オキュロエ 半馬人の娘の運命は……? ~ギリシャ神話美少女シリーズ~
今回の美少女はオキュロエ。
ケンタウロス族きっての賢者・ケイロンの娘です。
前回のコロニスから生まれたアスクレピオスが父のもとで育てられることになった時に、その場に現れます。父親譲りの予言の術に磨きをかけ、まだ赤ちゃんのアスクレピオスの未来の栄光と、父の運命とを見通し、予言しようとします。
しかし神々が握る運命の秘密を暴くこの力はゼウスの怒りに触れて、それ以上の口を封じるため、馬に姿を変えられてしまいます。
その運命まで予知できていながらどうすることもできない。不幸な未来を知っていながら何も変えられないというのは、予言者の悲哀あるあるです。
ということで、背後に後の自身の姿である馬を配しました。
本当は野生の馬にしたいのですが、”wild horse” と念を押すように入れても、何度やっても轡を着けた姿で生成されてしまいました。
なおオキュロエの髪色は、『変身物語』の訳書によって「金髪」「栗色」と違っていて、どちらにするか迷いました。原典のラテン語はわかりませんが、「馬に変じる」こと、「髪の毛がそのまま鬣になる」という描写からして、後者の方が自然と判断しました。
本来の物語では完全に馬になってしまう彼女です。父親のケイロンは半分だけ馬なのに、娘の方は全身が馬そのものに変えられてしまいます。
ですが、ここはやってみたかったこと。
「馬耳」にすることです。
動物と一緒に描こうとすると獣耳が生じてしまう事故が起こるのはカリストの時にもありましたが、今回は最初から狙って “horse ears” とプロンプトに入れて生成させました。
要は「ウマ娘」ですね(笑)。
こちらは馬の尻尾らしきものも生えてきた版。狙ったわけではなく、AIが勝手に作ってくれました。
原作の『変身物語』では両手が馬の前足に、蹄に変わるところから変身はスタートしているので、変身の過程でもこんな姿は見られなかったでしょうね。
まあ、変身がここで止まってくれれば可愛かったんですが。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?