周りにただ同調することは思考停止と同じである

こんにちは。

8月も中旬に差し掛かり、暦の上ではお盆に入りました。

毎年この時期には地元の広島に帰省していましたが、今はこの状況のため、家族からは帰省を控えて欲しいと言われています。

僕個人的には、この時期に帰省することに対して特に怖がる必要性はないのではと思っていますが、祖父母が高齢のこともあり、今回は自重することにしました。

このニュースのように、多くの人はコロナに罹ることよりも、それに罹患したことで近所の方から非難されるのを恐れているのではと思うばかりです。

地方では、コロナに罹患したら戦時中でいう「非国民」のような扱いを受けて村八分にされるという話をよく聞きますが、これを聞くたびに、日本は戦前から本質的な部分は何も進歩していないのかなと考えます。

戦時中は「隣組」といって、ご近所さん同士で互いに監視しあうシステムがありましたが、その名残が今も強く残っているのか、あるいは昔から同調圧力の強い国民性だったのか、この辺りは僕も興味がある分野ですね。

さて、ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、今回のテーマはこの前置きに関するテーマで、

「周りにただ同調することは思考停止と同じである」

というテーマでお送りします。

率直に言って、周りにいる人たちがやっているから自分もやるとか、長いものに巻かれるといった思想に対して、僕は強く嫌悪の気持ちを抱いています。

周りがやっているからという、ただそれだけの理由で自分もそれに倣って行動するのは、最早思考停止に他ならない行為であると思っています。

そして、今この社会情勢のなかで、このような自ら進んで周りに同調する行為を至る所で目にするので、それを見るたびに何だかやるせない気持ちになります。

先日、それを非常に強く感じたニュースを目にしました。

それがこちら

見出しの通り、日本人がマスクを着けている一番の理由は、感染を防止するというよりも、ただ周りが着けているからであることが明らかとなったという内容です。

これは同志社大学で社会心理学を専門に研究されている中谷教授らの研究で、論文もシェアしておくので、興味のある方は是非読んでみてください。

論文を読んでみて、確かに日本人らしいもっともな理由だなと思ったのが率直な感想です。

これまで、なぜ屋外で周りに誰もいない状況でもマスクをしている人が相当に多いのか強く不思議に思っていましたが、この研究結果は、これまで僕が抱いていた疑問に一つの解を与えてくれました。

感染を防止するのではなく、ただ、周りの人が着けているから自分もそれに倣って着けているに過ぎないのだと。

前回の記事でも述べましたが、この酷暑日のなかで屋外でマスクを着けるなど、熱中症のリスクを大幅に増大させる極めて危険な行為だと思ってます。

このニュースでも述べられているように、厚生労働省は屋外で他の人と2メートル以上離れているときはマスクを外すよう呼びかけています。

しかし、それにもかかわらず、屋外で他の人と距離があるなかでもマスクを着用している人が相当多く見かけます。

おそらく、彼らもマスクによる熱中症のリスクは知ってはいるものの、周りにマスクを着けている人が多いから外せないのかなと、今はそう思っています。

ただ、マスクを着けて熱中症になるのと新型コロナウイルスに罹患するのとでは、どちらが命に対するリスクが大きいのか、よく考えるべきではないでしょうか?

実際に東京都を例にすると、8月1日から8月10日までの間で新型コロナウイルスの死者は2人なのに対して、熱中症は同時期において死者は5人。

死者数で言えば、新型コロナウイルスよりも熱中症の方が多いのです。

元データはこちらをご覧ください。

このような死亡者数を見た場合、今この状況において新型コロナウイルスよりも熱中症の方が脅威であると言ってもよいでしょう。

それにもかかわらず、自ら進んで熱中症のリスクを上げる行動を取るのは、冷静に考えてみると何とも不合理であるのは明白ではないかと思います。

そもそも、なぜ新型コロナウイルスの感染予防でマスクを着けるかというと、会話をする際に飛び散る飛沫を防ぐ為。

逆に言えば、屋外など飛沫を受けない場所でマスクを着用したとしても、結局その効果は無いと言えるのではないでしょうか?

そもそも、飛沫とは咳やくしゃみ、会話をする際に発生するものなので、人と充分に距離が取れて尚且つ、咳もくしゃみも会話もしないのならばマスクを着ける必要は無いとさえ思っています。

なぜマスクを着ける必要があるのか、その意味を冷静になって考えれば、この酷暑のなかでマスクを着用して自ら熱中症のリスクを上げるような甚だ不条理なことは起こりえないと思うのですがね。。。

このような不条理が続いていれば、新型コロナウイルスで医療崩壊が起こるのではなくて、熱中症で医療崩壊が起きるのではないかと、半分冗談半分本気で考えてたりします。

そうなる可能性は低いとは思いますが、新型コロナウイルスのリスクを恐れる余り、他のリスクを顧みない今の状況を思えば、あり得ない話ではないかもしれませんね。

結局、人が亡くなる死因というのは新型コロナウイルス以外にも数多くある訳ですから、それだけを恐れても仕方がないということ。

前回のブログでも述べましたが、もっと多角的な視点を持って冷静に自分の頭で考えて行動しなければ、自分の身は守れないのは確かであると自信を持って言えます。

ただ周りがやっているからと、それに同調するのは思考停止に他ならない行為であって、それをしている限りいつまで経っても状況は改善されずに、自分の身を苦しめ続けることでしょう。

今回は今の世相を結構痛烈に批判した内容になってしまいましたが、これを読んで少しでも、自分の頭で考えて行動することの大切さを感じていただけたら幸いです。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではまた👋




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