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2007年からのプロ野球セリーグ優勝チームの法則とは?(note初投稿)

私は、現在25歳のプロ野球ファンです。
ちょうど2007年 8~9歳ごろから親の影響でプロ野球を見始めました。
広島ファンであり、基本的にセリーグのことしかわかりませんが、ここでは2007年から現在2024年までのセリーグ優勝チームの法則について自分なりの雑感・考察を語っていきたいと思います!

ちなみに、2007年から昨年2023年までのセリーグ優勝チームは以下のようになっています。

①2007年~2009年 巨人3連覇
②2010年~2011年 中日2連覇
③2012年~2014年 巨人3連覇
④2015年       ヤクルト
⑤2016年~2018年 広島3連覇
⑥2019年~2020年 巨人2連覇
⑦2021年~2022年 ヤクルト2連覇
⑧2023年       阪神

こう見ると連覇が結構多いですね、、、。
あと、横浜が1998年以来優勝できていないのが残念。昨年バウアー加入でチャンスがあるように見えましたが、、、。

ここで、私は①~⑤の時代と、⑥~⑧の時代で明確に優勝チームの傾向に違いがあると感じています。

それは何だと思いますか???

それは①~⑤の時代は固定された中継ぎの時代、⑥~⑧の時代は監督・個の時代だということです。

詳しく解説していきます。
①~⑤の時代のなかでも、①~②の時代は巨人阪神中日が三つ巴の時代でした。
この3チームの監督は、現在優勝日本一経験があるお三方 巨人原監督・阪神岡田監督・中日落合監督でした(岡田監督は2008年で退任されましたが)。この強力なお三方が率いるチームが、三つ巴の非常に均衡した試合を繰り広げ、戦術戦略的にも非常に見ごたえのある時代でした。

また、この時代は優勝したチームにいわゆる勝利の方程式と呼ばれる7・8・9回を投げる中継ぎ抑えの投手が豊富に揃っていた時代です。
この風潮は、2005年岡田阪神が優勝した際に、JFKと呼ばれる強力な中継ぎ陣を擁して優勝したことから始まっているように思えます。
(J=ジェフウィリアムズ、F=藤川球児、K=久保田智之)
①の時代は、7回越智、8回山口、9回クルーンが勝利の方程式でした。
②の時代は、7回浅尾、8回高橋、9回岩瀬が勝利の方程式でした。

この勝利の方程式を整備するやり方は③以降の時代にも続きます。
③の時代は、7回マシソン、8回山口、9回西村が勝利の方程式でした。
また、③の時代には、阪神岡田監督も中日落合監督も退任しており、巨人原監督の独壇場でした。①の時代の3番小笠原、4番ラミレス、5番李承燁のような強力なクリーンアップがいなくとも、原監督が村田修一やロペス、坂本勇人のような主力と伏兵を見事に融合させ、巨人を3連覇へ導きました。

④のヤクルト優勝時には、2番首位打者川端、3番本塁打王盗塁王山田、4番打点王畠山という強力な打線がありながらも、勝利の方程式には7回ロマン、8回オンドルセク、9回バーネットというこちらも強力な中継ぎ陣がいました。

そして、私の贔屓チームである広島が3連覇した⑤の時代も、7回今村、8回ジャクソン、9回中﨑という強力な中継ぎ陣がいました。2018年はフランスアもその中に食い込んでおり、いずれにしても強力な中継ぎ陣ありきで優勝したことは否めません。

結局何が言いたいかというと、①~⑤の時代というのは固定された勝利の方程式なしでは優勝は絶対にありえなかったということです。
どれだけ前田健太という球界を代表するようなエースがいようが、2013年にシーズン本塁打記録である60本塁打を打つバレンティンがいようが、強力な中継ぎ陣なしでは、広島やヤクルトはBクラスだったということです。

そして、来る2019年。私はいつものように順位予想をしました。先ほどまでつらつら長々と書いてきた原則に基づくならば、優勝チームは中継ぎをきちんと整備できたチームになるはずです。
私の優勝予想は、横浜DeNAベイスターズでした。絶対的な守護神である山﨑康晃がいるだけでなく、エスコバーや、三上といった経験豊富な中継ぎ陣が揃っています。彼らが勝利の方程式になると考えていました。また、打線も前年本塁打王のネフタリ・ソトや、筒香嘉智など強力なメンバーが揃っています。投打のバランスがよく、非の打ち所がないように見えました。しいて言うなら優勝経験がないことくらいでした。

結果、2019年はどうなったか?
4年ぶりに監督に返り咲いた原監督率いる巨人の優勝に終わりました。

個人的にこのシーズンは見ていてとても面白かったです。
贔屓の広島が3連覇していた時は、最初の2016年こそ感動したものの、その後の2年は勝ち過ぎていて、逆に刺激がありませんでした(贅沢な悩みですが、、、、笑)。2019年は広島は4連覇を目指して戦ったシーズンで、後半バティスタの奮闘などもあり、一時は優勝してしまうのではないかという勢いでしたが、力及ばず4位に終わりました。

では、どのようにして巨人は2019年シーズンを制したのか。
色々な要因があると思います。まず、原監督の手腕。③の時代にも述べた通り、原監督は選手を盤上の駒のように使い、チームを勝利に導くことに非常に長けた監督です。その采配がぴたりとはまったシーズンだったといえます。例えば、③の時代には代走のスペシャリストとして鈴木尚広を起用していましたが、この時代には同じような選手として増田大輝を起用し、終盤の戦いを有利に進めました。
そして、何よりもこのシーズン MVPをとった坂本勇人の活躍です。守備位置が遊撃手ながら、打率.312 本塁打40 打点94という驚異的な成績を残しました。もちろん後ろを打つ3番丸佳浩・4番岡本和真の活躍もあったとはいえ、坂本がリーグバランスを覆す働きを見せ、優勝に貢献したといえます。
ですが、このシーズンの巨人の中継ぎ陣は盤石とは言えませんでした。序盤クックという新入団の選手を守護神として迎え入れるも、大乱調。序盤から中盤にかけて、なかなか勝利の方程式を固定できず、終盤になりようやく8回中川皓太、9回シーズン途中入団のデラロサで勝利の方程式を固定するという有様でした。
ここで、2007年からずっとセリーグ優勝チームの必要条件として私が掲げてきた中継ぎ陣の整備が覆されたことになります。その意味で、2019年は私にとって非常にエポックメーキングな年でした。

⑦の時代におけるヤクルトの連覇も、8回清水、9回マクガフはきっちりと固定されていましたが、7回は高津監督による流動的な運用で、石山や、木澤、梅野といった投手が代わる代わる投げているという形でした。そして、何と言っても2022年は村上宗隆の活躍によってヤクルトは優勝をつかんだといってもいいでしょう。打率.318 本塁打56 打点134。三冠王及び日本人シーズン最多本塁打記録56本塁打という圧倒的な成績で、主力の山田哲人の不調をカバーしました。

昨年2023年⑧の時代、15年ぶりに岡田監督が阪神の監督として返り咲きました。AREを目指して戦った一年は、岡田監督の往年の経験が光った一年だったといえます。この年は、2019年の坂本、2022年の村上のようなリーグバランスを大きく覆す選手は阪神にいませんでした。しかし、佐藤輝明や、近本光司、中野拓夢といった選手らが、岡田監督の期待に応え、攻守に躍動しました。ただ、こちらも2019年の巨人と同様、守護神候補と目されていた湯浅が戦線離脱し、中継ぎの運用は苦難を極めました。ですが、ここはさすが岡田監督、セットアッパーだった岩崎をクローザーに回し、桐敷や島本、岩貞といった面々に7,8回を投げさせる柔軟な運用で、シーズンを完走しました。

この2019年からの⑥~⑧の時代を見てみると、それ以前のような固定された勝利の方程式がどのチームにもいないことがわかります。むしろ、勝利の方程式が固定できない分、原監督や、高津監督、岡田監督のような名将達が、あの手この手を尽くして中継ぎを運用し、優勝を勝ち取っているといえます。また、⑥~⑧の時代は、2019年の坂本や、2022年の村上のようなリーグバランスを根底から覆すような選手の力がチームを優勝に導いているともいえます。そのため、2019年から現在までのセリーグプロ野球は、監督力、圧倒的な個、この2つが重要といえるでしょう。

個人的には、今の時代のほうが、順位予想が難しい分、予想のしがい、あるいは見ごたえがあるのではないかと感じています。
ある程度上位の球団の面々が決まっていた10年ほど前の野球よりも、監督や選手1人の成績如何でチーム成績が決まる今の野球は、上位下位が1つのファクターで左右されるダイナミックな野球です。その例として、2023年には、2022年の優勝チームのヤクルトが、村上の不調によりあわや最下位の5位まで転落し、巨人の大黒柱である坂本の衰えなどもあり、巨人もBクラスとなりました。

さて、皆さんはどちらのプロ野球のほうが面白いと感じるでしょうか。
今のプロ野球は非常に予想がしにくいですね、、、笑。
予想してもあまり当たる気配がないので、予想はしないことにしておきます。
それでは、このあたりでnoteを終わりたいと思います。






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