするスピードに乗ったドライブでクーリーへのアシスト、さらにはDFを引き付けてダンカンへのディッシュパスも決め、連続得点を生み出します!(^^)!
この時のフリッピンは一瞬”並里成”が乗り移ったかのようなファンタジックさが溢れ出ていました(笑)

このワンプレーから流れを再び取ったキングスのDFは固く、それでいて今村とフリッピンの徹底したペイントアタックにより横浜の守りを苦しくさせていきました(;'∀')

横浜も苦しい中でトランジション時にジャクソンを使って2点を確実に繋ぎ、離されないよう展開しますが、こういう時に釘を刺せる選手がキングスにいますよね❓(笑)

”信頼”と”実績”の漢”岸本隆一”がここに参戦してきます(笑)
ファールトラブルでまともにプレーできてないとは言え、4Qにピッチピチな状態で出て来る恐怖は容易に想像つくでしょう(;゚д゚)ゴクリ…

はい、出てきてすぐこれで2ポゼッション差(笑)
心をポキポキ折るやべー一発でした(;^ω^)

その後ダーラム→クーリーへのアシストからクーリーのシュート時にアウダと手が絡みAND1✊

残り30秒で6点リードに変わりますが、横浜も負けじとタイムアウトを取り、デザインプレーを構築。
前日からシュートタッチの良い”大庭岳輝”の3Pをデザインし、その起用に応える見事なシュートを決めて見せました👌

ですがすでにゲームは残り15秒を切っており、最後はファールゲームで得たフリースローをしっかり沈めてキングスが勝利🎊

昨シーズンの借りを返すためのスタートラインに再び戻ってきました😊


◇気になった選手をピックアップ!


●”海賊狩り”のコー

この2連戦は何といってもフリッピンの活躍に助けられた部分が大きかった👏
このタイミングでの覚醒は、20-21シーズンのSFでキングスを最後に苦しめた頃の姿を彷彿とさせます(笑)

横浜のハンドラー二人(森井・河村)に対してドライブを阻む凶悪DFに加え、森川・須藤らウィングの選手にパスが通ってもヘルプに寄れる絶妙なポジションでDFできていたのもヤバい。

またOF面ではここにきて最コーの集中力を発揮し、GAME1はTOV0に10得点をマーク。
ペイントアタックを中心とした冷静なプレイメイクで、余計なパスミスもなく流れを作り続けたこの経験は、間違いなく大きな糧になると感じました。

特にGAME2の2Q終了間際に河村のパスをがっしり掴んでカットした読みの鋭さと驚異的なスピード感に度肝を抜かれます(;'∀')

また、前回の名古屋戦noteでフリッピンの3Pに関し、「そこにコー自身もしっかり飛び込んでいるのがさらにイイんです」と書きましたが、まさにGAME1にて、自分が放ったスリーが外れると見るや、いつの間にかリング下に表れて”自らと~る”をカマしていました(笑)
しっかり打ち切って外れても、ウチにとっちゃそれはリバウンド戦法の一部でしかないんでね( ̄ー ̄)

今回のフリッピンの活躍で、”比江島キラー”にもひとつ”海賊狩り”の異名が追加されたことでしょう(笑)

ファイナルで古巣もハンティングし、日本中にその名を轟かせ、コー!✊


琉球ゴールデンキングス公式サイトより


●シンデレラボーイ候補①松脇

シーズン最終節辺りから3Pのタッチに苦しんでいたMATですが、GAME1通じて5本の3Pを沈める大爆発🎆
確率に苦しんでも良いとこで決めてくれる感じがタイプは違えど若い頃の岸本と少し被るんですよね😊

この試合の松脇はDFでも必殺”MATクロー”を繰り出し、相手がリバウンドしたボールを”真顔”ではたく狂気性を垣間見せます(笑)

かつては土浦日大高時代にウィンターカップ決勝で3P7本以上を決め驚異の30得点を記録した充分なバケモノ。

おそらくどんなスポーツにおいても短期決戦を制するチームの中には意外な活躍を見せる若手”シンデレラボーイ”が現れると優勝にぐっと近づきますが、まちょはその候補者の一人と呼んでいい存在かもしれません。

ファイナルで岸本・今村とともにスリーの雨を降らしちゃおう☔


●シンデレラボーイ候補②小野寺

GAME1に松脇が魅せれば短期決戦で黙っちゃいないのが小野Dである。
GAME2全体で苦しいOFが続いた中、きっちりラストショットを任された3本の3Pを沈めた功績はデカすぎますm(__)m

昨シーズンQFの秋田戦で二桁得点、さらにファイナルでテーブスからターンオーバーを誘発した捨て身の鬼DFにもみられる通り、彼も”CS漢”枠の一人だと思います👍

河村相手にも富樫同様にボールのリターンを許さないDFを披露し、怪我を抱えていた河村の足にダメージを与えていました(^^;)
コートで戦うと決めた以上そこに情けは存在しないので、小野Dのプライドを魅せたDFは素晴らしかったと感じます。

しかもGAME2は11分間の出場で、+/-11を記録し、DFのみならず得点面含めチームの助けになっていました😊

そんな小野Dも”シンデレラボーイ”候補の一人かな、主にヤラしいDFからのゲームチェンジャーになることを期待(笑)
ファイナルでとがぴのフラストレーションを溜めたら最高でしょう✊


琉球ゴールデンキングス公式サイトより


●最高のでぇーベテラン”ジョシュダンカン”

千葉ジェッツ時代にリーグ制覇を経験したJDがGAME2で一時9点ビハインドを背負う状況の中、ありがてぇパフォーマンスを発揮しました(人''▽`)

マッチアップする横浜のオリバーがJDのポストアップ時に、わずかな接触であるものの過剰に倒れこんだという事で”フロッピング”の判定を取られます。
昨シーズンのファイナルGAME1で小寺さんがやってしまったプレーと似たような形ではあるので、吹かれたのは頷ける( 一一)

賢いJDはそこをチャンスとばかりにもう一度ポストアップを仕掛け、ターンを絡めた鮮やかなプレーで2点を獲得。
オリバーが守り方を見失っているように伺えたので、JDは再び同じプレーから得意のフェイダウェイにより連続得点。

そしてノリノリタイムになってきた所で横浜のポゼッションをDF守り切ったのち、残り1分を切る場面でオープンのスリーを沈め、驚異の7連続ポイント🔥
2度のポストアップを仕掛けたことで作らせたオープンていうのがなんともたまらん🤤

得点が止まっていた時間帯に求めるプレー全部やってくれて助かった(≧◇≦)
さすがは元千葉の大野HCに”精神安定剤”と評されるだけあり、JDがショートコーナーやウイングで持った時の”もう大丈夫”感が毎度ヤバいっす。
癖になりそう(笑)

今度は琉球の精神安定剤として、ファイナルでピンチを救ってくれると信じてます🔥


●得点だけじゃねえCS漢”佳太ム”

GAME1では決めちゃアカン3Pを含む4本の大暴れを松脇とともに披露しましたが、個人的に特筆したいのはGAME2における得点以外の貢献。

CSに入り驚異的な確率で量産していた3PがこのGAME2で鳴りを潜め、少し気になった方もおられたと思いますが、心配無用!

むしろ今シーズン取り組んできた”ハンドラー”としての役目をパーフェクトにこなし、オフェンスを牽引しておりました(*^^)v

佳太ムの武器は何気に3P以上に”力強いドライブ””繊細なフィニッシュ”が強力。
リング下までしっかり侵入することでファールも貰えるし、特にこの横浜戦ではクーリーへのアシストが一際目立っていたように思います。

実際GAME2は3P0本ながらも30分越えの起用に加えアシストは”7”を記録。
チーム貢献度を数値として図れるEFFは”14”出場時間帯の+/-値は小野Dと並び”11”をマーク。
自身の得点は9点でも、実質20点分以上の活躍をしていたことに変わりないです( ゚Д゚)

前述のクーリーへのアシストから生まれた得点は、横浜の河村がアウダと二人で得意とするPnRの形と似ており、お株を奪う見事なツーメンゲームを展開していたと言えます。

シーズン前半はクーリーとのPnRがパスカットされるシーンが多く散見され、成長を感じられるワンプレーだと思いますが、その要因として考えられるのがやはりドライブ力とペイントアタック意識の向上にありますね😊

当初はパスを入れることが先行していてか、”中途半端なアタック”になっていたので、成功しないことがほとんどでした。
現在はしっかりリングに向かってアタックすることへの意識が高まっているため、今村の持つ”引力”によりギリギリまでDFを引き付けリズムよくパスを通せています(笑)

おまけにGAME2はターンオーバー”0”で乗り切っているため、またまたステップアップしちゃってるわけですよね~(笑)

トムさんはいよいよ佳太ムを代表に呼ばないわけにはいかないんじゃないすかぁ❓

●末恐ろしい才能”大庭岳輝”

横浜からは今回この選手をピックアップします✌
とりあえず私は京都から横浜に移籍した昨シーズンから目をつけていたと今のうちに言っておきます【もう遅い】

横浜に来た当初から、リズムよく放ち綺麗な放物線を描いてリングに吸い込まれるシュートには驚いたもので、河村加入前までは大庭が将来救世主になるんじゃないかと感じておりました(笑)
怪我もありなかなか思うようなプレーができなかったシーズンを過ごしていた中で、今回のSFでの活躍にはやられた( 一一)

両日合わせて5本の3Pを沈め、そのどれもが接戦の局面に決めきっていました(;'∀')
パスを受けてテンポよくシュートを打つスポットシューター的立ち位置ですが、リズムがいいのでなかなか守るのに困った印象。
さらにGAME2ではシュートと見せかけて飛び込んできたアウダにパスを入れる芸当も見せ、さすがにまずいと思いましたね(笑)

もしあのシュートからパスに転換するプレーをよりものにできれば広島の辻のようなシューターとなれる素質があると言えるので、来シーズンは一層のこと頭角を現すかもしれませんね(*^^)v

まぁ活躍するならキングス以外で頼むわ~m(_ _"m)


◇まとめ


とがぴ「普通にやれば勝てる」


ほほ~ん言うじゃないの富樫さんよ~(^ω^)
こちとらかつて20-21シーズンのSFで味わった苦痛もろとも忘れてねぇからなァ~!
また有明の時みたいに全員DFで足ヒ~ヒ~いわしてやらぁあ(# ゚Д゚)

まあお互い怪我なくフェアにバチろうぜ( ̄ー ̄)

by tasuke


-fin-

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