大分トリニータ×ベガルタ仙台

どうも、たりょーです。
開幕!!!!!
というわけで、ちょっとレビューがやりたくなったのでやります。
毎試合やれたらいいなとは思ってますが、チェもあるし多趣味なもんで難しいかなと。まあほとんど自己満足なので適当に書いてその辺にほん投げときます。

そんなわけで開幕の大分戦は1-1のドロー。ポジティブなところもいっぱいあったし、まだまだこれからだな~と思うところもありましたな。
では早速!

スタメン


仙台は石尾と蒼生がJリーグデビュー、ジョージも初スタメンで、新加入の髙田もスタメン。結構フレッシュな人選だなーと思って平均年齢を出してみたら、26.4歳でした。昨シーズンの開幕戦の平均年齢が(間違ってなければ)26.6歳でした。昨シーズンも開幕は若かったんですねえ。

対する大分はGK西川が試合前にアクシデント、濱田がJ"初スタメンを飾る。RBには新加入の藤原。なんだか怪我人が多いようですな、ベンチには再契約した長沢も。
片野坂監督が復帰して、「シームレスなフットボール」を掲げる大分。練度が上がる前に当たったのはポジティブなのかな、シームレスなチームってめちゃつよなので。

前半

スタートからパッション全開や!!!なんてことはなく、というかめちゃくちゃ理性的に試合に入った仙台。ゴリさんがテコ入れしたであろう非保持をざっくり見ていきます。


プレス時

大分のビルドアップは基本GK、2CB、保田の4人。弓場が降りたり香川が絞ったシーンもあるけど、基本的には2-1ビルド。

この大分の形に仙台は、2トップは保田を監視・受け渡しつつボールサイドのFWはCBまで寄せていく。安藤がホルダーの時は中山が安藤に寄せて、中島が保田を監視。安藤からペレイラにボールが出ればスイッチ。中央閉鎖してボールを外回りにさせていく。
両SHは相手SBを背中で背中で消す形。外切りでCBに寄せてコースを限定、2トップに呼応してCBまで出ていく。CBまで寄せるシーンはそこまで多くなかったけど、やろうとしてるのかな~とは思ったり。まずはしっかりCB-SB間を消すこと。あとは頭越しなりアンカー経由で相手SBに渡った時にちゃんとプレスバックすることが最優先なのかなと。
また、弓場に関しては蒼生がついていくシーンが結構多かった印象。2トップで消せてるように見えてたところでも前に出て迎撃してたので、そこらへんの指示はあったのかも。奪って攻撃に!というシーンはなくとも、前を向かせずにしつこく対応していたので、個人的には◎。

大分はめちゃくちゃ仙台の想定通りにボール運んでいたので、なんだか大分らしくねえなとか前半は思ってました、はい。泣きを見ることになります。

撤退守備

撤退守備に関してはこんな感じ。
大外にボールが出た時はSBが出てウイングがサポート、ポケット埋めはCHの役割。ここはTMでもやろうとしてた試みだった。
で!厳しかったのは長澤さん。石尾が大外に釣られたときに「間に合え~!」で間に合わないこともチラホラ。キャンプの時も間に合わないことは多かったので、ここはまだまだ詰めていかなきゃあかんなとは思いました。大分のRBが藤原で良かった。
それ以外は良かったと思います。ウイングもしっかり走って戻ってきてたし、個のところでも厳しく寄せていたので。シーズン通して継続していきたいところ。


続いては保持。
基本的な形は3142っぽい。髙田が列を上げて石尾がLHV。長澤をアンカーにおいて蒼生はウイングのサポートなりポケット凸なりを担う。
あと、やっぱり繋ぐ意識は高くない。林、菅田、小出あたりを見ても思うけど、詰まったら裏か2トップにというボールは多かった。今までの仙台なら捨てたように見えたようなボールでも、今シーズンは前線からの守備を前提にしてるので「捨てたまま」にならないのは大きい。保持の練度はここから上げていくとして、自陣でミスって失点というところはやっぱり減りそう。

保持

ビルドアップのところで、大きく貢献したのはHVの石尾。ジョージに通した対角のボールも、2トップへの楔も効果的だった。右利きだからアングルを広く持てて、なおかつ届けられるキック力も視野の広さも魅力。奪ってから自分で持ち上がって中山のフィニッシュにも繋げたし、内田とはまた違う強みを持ってて、何事もなければSBは強みになる。

崩しの局面で効果的だったのは右サイド。髙田-ジョージの関係性が良かった。ジョージが内で受けるか大外で受けるか、というところに呼応して内外それぞれにポジション取れてる髙田、ここの2人は明確にストロングポイントになると思う。
大外で髙田が持った時、並行サポートに来た長澤がぺナ角からファーにクロスを送ったシーンでも、ジョージは内側でポケット凸して目線集めてたシーンとかはめちゃくちゃ良かったです。

左サイドは相良が大外で出口。個人で仕掛ける、中島が寄って受けに来る、石尾が駆け上がっていく、など色々動きは見えた。ただ左サイドから崩していくというところはそこまで多く見られなかった。
どちらかというと右サイドからのクロスに相良、中島が突っ込む、右で作って左に解放する意識の方が高かったかなと。

後半

攻め方を変えない大分は56分に3枚替え。宇津元に変えて長沢、松尾に変えて中川、ペレイラに変えて野嶽を投入。前半からサイド攻撃一辺倒だったので、高さのある長沢を入れてクロスターゲットを明確にした。

徐々に押し込まれる時間が増えてきた仙台は、62分に鎌田と郷家を投入。少しボールを保持して落ち着く時間を増やすのかなと思ったら、いきなり郷家がフルスロットル。「まだまだ攻めますよ」と言わんばかりの姿勢を見せていく。見せすぎてすぐイエローもらったのはご愛嬌。

流動性が前半よりも強くなってきた大分に対し仙台は後手を踏むようになった。野村が低い位置を取って配球するようになったり、流れの中で保田が中央から離れるなど、人を捕まえるのが難しくなっていた。

そんな中で疲れが見えてきた石尾に変えてマテウス、中山に変えて菅原を投入。
大分も弓場に変えて薩川を入れる。

そして83分、長沢に同点弾を叩き込まれる。
失点シーンは、藤原→中川の楔、落としを並行で受けた保田から薩川へのスルーパス、グラウンダーのクロスに長沢という形。
中川が降りていくところに対して蒼生がついていったのは、前半戦を見ても、今シーズンやろうとするスタイルからしても間違ってはいない。ここで求めたいのは、「捕まえに行って潰す」ことだと思っていて、そこは個人として成長していただければと。17、背負ってるので。

その後は遠藤を入れて攻勢に出ようとするも、1-1のドロー。

雑感&長崎戦に向けて

良かったんじゃないでしょうか!!!
受け身にならずにちゃんと前から行く、外されても戻って守備をする、カウンターで前に勢いよく出ていく、そして何より走ること。昨シーズンの仙台に足りていなかったことが、開幕から戦える水準に持ってこれたことは選手にもスタッフにも拍手です。このサッカー、ユアスタでやったらクッソおもろいやろな~とニヤニヤしてます。

新戦力の髙田、Jデビューの石尾や蒼生も粗削りながらちゃんと試合に入って良いプレーも見せてたので、どこまで成長していくかというところも楽しみです。


長崎戦に関しては、まずファンマ。何回も泣かされているので、彼に仕事はさせたくない。ロングボールのターゲットとしても、クロスターゲットとしてもめちゃくちゃ怖いので、菅田-マテウスの長身CBコンビが早くも見れるかもしれない。となるとポケット管理をする2CHは可動域の広さを求められそうなので、長澤がベンチスタートで蒼生-鎌田と予想。
次に名倉。彼の上手さに助けられたシーズンもありましたが、今年も嫌~
な相手です。スペースを見つけるのも上手いし、レススペースでもボールを奪われずに目線を集められる。サイドからのクロス爆撃が主な攻撃になるとは思うけど、ブロックを広げられて楔通されるみたいなことになると厄介なので、寄せの速さは求めたい。
まだ1試合しか見てないから全然詳しいことはわからないけど!

とはいえ受け身になりすぎてもいけないので、大分戦で良かったプレスとサイドからの崩し、再現性のある攻撃で存分に殴りに行って欲しい。守りに入るのはシーズン後半戦からでも遅くないので、自分たちの強みを最大限に出して、勝ち点3取って帰ってきて欲しいものです。


ほな、また。

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