自分と他人

 自分は一歩道を踏み外した。正確に言えば、自分から落ちたのだ。自分で選択したのだから、自業自得ではある。落とされたり、不運な事故ならまだしも、自分から行った行動には責任を持つのが当然だろう。
 世の中にはそういった人に対しての救済措置はある。しかし、多くに人はそれを知らないか、意地を張っているのか、使おうとはあまりしない。それもそのはず、人が踏み外すことを恐れ、救済措置を使わないのは、他人の目である。人はどんな時でも人の目を気にする。リアルな目はもちろん、今はネットの普及も相まって、より気にする人が多い印象にある。高校・大学の留年・退学に会社の退職・転職など、様々な理由で決断するときが来るかもしれない。その時に他人の目を気にして、自分の信念を捻じ曲げることがあるかもしれない。他人には自分の人生を助けてくれる保証はない。ましてやネットなんて、顔も名前も知らない赤の他人だ。それではいくらいくら命があっても足りなくなる。最終的に決めるのは自分自身だ。もちろん他人の意見を聞くのも重要だが、その他人は真剣に言ってるかどうかもわからない。自分で決めたら、そのあとの結果にも納得がいくと思う。しかし他人に委ねてしまうと、どうしても後悔が生れてしまう。「あの時、自分で決めておけば。」と他人のせいにする前に。

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