見出し画像

[サイエンス]人体『歯』を取りまくお話し!

#虫歯 #歯周病 #親知らず
#インプラント #唾液  

ラッキーなことに、今まで歯のことで悩んだことは、あまりない。大学3年のとき、ゼミの合宿でいった先で、「親知らず」に苦労しただけ。群馬の四万温泉へ、冬休みに7名でいったのだが、このときの記憶は、ただただ「歯が痛かった」だけである。

母は、子供のころから歯には悩まされたようだ。ほとんどがブリッジとなっており、自分の歯はわずかしかない。栄養状態の良くない時代に育った母。かわいそうに思ったのか!夜布団に入ると、かならず母親(私にとっての祖母)がカルケットというお菓子を食べさせたようだ。これが歯を悪くした原因ではないかと、私には言っていた。

*歯をめぐるデータ
日本には歯科医院が全国で6万9千ほどある。コンビニが大体5万5千店舗だから、それより3割ほど多い。平均すると、国民2千2百人あたり1施設がある計算になる。日本人の約8割が、何らかの歯の病気を持っているようだ。そのうえ、美容面から歯を白くみせる「ホワイトニング」も流行っているようだから、十分に経営が成り立つのだろう。

虫歯になるのは、ほとんどが若い世代と言われている。一方、歯周病はおもに中高年齢者がかかるようだ。どちらも原因は歯の細菌によるもの。つまり感染することで発症する。虫歯菌は、母親や近親者(婆さん爺さん)から移るようだ。口にキスしたり、口移しで食べ物を与えたり、食器やスプーンの共用がいけないとされる。歯周病菌も、これは全く同じだが、1番多いのが男女間パートナーからうつされるもんだと、知人の歯科医は言っていた。

*ヒトの歯の不思議
動物などでは、サメのように一生のうち何度も歯が生えるものもいる。ヒトの場合、人生において2度しか生まれ変わらない。はじめ乳歯が生え、そして永久歯が生えて終わりだ。これを「ニ生歯性」と言う。

ヒトの歯の数は、乳歯のときが20本。永久歯となると、親知らずを入れて32本となる。ヒトの歯は、上下左右が対象となっているから、上側の半分だけみると、切歯2本、犬歯1本、臼歯5本。合計8本で、全体はこの4倍の32となる。

切歯は、中央にある前歯のこと。食べ物を噛み切る役目がある。犬歯は鋭く尖った歯だ。役割は、他の歯よりも長く強度もあって、他の歯を守るという側面もある。臼歯は、おしつぶし粉々にすることを受けもつ。これらの歯の種類と割合が、ヒトの食べ物に関係するという。切歯と犬歯が受けもつのが肉であり、臼歯は穀物や野菜というわけだ。この割合で食品を食べるのが良いという話もある。

*親知らずという歯
乳歯が抜けて永久歯が生えてきて、28本となる。しかしそこからかなり経って、20歳前後になってから生えてくるのが親知らず。本人が言わなければ、親は知るよしもない。だからこの名称になったという。

しかしこの親知らず、少々厄介ものだ。まず生え方、斜めに出てきたりする。そのうえ虫歯にもなりやすい。また口のなかのスペースがなければ、他の歯を圧迫することにもなるようだ。あまり良い事は無いのだが、すぐに抜くというのはどうか?と、知り合いの歯科医はいう。他の歯が抜けたときの支えに使えるからだ。なるべくは残しておいた方がいい。

*流行りのインプラント
この名称、このごろよく耳にする言葉。いままで失った歯を補うための義歯といえば「入れ歯」や「部分入れ歯」だった。しかし、自分の歯とは違って、噛む力や安定しないという問題があったといえる。それを改良したのが、顎の骨まで埋め込み、それを土台とした人工の歯、これがインプラントだ。

メリットは、自分の歯と同じように安定し、よく噛めるようになるということ。一方デメリットは、健康保険が効かないということで、すべて実費になってしまう。インプラントの相場は、1本で20万から40万円と言われている。ローンも可能とはいうが、さすがにこれはちょっと高い気もする。

*唾液のもつチカラ
唾液は、歯の病気にとって、その力はかなりおおきいようだ。とくに耳下腺からでるサラサラとした唾液。これはすべての歯の細菌に有効だという。そういえば私は昔から唾液が多かった。これも、今まですべての歯に欠損がなかった理由かもしれない。

唾液の成分には免疫に関係したものが多く入っている。I ge(免疫物質)、ラクトフェリン(抗菌物質)、リゾチームラクトペルオキシダーゼ(酵素、抗菌物質)。子供のころ怪我をするとよく傷口を舐めていたが、これも理にかなった方法だったようだ。いずれにしろ、サラサラ唾液の人は、歯が丈夫といえるようだ。

まとめ
知人の歯科医によると、歯の痛みは耐えられないものがあるようだ。これがなかっただけでも、本当によかったと思っている。話しによると、虫歯の場合、「正露丸」が効くという。昔からの柔らかいほうの薬だが、これを歯に詰めれば、炎症はおさまり、痛みを和らげるようだ。

欧米では、歯の病気になった場合、会社を休んでも良い歯医者を探しだすという。日本ではあまり聞かない話だが、それくらい歯は、大事ということだろう。歯は生活習慣病があると悪化するようだ。タバコや酒も良くないという。また、歯が悪くなると他の病気も悪化するというから、こちらも頭に入れておいた方が良いといえるだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?