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「指が痛い」を解消する

指が痛いのでギター辞めようか?

シニアに限らず、初心者が最初に受ける衝撃は、指が痛く、タコができることです。
これが嫌で辞めてしまう人もいますが、すぐタコになり、硬くなり、次第にタコも痛みも取れていきます。(不思議だけど)
指が痛いので、指サックを買ったことがあります。痛みは少し軽減するのですが、弦を押さえている感覚がないし、弦を滑《すべ》らして指を移動しようとした場合、スムーズに動かすことができませんでした。それで指サックは辞めにしました。
どんなことでもそうですが、最初は力が入り過ぎてるため、それまで経験したことのない皮膚は、「これは大変だぞ!」と思い、痛みを伝え、タコを作って防御するのでしょう。
慣れてくると、無駄な力が抜けて、必要最小限の力で弦を押さえることができるようになるので、タコはどこかへ行ってしまいます。
クラシックギターの1~3弦は、ナイロン弦ですが、フォークギターなどではスチール弦を使っています。スチール弦はもっと指に食い込んできます。それでも、ギタリストたちは弾いているのですから、タコはどこかへ行ってしまっているのでしょうか?

中学生の時に買ったギター

当時月刊誌で、安いギターとテキストを購入したことがあります。届いたギターは、中学生の私でも粗末なもののように見えました。
弦はスチール弦。弦を張ると、次第にネックが反ってきて、12フレットのあたりは、弦とフレットの間がだいぶ空くようになってきました。これを押さえるにはかなりの力が必要です。
当然、指は悲鳴を上げ、切れるようでした。これが嫌でギターをやめてしまいました。それから半世紀、ふたたびギターを手にしています。

新しいクラシックギターを楽器店で購入する際にチェックしたのは、音色とネックの反りでした。
4年程使っていますが、あまり反りは気になりません。

自分の身体すべてが欲しいと言わなければ、高額なギターはまだのようです。高いギターなら上手く弾けるだろうというのは、誰しも想うことですが、カメラでもスキーでもそうでしたが、実力が伴わなければ使いこなすことができません。いやむしろ、技術の習得に逆影響を及ぼすことにもなりかねません。ましてや、その違いが分かってないと、宝の持ち腐れになってしまうような気がします。

綺麗な音色は爪を研ぐことで

右手の指は、弦を弾《はじ》く役目です。
クラシックギターは、爪で弾くのですが、使うのは親指、人指し指、中指、薬指の爪です。
その指の爪がとっても大切です。
「今日は、いい音がでるな!」という時は、綺麗に爪を研いだ時です。弦を弾くのも滑らかになります。
指の爪が雑だと、ノイズが入り、「ジャリッ」という雑音が入ってしまいます。

最初はヤスリで粗削り、その後はサンドペーパーのやや粗いもので、仕上げは、めの細かいもので擦ります。
爪の長さは人によって違うようです。私はパソコンのキーボードを打てる程度(長いと爪が邪魔をして打ちにくい)にしています。
筍の皮のような形になるように、サイドを多く削ります。

最初は絶対無理!!

楽譜を見て、YouTubeなどで観て聴いても、「無理無理!」と思った曲でも何度もトライしたり、間を空けて弾いてみたりすると、不思議なことにできるようになってくるのです。
指の動きも覚束《おぼつか》なかったものが、スムーズに移動することができるようになってきます。
次の課題は、となりの弦に触れないようにすること。
フレットの押さえる位置によって、綺麗な音ではなく、雑音が入るのをいかに防ぐか? など小さな目標に向かって…。

これらは、義務ではなく、たのしく課題をつけて、ゆっくりできるようにしてみることにしています。

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