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マイナス感情を吐き出しづらい社会

タイトルから物凄く暗くなっているが、考えるきっかけがあったので書く。

最近、様々な会社で社員のモチベーションや心理状況を測る調査が行われている。僕が勤める会社でも定期的に実施をする。
 
いつも思うのだが、なぜ集計して、それを部署ごとに競っているのか?
 
上司含め第三者に公開することはない、とされている。
 
ただ、社員が部署ごとに評価されている事実を知ってしまっている時点で、
高めに出さざるを得ない雰囲気は拭えない。
 
あの部署より、あの部署が高いと言う噂が何故流れてくる。
 
上司が高めを要求しているのに関わらず、
低めで回答することは精神的ハードルが、かなり高いと思う。
 
または、モチベーション低下の原因が、直属の上司や部署でない
こともあるだろう。その結果、「人情」で、高めで回答することもある。
 
データの管理とモチベーション測定に関わる部署以外に、
開示する必要はあるのだろうか。
 
満足度が低い部署に、個別に連絡と対応をしていく方が、
社員達のデータの純度は高まっていくように感じる。
 
マーケティングの観点から、満足度として利用することは、
サービス改善の為に、必須であると思う。
 
ただ、感情データを分析し、改善方法を検討していく際に、
細かい1つ1つの手順に、データの純度を下げる可能性がないか、
考えていくべきではないかと思った。
 
人間は、「競争している」と言う事実を知っただけで、
本当の回答が出来ない。
 
人間が弱いと言うより、そもそも、大多数の人間は「自分のマイナス感情」を出すことを恐れる と言い方が正しいのではないかと思う。または、「自分のマイナス感情」に関する、優先順位が非常に低い。
 
団体への帰属意識、人情等の些細なきっかけで、回答が変わってくるのだ。
それは、マイナス感情を抑える、探し求めていた、きっかけ・理由である。

また、吐き出した先に起こりうることが分からない。
 
そういった事を考えていると、調査の前にやるべきなのは、
自分の感情を吐き出した後の環境構築、と
吐き出す事を良しとする教育、
のようなものが必要なのではと思った。
 
LIGHTHOUSEで星野源さんは、自身の一行日記に、こう書いていた。
 
大人になってもストレスが減らない。

若林さんは、言っていた。
 
分かる〜。
けど、そのストレスを隠さないと、社会から放り出されるんだよね。と。
 
このまんまじゃないかと思った。皆、吐き出すことが出来ないのだ。

↓「悩み」について語る番組 LIGHT HOUSEについて、昨日も書いた。

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