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やる気に火をつける「学級経営」~席替え編~

こんにちは!長縄430回、漢字50問クラス平均99点以上、学校生活アンケートでの満足度95%以上の学級経営をしているオサリバンです!
このシリーズでは、子どものやる気に火をつける「学級経営」について自身のアイデアやマインドなどについて発信していきます。ぜひアレンジして活用してほしいと思います。よろしくお願いいたします!



基本は「班活動」から

わたしは、班(グループ)をありとあらゆる活動でフル活用していきます。

  • 班当番

  • 給食当番

  • 掃除当番

  • 校外学習時の整列

  • 班目標   など

今回は「席替え」に直結する「班目標」について書きます。



「班目標」とは

班ごとに話し合いを通して、短期目標(2~3週間の目安)を3つ決めます。その際、学習面と生活面の両方が入るように声掛けをします。子どもたちからは、次のようなものこれまで出てきました。

  • 忘れ物ゼロ

  • 一人一当番を全員やる

  • 漢字小テストで全員の合計〇点以上

  • くつをそろえる

  • あいさつを自分からする

  • 机の中の整理整頓

  • 授業中に一回は発言する  など他にもたくさん


担任は班の子全員と意志確認をします。要は覚悟があるかどうかの確認です。その際、特別な事情がない限り、変更や下方修正はできないことを伝えます。OKならハンコを押して承認します。


この目標は、毎日振り返りができるようにカレンダー付で班ごとに掲示します。その日クリアできたらシールを貼る、クリアできなかったら貼れないというシンプルなルールです。短期目標なので、2~3週間をめどにゴールとします。(シールを10個貼れたら、その目標はクリアといった感じ)

目標


全ての班が、全ての目標をクリアしたら席替え

そうしてスタートした班目標ですが、当然うまくいく班もあればいかない班も出てきます。人間ですから、思っていた通りにいかないこともあります。逆に、ここが成長できるポイントではないでしょうか。班で勝手に話し合いが始まったらしめたもの。


ただ、特定の友達を責めるような事態にはしません。そうなる前に担任がフォローしますし、何より人を責めてもうまくいかないことを子どもたちに伝えています。「他責ではなく自責の必要性」は、大人にも共通する大切なキーワードになりますね。


山あり谷ありを越えて、全ての班が3つずつ立てた目標をすべてクリアしたら、班が解散=席替えとなります。

目標達成

「メリット」

  • 自分たちで立てた目標を、自分たちで乗り越える取り組みなので、主体的に取り組める

  • 毎日、ゲーム感覚で楽しみながら成長できる

  • 自分たちの力で大きなイベントである「席替え」を達成する喜びを味わうことができる

  • 子ども同士が多様性を認め合い、自分に課題意識を持ちながら成長することができる


「場合によっては席替えになかなかならなくて、失敗するんじゃない?」
という声が聞こえてきそうですが、担任がしっかりとフォローすることでそれは改善できます。平均的に1カ月半に一回のペースで全班が目標を達成しています。


ちなみに、たくさんの子と関わってほしいという意図で、2週間に一回班の中で席替えもしています。なので、回数的にも十分ですし、何より子どもの成長を担保した上での効果的な席替え(班替え)が可能になっています。


これは完全オリジナルの取り組みで、毎年職場の方々にもプッシュしています。子どもたちが主体的に日々を過ごし、ゲーム感覚で成長していくこの取り組みが広がっていくことを願っています。

教室


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