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喇叭亭馬龍丑。日記「マウスピース沼、再び…」

2024.4.30(火)

「マウスピース沼、再び…」

 早起きDAY。しかし、昨日は不覚にも零時に寝たので六時半に起きられる。六時半が早いか否かは各々に任せるが、六時半なんてほぼ真夜中だと思っている。ROUND MIDNIGHTのミュートトランペットが、あの特徴的な金属的音色が聴こえてきそうだ。

 チャリで目的地に向かう道すがら、サラリーマンやOLの皆様は当たり前の顔で出勤途中。凄すぎるだろ、日本人。こんなに毎朝早かったら暴動が起きてもおかしくはない。のに、粛々と歩いていく。

*

 ビッグバンドでのライブまであと数日にもかかわらず、マウスピース沼にハマってしまった。最近は録音した自分の音を聴くことが多く、そのせいで自分の音色が気に喰わない。アホの漫談、壊れたオモチャ、何にせよ良い形容詞ではない音。

 今日は二本のマウスピースを携え、練習に向かう。一曲につき二本のマウスピースを交互に。相棒にも協力してもらって音の大きさやトーンを確かめる。

 この時代にこういう区分けは宜しくないのだが、白人が作曲した曲が吹きやすいマウスピースと黒人が作曲した曲が吹きやすいマウスピースに極端に二分する。はい。困った。ビッグバンドジャズなんてその混合だ。どっちを使ったら良いのやら。

 吹いている自分に聴こえる音は頼りにならないことは録音を続けたこの数ヶ月で百も承知なので、家に帰ってからプレイバックし、音色を確かめる。

 …どっちも変わんねぇな。アホのひとり語り、壊れたオモチャ、味の深みゼロのスープ。まぁそんなところだ。要するに吹いてる人間が同じならマウスピース替えたところで、そこまで大きく変わることはないってことか。誰だよ、吹いてんの。

 俺だよっ!!


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