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喇叭亭馬龍丑。日記「ビッグバンドのライブ」5/5(日)

2024.5.5(日)

「ビッグバンドのライブ」

 今年一月の雪辱戦、ビッグバンドでのライブ。吉祥寺コピスウッドデッキにて。晴天。空気の割れ目から火の噴き出すような暑さ。な?俺、晴れ男だろ?

 九時集合、八時半起き。こりゃ間に合わねぇな、とYouTube観ながら身支度。今日はコンタクトでサングラスにて向かう。会場設営の端でメンバーと談笑、からのサイゼ飯。皆と一緒なので淋しくない。「一人でいても寂しくない男になれ」と玄洋社の頭山満は言ったが、なかなかその境地には辿り着けないものである。安政年間生まれの気骨漢には程遠い。

 赤のキューバシャツに着替えて、香水を身体に振りまく。本番に向かってテンションが上がっていく。ヤマンな気分。

 お客さんの中に知っている顔を見つけ、こちらの顔も自然とほころぶ。ありがとうありがとう。

 手にはこの一年で至極馴染んだポンコツラッパ。マウスピースは数日前に「君に決めた!」と選んだバックの17C1。クリフォードブラウンも愛用していたブツ。丸みを帯びたリムが分厚くて、唇をつけるとブラウニーのあの分厚い唇にキスされている気分になる官能的マウスピース。

 ライブはただただ気持ち良く過ぎていった。「俺、ラッパ吹いてる!生きてる!」という爽快感と全能感。

 ソロは失敗したし、録音聴き返すとまぁ酷いけど、とにかく今日は気持ちよかった、その一択。大人になってこれほどの気持ち良さを味わえるのはライブかセックスくらいだろう。

 ジャズの神様よ、俺にジャズ演らせてくれてありがとう。チャーリー・パーカーありがとう。


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