【連載小説】素面な人生に終わりを。③
前回のお話は↓
第1話は↓
※ルビ(ふりがな)は基本一度しか付けませんので、前回までのものから探してもらうか、コメントください🙇🏻
次の日から私たちは話さなくなった。
私は橙子以外に友だちがいなかったため1人で過ごしていた。
寂しかったけど、橙子の悪口を言われることがなくなったから、これでよかったんだと言い聞かせる。
橙子と関わらないだけでこんなにも日常はつまらないものになるんだ。そう感じることにも慣れてきた頃橙子が話しかけてくれた。
「ごめんね。」
謝るのは私の方だと思い、口を開く。
「私の方こそごめんね。私まだ橙子と一緒にいたい。話したい。遊びたい。」
私の頬をあついあつい涙が伝う。
橙子も泣いていた。
その日は2人で泣いて、思い出話をしたりして、笑ったり、またまた泣いたり。
そんなこんなで2時間は公園のベンチで話し込んでいた。
帰らなきゃ。
そんな雰囲気になり、解散した。
その後からは、何事もなかったかのように2人で話したり、遊んだりしたり。
あのいじめっ子たちも飽きたようで、もう関与してこなかった。
そんなこんなで時は過ぎ、小学校を卒業し、中学校の入学式も済ませたある日のこと。私、華子は大きな変化を迎える。
次のお話は↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?