加藤資

短編・長編、詩、エッセイ等はAmazonKindleにて発売中 https://www…

加藤資

短編・長編、詩、エッセイ等はAmazonKindleにて発売中 https://www.amazon.co.jp/dp/B087YWPS39/ref=mp_s_a_1_1?dchild=1&qid=1588327322&s=digital-text&sr=1-1

マガジン

最近の記事

喇叭亭馬龍丑。日記「券売機の前で発動する貧乏性」5/17(金)

2024.5.17(金) 「券売機の前で発動する貧乏性」  仕事後に駅前の家系を食べに行く。今日はずっと「夕飯は家系ノーマルエディションとライス」と心に決めていた。踊り跳ねる心をねじ伏せつつ、冷静と情熱の間を右往左往する指先でガードレールにチャリをくくり付け、いざ券売機へ。  ふと、入口扉に貼られた張り紙が目につく。『開店〜21時、ライス無料おかわり自由!』なるほど良いね。腕時計を確認する。二十一時を過ぎている。  途端、ライス券を買うのを躊躇う。だってあと数分早けれ

    • 喇叭亭馬龍丑。日記「休息大事、と唇は言う」5/16(火)

      2024.5.16(木) 「休息大事、と唇は言う」  久しぶりに一日トランペットを吹かない日があったので、「…どうかな?」と不安に思いながらマウスピースに唇をつける。 ーーーあっ。良い時のやつや。  と思う。上唇の膨らみがたっぷりとあって、「いくらでも高音イケるぜ?」と唇が調子づいてる時のやつ。ロングトーンもビバップスケールも軽やかな吹き心地。 ーーーなるほど。休息って大切なんだな、と。  とはいえ、またしばらくは一日休みなんて甘ったれたことは許されない。No S

      • 喇叭亭馬龍丑。日記「ジャズメン イン ディズニー」5/15(水)

        2024.5.15(水) 「ジャズメン イン ディズニー」  ジャズメン イン ディズニー、である。夢の国に夜の国の住人が訪れる。久方ぶりのディズニーシー。  もう大人なので開園前に並んだりはしない。ゆっくり起きて、ゆっくり支度し、お昼過ぎに悠々と舞浜駅到着。ディズニー列車でシーへ。この列車、ディズニーランドの裏側を見れるから面白い。造り込まれたアトラクションの背面がなんてことないプレハブだったり、街場の工事現場でお馴染みの黄色い重機が夢を創っていたり…。「良いの

        • 喇叭亭馬龍丑。日記「焼き鳥からのバー、黄金コース」5/14(火)

          2024.5.14(火) 「焼き鳥からのバー、黄金コース」  そういえば先日のことで書き忘れていた事があったので書く。  先日のビッグバンドバンドライブの時に「呑みに行きましょう!」と約束した違うビッグバンドのイケメンサックス氏と早速呑みに行った。有言実行。阿佐ヶ谷。  焼き鳥からのバー、という黄金コース。我々の神たるチャーリー・”バード”・ パーカーに捧げる為に、ジャズメン初呑みに鶏肉は必須。  焼き鳥は美味く、白ワインにこれ以上ないほどピタリとマッチした。そのお

        喇叭亭馬龍丑。日記「券売機の前で発動する貧乏性」5/17(金)

        • 喇叭亭馬龍丑。日記「休息大事、と唇は言う」5/16(火)

        • 喇叭亭馬龍丑。日記「ジャズメン イン ディズニー」5/15(水)

        • 喇叭亭馬龍丑。日記「焼き鳥からのバー、黄金コース」5/14(火)

        マガジン

        • 日記
          153本
        • 短編小説
          377本
        • トランペット練習小噺
          3本
        • リリックみたいなもの
          49本
        • 分割短編まとめ読み用
          25本
        • ブルーズの歌詞→物語
          1本

        記事

          喇叭亭馬龍丑。日記「雨の日」「アジャテ鑑賞会」「風邪」5/8(水)〜5/13(月)

          2024.5.8(水) 「雨の日」  土砂降りの中、雨合羽を着て出勤のエロ河童。うるせぇ。 2024.5.9(木) 「アジャテ鑑賞会」  夜。渋谷ROOTSへ。先日のROOTS二十六周年には行けなかったので、コーヘイさんに一杯献上する。  アジャテ鑑賞会。奇数月のアフロビートナイト。そこここで知った顔と乾杯。ハコは相変わらずの満杯。聴いたり、踊ったり、お好きなように。  終演後にボーっとしていると誰かしらの「全テキ」の掛け声でテキーラタイムとなる渋

          喇叭亭馬龍丑。日記「雨の日」「アジャテ鑑賞会」「風邪」5/8(水)〜5/13(月)

          喇叭亭馬龍丑。日記「ビッグバンド/新曲と反省会」5/7(火)

          2024.5.7(火) 「ビッグバンド/新曲と反省会」  昨日の夜は早稲田リネンで6/22の対バン相手たるシガーファングを観てきた。みなみちゃんのテナーらしいテナーの音を堪能する。 「うわー。あと一ヶ月やそこらで、この早稲田リネンのステージに立つのか…。」と終演後にひとりステージに上がってみたり。終始落ち着かない。  皆と乾杯してヤーマンな感じで帰宅。 *  ビッグバンド練習へ。今日は新曲総入れ替えと反省会DAY。  バンマスから候補曲として配られ

          喇叭亭馬龍丑。日記「ビッグバンド/新曲と反省会」5/7(火)

          喇叭亭馬龍丑。日記「発音と発声に難ありの三歳児」5/6(月)

          2024.5.6(月) 「発音と発声に難ありの三歳児」  放心状態。昨日あんなに楽しかっただけに燃え尽きたのかもしれない。いやいや、燃え尽きてる場合じゃない。六月二十二日にはスモールコンボの初ライブがあるし、何より目指す先はビッグアップルにあるジャズメン魂の故郷VILLAGE VANGUARD。吉祥寺の一角で満足出来るほど謙虚じゃねぇ。  トランペットを手に取る。何度スタジオに入ろうと、一回のライブで可視化される問題点には叶わない。  頭の中で昨日の反省点を整

          喇叭亭馬龍丑。日記「発音と発声に難ありの三歳児」5/6(月)

          喇叭亭馬龍丑。日記「ビッグバンドのライブ」5/5(日)

          2024.5.5(日) 「ビッグバンドのライブ」  今年一月の雪辱戦、ビッグバンドでのライブ。吉祥寺コピスウッドデッキにて。晴天。空気の割れ目から火の噴き出すような暑さ。な?俺、晴れ男だろ?  九時集合、八時半起き。こりゃ間に合わねぇな、とYouTube観ながら身支度。今日はコンタクトでサングラスにて向かう。会場設営の端でメンバーと談笑、からのサイゼ飯。皆と一緒なので淋しくない。「一人でいても寂しくない男になれ」と玄洋社の頭山満は言ったが、なかなかその境地には辿り

          喇叭亭馬龍丑。日記「ビッグバンドのライブ」5/5(日)

          喇叭亭馬龍丑。日記「脅威の雨率を叩き出す二人」「灼けたモーター」「千葉の市原は遠い」「安楽死は医療の敗北なのか?」2024.5/1(水)〜5/4(土)

          2024.5.1(水) 「脅威の雨率を叩き出す二人」  ヤバ芝氏、来たる。雨率、高し。自称・晴れ男が二人揃うと雨が降る。プラスとプラスでマイナス。数学的論理の通用しない世界線。まぁでも雨降りがマイナスって考えるのも良くなくなくはない?  毎度恒例、おおひら。間違いない。活けられているツツジが綺麗。 2024.5.2(木) 「灼けたモーター」  時々、焦げたような匂いがする時がある。魚や肉、とかではなく、ミニ四駆のモーターが焼き付いたような匂い。  俺かな?俺の中

          喇叭亭馬龍丑。日記「脅威の雨率を叩き出す二人」「灼けたモーター」「千葉の市原は遠い」「安楽死は医療の敗北なのか?」2024.5/1(水)〜5/4(土)

          喇叭亭馬龍丑。日記「マウスピース沼、再び…」

          2024.4.30(火) 「マウスピース沼、再び…」  早起きDAY。しかし、昨日は不覚にも零時に寝たので六時半に起きられる。六時半が早いか否かは各々に任せるが、六時半なんてほぼ真夜中だと思っている。ROUND MIDNIGHTのミュートトランペットが、あの特徴的な金属的音色が聴こえてきそうだ。  チャリで目的地に向かう道すがら、サラリーマンやOLの皆様は当たり前の顔で出勤途中。凄すぎるだろ、日本人。こんなに毎朝早かったら暴動が起きてもおかしくはない。のに、粛々と

          喇叭亭馬龍丑。日記「マウスピース沼、再び…」

          喇叭亭馬龍丑。日記「野菜(隠語ではなく)」「エレクトリックえりかさん(エレクトリック・マイルスみたいな発音で)」4/28(日)〜4/29(月)

          2024.28(日) 「野菜(隠語ではなく)」  ほぼ夏、と言っても過言ではない日。終日、Tシャツで過ごす。  夜。まいばすけっとまでカット野菜を買いに行く。パプリカとかほうれん草など何種類かの生野菜パッケージング商品。最近、ハマっていてよく食べている。野菜、大事。三十九年目にして気付いた人生の真実。 2024.4.29(月) 「エレクトリックえりかさん(エレクトリック・マイルス的な発音で)」  早稲田リネンへ。佐藤えりかさんの「宇宙の大きな顔」を観に。今回はエレ

          喇叭亭馬龍丑。日記「野菜(隠語ではなく)」「エレクトリックえりかさん(エレクトリック・マイルスみたいな発音で)」4/28(日)〜4/29(月)

          喇叭亭馬龍丑。日記「水のお湯割り。水はエヴィアン、お湯はコントレックス。チェイサーはペリエで」4/27(土)

          2024.4.27(土) 「水のお湯割り。水はエヴィアン、お湯はコントレックス。チェイサーはペリエで」  所沢までシペルヘイシャンナイトを観に行く。所沢MoJo。  親父の田舎に墓参りに行く時は、ここで特急に乗り換えてしまうので、所沢駅で降りるのは相当の年数振り。  高校生の頃、金曜日にゲーセン行って、みんなとバイバイしたあと独り、新所沢の(今は無き)映画館に行くのを楽しみにしていた。だから俺の所沢は新所沢のイメージで固まってしまっている。でもそれすらも二十年

          喇叭亭馬龍丑。日記「水のお湯割り。水はエヴィアン、お湯はコントレックス。チェイサーはペリエで」4/27(土)

          喇叭亭馬龍丑。日記「生憎、伸びしろしかないもので」「劇場版コナン」「ミュグレーのエンジェル」4/24(水)〜4/26(金)

          2024.4.24(水) 「生憎、伸びしろしかないもので」  最近お気に入りのパンチライン。何か言われる度に「すいません。伸びしろしかなくて」と言って顰蹙を買っている。 *  YouTubeで他の人のジャズの演奏を見ている時に、「お、今の良いフレーズ」と思う瞬間がある。その演奏を自分の脳内でリフレインしてみると、だいたいパーカーフレーズだったりする。俺の耳、パーカーに特化してしまっている。勿論、良いことである。 2024.4.25(木) 「劇場版コナン

          喇叭亭馬龍丑。日記「生憎、伸びしろしかないもので」「劇場版コナン」「ミュグレーのエンジェル」4/24(水)〜4/26(金)

          喇叭亭馬龍丑。日記「ハードボイルド・テンダーマン、エンター・サンドマン」4/23(火)

          2024.4.23(火) 「ハードボイルド・テンダーマン、エンター・サンドマン」  トランペッター、金策に走る。それは天啓のように降ってきた。「オマエにもうギターはいらないだろ?」と。生前整理の一環。  最期にもう一度、ケースから取り出し爪弾く。愛でているうちに感傷が頭をよぎる。出来ることなら売りたくないが、もうこの人生で弾くこともなさそうだ。ならば、誰か弾いてくれる人の手に渡った方がお互い幸せだろう。そんなところだ。 *  アコースティックギターは軽いが

          喇叭亭馬龍丑。日記「ハードボイルド・テンダーマン、エンター・サンドマン」4/23(火)

          喇叭亭馬龍丑。日記「トーンのこと」4/22(月)

          2024.4.22(月) 「トーンのこと」  最近は一日中、トーンのことばかり考えている。これはもはや恋、である。  なんで俺のトランペットから出てくる音は、アホの子が喋ってる、みたいなトーンなんだろう。「あどねー、ぼぐでー」(意訳:あのねー、ぼくねー)、みたいな。  俺の低いIQが滲み出してしまっているのか…。百歳のラッパはもう、「響く」という行為を手放してしまったのか。牧歌的フレーズのオンパレードなのはまだギリ二歳児だからなのか…。 *  本当にオモチャみたい

          喇叭亭馬龍丑。日記「トーンのこと」4/22(月)

          喇叭亭馬龍丑。日記「大和の吊るし柿、へたなりに固まる」「夕飯はメキシカンといこう」 4/20(土)〜4/21(日)

          2024.4.20(土) 「大和の吊るし柿、へたなりに固まる」  同じ曲でアドリブを何度も何度も繰り返していると、フレーズが固まってくる。良い反面、それってなんだか駄目なような気もしてくる。 「さっきこのフレーズ吹いたから、次はこれにしよう」みたいな判断を瞬時に繰り返しながら進んでいく訳だけど、語彙/ボキャブラリーとしてのフレーズの引き出しが少ないからなのか、メロディセンスが圧倒的に欠如しているからなのか、(自分の中での)ありきたりのワンパターンに終始してしまう。  

          喇叭亭馬龍丑。日記「大和の吊るし柿、へたなりに固まる」「夕飯はメキシカンといこう」 4/20(土)〜4/21(日)