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9日目(3/3)~新婚なのに女一人で歩きお遍路~「高知編」              ◎悟りの洞窟、みくろど          ◎せわしない「あと少し」         ◎ココノ日目の終わり(自画自賛&爆睡)

備忘録29(031)
※歩きお遍路の記録です。
料金や宿泊などの情報が知りたい方は
下記の「情報まとめ」を見てね。
2017年情報なので注意です。

【前回の記録】
今日は42㎞を歩き切るため、ハイペースで突き進む。
もうお会いできないと思っていた2人に次々と追いつき、
自信と同時に焦りも生まれる。
私が一番遠くに泊まる。がんばるぞー。

超簡単なあらすじ

◎悟りの洞窟、みくろど

良いペースで進んでいる
宿への到着には問題ない
しかし
さらにペースを上げる

その理由は
この先にある『御厨人窟みくろど』に寄るためである
御蔵洞とも書くらしい
お大師様が籠ったとされる洞窟

御蔵洞(御厨人窟:みくろど)
・弘法大師(空海)が修行時代に使用し、悟りを開いたとされる
・国指定の重要文化財となっている
・「空海」とはここから見える空と海から名付けられたと言われる
・ここの波音は環境省の「日本の音風景100選」に選ばれている

室戸市観光協会より抜粋

次の24番札所と
この洞窟
宿よりも手前にある
元々は明日戻ってこよう
そう思っていた。

だって今日はハード距離だし
じっくり納経
ゆっくり洞窟観光
それもいいかなって。

宿から道なりで1㎞弱
大した距離ではない

でも
戻らなくていいなら
今日行きたい!

人間たるもの
「もしかしたら」
と思うと欲が出る
焦るのは良くない?
悟りには程遠い?
今はそれどころではない←
私ならやれる!(笑)

3km手前の目印を発見
現在16:00
30分くらいだろう

→ピッタリ30分で到着
優秀すぎるぞ♪

入洞は17:00まで
車もあるし大丈夫そu・・・

工事車両…
張り紙…

「立ち入り禁止--!!」
思わず絶叫
中には入れず
近づけもしない
工事の人がチラリとこちらを見て
小さくお辞儀してくれる
すみませんうるさくて←
しかし悲しい

この洞窟のことは
お遍路前に旦那から聞いていた
報告したかったなと思いつつ
ネタとしては良いか
と思い直す

しかし目標を失い
急に足取り重く
タラタラと進むことに

さて、24番札は山(丘?)の上にある
洞窟からお寺道の入口までは
あっという間に到着

納経も17:00まで
洞窟のために急いだため
あと30分弱ある

お寺までの表示は700m
あれ?
すぐじゃん
間に合うのでは?

気持ちが高揚し
再び思考する
よし登ろう

◎せわしない「あと少し」

登りだけど
40㎞をこなした私に不可能はない

登るぞー

5分で後悔
そうだ
40㎞以上歩いた直後だったワ
平坦のなんと楽なこと楽なこと。

つらい、足重い、息苦しい
明日でもいいんじゃないかなぁ
今日は頑張ったしなぁ

ヘタレモードになっていると
おじいさんお遍路が
上から軽快な足取りで降りてくる

上までは10分ほどで行けるから
まだ間にあうと言う

10分…
よし登ろう

第24番札所 【最御崎寺】

16:58 到着
時間は超ギリギリ
いや、お参りの時間があるので
本来ならアウトである

久々の寺に感動してはいられない
ダッシュでお参り←
納経所に駆け込むと
待っていてくれた
ピッタリで閉める寺もあるという

良がっだ~~
ありがたい(>_<)

納経後、気持ちに余裕が出来たし
近くの灯台に寄ってみる

ちょうど夕焼け
今日は頑張ったな

綺麗な夕焼けをみて
疲れが吹っ飛ぶ

とか思ったのは一瞬で
登った山は降りなくては(久々に)

あと少しの登りもつらいが
もう終わった感が出てから
下るのもまたつらい
石の道が滑るし。

さっきのおじいさんはすごい
めちゃくちゃ軽快に降りてた
あの元気な人が10分で登るのに
私が同じ時間で到着するわけなかったわ

ほら、
今日の教えはあれでした
「基準の違い」
他人の経験って参考になるけど
やっぱり人によって違うよね

何とか気合で降りて
民宿「室戸荘」へ

◎ココノ日目の終わり(自画自賛&爆睡)

降りたらすぐに室戸荘
周りは熱帯植物っぽい子たちに囲まれている

玄関に靴が沢山ある
5~6人は泊まっていそうだ
女性はいないかな
靴のサイズ的に。

この時間なら
夕食お願いすればよかったな
私の頑張りを誰かに言いたい←

一人には広いが二人には狭い
そんなタイル張りのお風呂に入り

眺めのいい和室に宿泊

夕食は購入したパンを
食べようと思いながら爆睡
足が重いなー
がんばったなー

今日のお寺には
小石で叩くと音が鳴り
その響きは冥土に届くとされる
『鐘石』があった。

空海七不思議のひとつらしい
おじいちゃんにも届いただろうか。

小石で叩くと鐘のように鳴る
金属のようなキレイな音であった

自分を信じ  
違いを認め
私らしさが  
心地よい
nao

◎情報まとめ

☆本日の教訓

①本日の学び:基準の違い
②高知県は「修行の道場」を呼ばれ、札所が少なく距離が長い
③海沿いを歩くと迷子にならずペースを上げやすいが店がない
④宿によって距離感覚に違いがあり、最悪予約が取れない
⑤道中に再会するとテンションがあがる
⑥長距離平地後のちょい登りは地獄

☆料金目安

・札所のお賽銭 ¥お気持ち-
・納経 ¥300-×札所数
・休憩所 ¥お気持ち‐
・宿泊「室戸荘」
  朝食付き 当時¥4500- →値上がり¥4700-
  (素泊まり¥4000- →値上がり¥4200-)

☆宿の備品&おすすめ

宿「室戸荘」
・昔ながらの民宿な感じ
・6畳和室に窓際のフローリングスペース&洗面所有
・小さな鏡台、お茶セット、ティッシュ、テレビ、電気ケトル
 浴衣、フェイスタオル、バスタオル、小さなドライヤー、Wi-Fiあり
・洗濯機、乾燥機 各100円
・お風呂はタイル張りで2人で使うにはギリギリ狭いかな?という広さ
・廊下や食事スペースに漫画などたくさん置いてあり貸し出しもしてくれる

建物は古い感じだが、外の眺めが良い
ご夫婦経営でとってもアットホーム
道などとても丁寧に教えてくれてほっこりできる宿
食事は素朴な美味しさがあると有名
私は朝食のみだが、可愛らしい器で健康なメニューだった
私は好きだが、ガッツリ系を求める人には向かないかも


―――――――――――――
「40㎞歩いた私に怖いものなんてない」
そんな風に思ったこともありました
ここは『修行の道場』高知県
つらいのはこれから。

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