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不安は子どもにも伝染します

お正月気分で浮かれている所に、テレビから信じられない光景ばかりが流れて来て、この2日間、とても心穏やかではいられませんでした。皆んな同じ気持ちでしょう。「おめでとう」と言う言葉さえ、自粛した方が良いかな?と思う気持ちは良く分かります。
でもそれを子どもにも、空気を読んで分かりなさい、と言うのは酷な話です。

外出時、たくさんの消防車🚒や救急車🚑が来ていて、何か大変な事があったのだろうと大人は分かりますが、
ミニカーでしか見た事のない車が、ライトを照らし、サイレンを鳴らしていたら、それはそれはワクワク喜ぶのは当たり前の事でしょう。そこで喜ぶ子どもに、神妙な顔で、はしゃいではダメだと教えるのはどうか?
単に子どもを混乱させてしまうだけだと思います。
大変な事が起きて、ピンチな人がいるから、カッコいい車が助けに来たよ、と喜んで応援しても良いのではないでしょうか?

例えば、普段子どもには「いつまでも泣かない」と叱っているのに、今自分ではどうしても涙が止められず、人前でポロポロと泣き続けてしまう大変な時、子どもになんと説明しますか?悲しい時は泣いていいのとか、今は泣いても良い状況なのよとか、そんな説明では混乱させてしまうだけです。一体どんな状況ならいいの?と。

大人もブレずに、キチンと説明責任を果たすべきだと私は思います。
今は良いの、とかではなく、混乱しているいつもと違う大変な状況だからこそ、しっかり説明する必要があると思うのです。

泣くのは良くないよね、でも今は悲しくて涙が止まらないのよ、これこれこう言う理由で悲しい気持ちなのよ、ママが早く泣き止めるように、抱きしめてくれる?とキチンと話せば、子どもも普通ではない状況である、何か大変なんだろうな、と分かってくれます。

ショッキングな映像を見せるか見せないか、
見せたら解説をする、状況を説明しながら見せる、
そういう細やかな配慮は滅多にない災害時にこそ、
しっかりとやっていくべきで、
むやみに避けたり、隠したり、適当に誤魔化すものではないと、心から思います。
言い方は悪いですが、ある意味チャンスでもある。
非常事態に向き合う力を少しずつ子どもも身につける訓練の時間であると思うのです。

子どもはそんなにバカじゃない。
目を逸らさず、子どもと共に向き合う。
そして、被害に遭われた方に寄り添う心を養っていく勉強を、一緒にやっていきたい、と思います。
共感や寄り添いなんて、一足飛びにできる訳ないので。

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