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むう
2024年5月8日 06:15
「華子はさ、華子の好きなように生きてみなよ。」父親のお通夜が終わった後、幼馴染の橙子がそんなことを言った。私には私の好きなこと、やりたいことなんてわからない。ずっと父が敷いたレールの上を走ってきただけだから。父が敷き続けてきたレールがなくなった今開放感と同時に、これからどうしたらいいのか分からない不安にも襲われていた。私は空っぽだ。だから、父の言うとおりに、勉強もがんばった
2024年5月9日 07:08
前回のお話(第1話)は↓※ルビ(ふりがな)は基本一度しか付けませんので、前回までのものから探してもらうか、コメントください🙇🏻橙子は、私とは正反対の性格をしていて、明るくて、頼り甲斐があって、なにより自分を持っている子だ。橙子は、いつも多くの友だちに囲まれていて、私はいつも心のどころかで橙子を羨ましいと思っていた。だけど、それが恨みや嫉妬に変わることはこれまでもこれからもないと
2024年5月14日 07:19
前回のお話は↓第1話は↓※ルビ(ふりがな)は基本一度しか付けませんので、前回までのものから探してもらうか、コメントください🙇🏻次の日から私たちは話さなくなった。私は橙子以外に友だちがいなかったため1人で過ごしていた。寂しかったけど、橙子の悪口を言われることがなくなったから、これでよかったんだと言い聞かせる。橙子と関わらないだけでこんなにも日常はつまらないものになるんだ。
2024年5月27日 07:14
前回のお話↓第1話↓※ルビ(ふりがな)は基本一度しか付けませんので、前回までのものから探してもらうか、コメントください🙇🏻私に好きな人ができたのだ。今まではいじめられていたこともあって、橙子以外の人と関わることが少なく、恋愛に興味もなかったのだが、中学に入学して、環境が大きく変わったことで橙子以外のにも友だちができて、今までよりも多くの人と関わることが出来たのだ。そこで出会