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感想文 男は辛いよについて1

男はつらいよは、全作48シリーズある。
ぽくは、遂に全シリーズを鑑賞してしまった。
そしてある事に気づく。
それは違和感である。

男はつらいよは、
山田洋次監督の作品である。
山田洋次ファンであるぽくは、黄色いハンカチや学校シリーズ、息子などの作品を隈無く鑑賞した。所謂人情ドラマが作品の根底にある。
しかし男はつらいよを一話から見ていくと不自然な違和感を覚えたのである。

その違和感とは何か?
寅さんこと車寅次郎は、所謂やくざ者で日本中を旅しながら、テキ屋を生業にしている。
ふと思い出す、ふるさと葛飾柴又の妹さくら、おじちゃんおばちゃん、近隣の仲間たちのこと。そして寅さんの帰還!噂をしていた、柴又のみんなはワイワイガヤガヤ!そして寅さんの恋。そして失恋。そして別れ。大体物語はこの繰り返しである。

寅さんの存在とはどのようなものか?
それは諸説色々考えられる。
しかし一般的に考えれば変わったおじさん。
また最後の江戸っ子。
穀潰し。
見方次第で寅さんの存在は変わる。
しかしみんな寅さんに好意をよせている事実は変わらない。
あくまでも寅さんは、葛飾柴又の環境とそこに住んでる人々によって存在を保証されているのである。

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