メンタルクリニックの在り方 【飴】【リラックス】
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適応障害、パニック障害、自律神経失調症…
複数の精神疾患を患いメンタルクリニックを訪れたことで、様々な知見を得られたのでその1つを紹介していく。
前回の記事はこちらから。
患者がリラックスするための配慮
待合室に自由に食べていい飴が置いてある
今回僕が訪れた病院の待合室は広い。とにかく広いのだ。
病院内にある複数の診察室を全て合併しても尚、待合室の方が広いだろう。
そんなだだっ広い待合室には小さな机が等間隔で設置されている。
そしてその机の上には小洒落たガラスケースが置かれ、中にはいっぱいの飴が詰め込まれていた。(勿論全て個包装のものだ)
ガラスケースの蓋には「ご自由にお取りください」と丸みがかったフォントの文字と、可愛らしいキャラクターの絵文字が印刷されたステッカーが添付されている。
そんな机がだだっ広い待合室のいたるところにあるのだ。
飴が配られる飲食店はたまにあるが、病院内でこうした光景を見るのは初めてだった。
病院を訪れるまで憂鬱な気持ちを抱えていた僕だったが、甘いものには目が無い。
病院側の心遣いに甘えて飴玉を1つ口にした時、病院を訪れるまでに抱えていた憂鬱な気持ちが僅かに緩和された。
ここで少しだけ自分が緊張したり精神的に疲れ切ってたりしている時のことを思い出してほしい。
沢山の物事をあれこれと考えて脳みそが疲れ切っていたが、チョコや飴などの甘味を口にしてリラックスした。
あなたにもそんな経験があるのではないだろうか?
今回の状況に限らず、僕にも上記のような経験は数え切れないほどある。
そう、甘味にはストレス解消の効果があるのだ。
話は戻るが、メンタルクリニックは精神的に疲れている人ばかりが訪れる場。
訪れるほとんどの人が精神的に疲れていたり、緊張していたりするだろう。
そんな精神状態で口にする甘味は多少なりとも心のマイナス要素を和らげてくれるのだ。
事実、一患者の僕はこうした病院側の配慮によって心の憂鬱感が少しだけ和らいだのだから。
このように少しでも素の自分に近い状態で問診ができれば、医者側としても助かる部分があるのだろう。
気が張っていたり緊張していたりすると自分の意見や考えが出づらく、問診が円滑に進めにくいのはなんとなく想像ができる。
だからこそ、病院側のこうした配慮にはどんどん甘えて思う存分リラックスするべきだ。
甘味だけに。
甘味だけに、な。
当たり前だが、わざわざ用意されているからと言って無理にこれを食べる必要はない。
甘味が好きな人もいれば、苦手な人もいる。
尋常ではない緊張感で飲食なんて到底できない精神状態の人もいるだろう。
極論を言ってしまえば、人それぞれ自分の精神状態に合わせて立ち振る舞えば良いのだ。
ただ、精神疾患を患ってしまった僕としては、病院側によるこの心遣いが大変嬉しかったのだ。
“飴玉で患者の気持ちをリラックスさせる”
この気遣いは、その後の診察を円滑に進めていくための潤滑剤のような役割をしているのだろう。
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