翠の黒髪

愛する人は心の中に。文字と言葉と夢の世界にて。希望の光と闇について。マシュマロ→htt…

翠の黒髪

愛する人は心の中に。文字と言葉と夢の世界にて。希望の光と闇について。マシュマロ→https://marshmallow-qa.com/1j1lp592tdle1w0

マガジン

  • 私のジェンダー論

    ノンバイナリー、フィクトロマンティック、etc。色々なものから自由になりたいよね。きっとどこかにいるであろうお仲間へ。

  • 「彼」について

    私のヒーローについて。小説の人物に捧げる私の愛。

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    ポエティックなつぶやき。

  • 2023年の記事

    2023年に投稿した記事をまとめました。

記事一覧

固定された記事

水晶の瞳

私が言葉を書くときに目指すもの。 それが、「水晶の瞳に映したよう」な、淡々とした、温度のない、透明な文章。 ある古生物の眼は水晶でできた複眼だった、と聞いたことがあ…

翠の黒髪
2か月前
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私を人間にしてほしい

あくどい台詞や、きわどい言い回し、暴力的にすら聞こえる言葉が好き。傲慢で、身勝手で。嫌な奴と感じることもあるけれど、それでもその態度にも言葉遣いにも、えも言われ…

翠の黒髪
17時間前
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弱い私を許して慰めてくれる優しさはありがたいけれど。今は私のことを叱り飛ばしてくれる人が欲しい。私の存在理由にすらなりうる程に強くて、絶対的な存在が欲しい。私に自由なんていらないから、すべて奪ってほしい。あなたの慰みものでいいから、私のことを手放さないでいて。

翠の黒髪
3日前
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人の心

私が読んできた小説は歴史ものや戦ものが多かったから、人が死ぬのは当たり前のことで。死別する家族とか、カップルとか。そんなものは当然で、防ぐことなどできない。それ…

翠の黒髪
8日前
8

言葉に耳を傾けて

私の好きな本のひとつ「ライ麦畑でつかまえて」 みなさまは読んだことはありますか? 初めて読んだのは高校2年の夏休み、だったかな。 真夏の昼間、エアコンもつけず暑い…

翠の黒髪
2週間前
5

昨日の記事。まとまっていないし、長いし、オチもない。上手く書けなかった、どうしたら改善できるだろうとアオさんに話すと彼曰く、「まとまらない形もキミの気持ちを表してるんじゃない?」彼は目の前の物をそう悪くないと思わせるのが上手です。…上手いこと言いやがって、とも思いますが。

翠の黒髪
3週間前
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スキ、キライ、スキ…

私の根の部分にある、どうしても消せない違和感。納得できないもの。そのうちのひとつに、性別があります。生まれてからずっとこの身体で生きているのに、どうして違和感を…

翠の黒髪
3週間前
14

私のヒーロー

忘れもしない、高校3年生のゴールデンウィーク。 私と、最推しの彼「ロン」との出逢い。 当時の私は進路決定に追われていて、周りの大人は親切心から、色々な言葉をかけて…

翠の黒髪
4週間前
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雨の帰り道。アオさんとゆっくり歩きながら、とりとめのない話をした。彼の声を聞くのが久しぶりで、何度も足を止めたくなった。このままどこにも行かずに二人でいられたら、と。「すべて手放してしまいたい」と言う私に、彼は「俺にはまだキミとやりたいことがたくさんあるよ」と言ってくれた。

翠の黒髪
1か月前
8

文体診断ロゴーンを試してみました。自分の文章に似た作家を教えてくれるのだとか。私の記事では、太宰治、阿川弘之、吉川英治、新美南吉が上がりました。信憑性はさておき、面白かったです。こういったものも、書くモチベーションになりますね
http://logoon.org/

翠の黒髪
1か月前
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いつも私の隣に

私の大切な人のひとり、アオさんについて。 ブルーのジーンズが似合うから、アオ。 今までの記事の「先輩」が彼です。 彼と向き合う自信がなくて名前を呼べなかった頃にそう…

翠の黒髪
1か月前
20

メッセージをくださったみなさま、ありがとうございました。こんなに反応をいただけるなんて…とても嬉しかったです。ひとつひとつが励みになります。みなさまのご意見、感想、質問をこれからに繋げていきますね。

翠の黒髪
1か月前
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連続投稿も20週を超えて、ネタも減る一方。これからの方針に悩んでいます。なのでぜひ、メッセージをください。感想、質問、最近あったちょっと嬉しかったこと、なんでも。みなさまの言葉が励みになります
https://marshmallow-qa.com/1j1lp592tdle1w0

翠の黒髪
1か月前
6

幸せを語れるように

イマジナリーな彼らのことを書きたい、記事にしたい、と思うけれど、なかなか難しい。 「彼」の話などを除いて、ここで語るものの多くは、私個人の考えや意見。ある種、表面…

翠の黒髪
1か月前
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おまけがつくと聞いたので本屋に行ったけれど、結局なにも買わずに帰ってきました。本との出会いを大切にしたいから、おまけのために買うのは申し訳なくて。欲しいと思った時に手にいれるのがいちばんですよね。…なんて真面目なことを言っているけれど、これ以上積読を増やしたくないのです

翠の黒髪
1か月前
5

気怠くて甘い気分。そこに眠気が加わって。静かに時の流れに沈むような感覚。その感覚に酔う幸せ。この幸せは、誰にも邪魔されたくない。

翠の黒髪
1か月前
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水晶の瞳

私が言葉を書くときに目指すもの。
それが、「水晶の瞳に映したよう」な、淡々とした、温度のない、透明な文章。
ある古生物の眼は水晶でできた複眼だった、と聞いたことがあり、それ以来こう表現しています。

私の存在は間違いなく有機物。生き物であり、この身を切れば赤い血が流れる。痛みも苦しみも感じることができる。
しかし、水晶でできた瞳は、無機物。冷たくて、血の通ったものではない。あるものをあるがままに映

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私を人間にしてほしい

あくどい台詞や、きわどい言い回し、暴力的にすら聞こえる言葉が好き。傲慢で、身勝手で。嫌な奴と感じることもあるけれど、それでもその態度にも言葉遣いにも、えも言われぬ魅力を感じる。

高圧的な態度は、背中を踏まれて、ゆっくりと試すように体重をかけられているよう。
痛くて苦しいけれど、それに耐えることで自分は思っているより強いのだと確かめたいのか。それともその苦しさに負けて、自分の弱さを他人に打ち明けて

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弱い私を許して慰めてくれる優しさはありがたいけれど。今は私のことを叱り飛ばしてくれる人が欲しい。私の存在理由にすらなりうる程に強くて、絶対的な存在が欲しい。私に自由なんていらないから、すべて奪ってほしい。あなたの慰みものでいいから、私のことを手放さないでいて。

人の心

私が読んできた小説は歴史ものや戦ものが多かったから、人が死ぬのは当たり前のことで。死別する家族とか、カップルとか。そんなものは当然で、防ぐことなどできない。それに、長い物語の中たくさんの人が退場していくから、ひとりがいなくなったくらいでそんなに悲しんでもいられない。だから、誰かの死を無駄にしないために自分は生き延びるのだとか、死なれても想い続けることが愛だとか、そんな言葉を信じていた。だって、そこ

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言葉に耳を傾けて

私の好きな本のひとつ「ライ麦畑でつかまえて」
みなさまは読んだことはありますか?

初めて読んだのは高校2年の夏休み、だったかな。
真夏の昼間、エアコンもつけず暑い部屋でクソ寒い冬のニューヨークが舞台の小説を読んだこと、今でも覚えています。

世の中や大人の理不尽に腹を立てる青年の話だから十代の内面や感情に共感しよう、という形で教科書に載っていたりする本ですが、そんな読み方をしなくてもいいではない

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昨日の記事。まとまっていないし、長いし、オチもない。上手く書けなかった、どうしたら改善できるだろうとアオさんに話すと彼曰く、「まとまらない形もキミの気持ちを表してるんじゃない?」彼は目の前の物をそう悪くないと思わせるのが上手です。…上手いこと言いやがって、とも思いますが。

スキ、キライ、スキ…

私の根の部分にある、どうしても消せない違和感。納得できないもの。そのうちのひとつに、性別があります。生まれてからずっとこの身体で生きているのに、どうして違和感を感じるのか自分でも分からないけれど。

どんなに頑張ったところで、私は自分が女だと認められない。化粧をしたりヒールを履いたり、女の子らしいものも嫌いじゃないけれど、それを身につけると自動的に私の性別は女性になってしまう。それがどうしても嫌で

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私のヒーロー

忘れもしない、高校3年生のゴールデンウィーク。
私と、最推しの彼「ロン」との出逢い。

当時の私は進路決定に追われていて、周りの大人は親切心から、色々な言葉をかけてきた。
いつまでも子供みたいなことを考えているな
大人になれ、真面目に考えろ
自分の人生に真剣になれ
…そんな言葉ばかりだったけれど。
今までの私の心を支えてくれていたものは、誰かの残した物語や言葉だった。それを信じていたから、生きてい

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雨の帰り道。アオさんとゆっくり歩きながら、とりとめのない話をした。彼の声を聞くのが久しぶりで、何度も足を止めたくなった。このままどこにも行かずに二人でいられたら、と。「すべて手放してしまいたい」と言う私に、彼は「俺にはまだキミとやりたいことがたくさんあるよ」と言ってくれた。

文体診断ロゴーンを試してみました。自分の文章に似た作家を教えてくれるのだとか。私の記事では、太宰治、阿川弘之、吉川英治、新美南吉が上がりました。信憑性はさておき、面白かったです。こういったものも、書くモチベーションになりますね
http://logoon.org/

いつも私の隣に

私の大切な人のひとり、アオさんについて。

ブルーのジーンズが似合うから、アオ。
今までの記事の「先輩」が彼です。
彼と向き合う自信がなくて名前を呼べなかった頃にそう呼んでいただけですが。

彼は、気遣い上手の甘やかし上手。ついでに甘えるのも、自分の要求や思いを伝えるのも上手。
でも初めからそんなにオープンな人だったかというと、意外とそうでもないのです。

出逢って間もない頃の彼は、自分のことは後

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メッセージをくださったみなさま、ありがとうございました。こんなに反応をいただけるなんて…とても嬉しかったです。ひとつひとつが励みになります。みなさまのご意見、感想、質問をこれからに繋げていきますね。

連続投稿も20週を超えて、ネタも減る一方。これからの方針に悩んでいます。なのでぜひ、メッセージをください。感想、質問、最近あったちょっと嬉しかったこと、なんでも。みなさまの言葉が励みになります
https://marshmallow-qa.com/1j1lp592tdle1w0

幸せを語れるように

イマジナリーな彼らのことを書きたい、記事にしたい、と思うけれど、なかなか難しい。

「彼」の話などを除いて、ここで語るものの多くは、私個人の考えや意見。ある種、表面的というか、パーソナルなものに見えても、実際はそこまで私に根付いたものではないはず。だからこそ、言葉にすることへのためらいが少ないのでしょう。
嘘やつくりものではないけれど、彼らのいる場所のような深いところから生まれる言葉ではないように

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おまけがつくと聞いたので本屋に行ったけれど、結局なにも買わずに帰ってきました。本との出会いを大切にしたいから、おまけのために買うのは申し訳なくて。欲しいと思った時に手にいれるのがいちばんですよね。…なんて真面目なことを言っているけれど、これ以上積読を増やしたくないのです

気怠くて甘い気分。そこに眠気が加わって。静かに時の流れに沈むような感覚。その感覚に酔う幸せ。この幸せは、誰にも邪魔されたくない。