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アートチャレンジ 5日目運慶と慶派

MAHO KUBOTAさん発のアートチャレンジ「人生を変えたアート」、ギャラリールンパルンパの絹川さんよりバトンをいただきました。

アートチャレンジ 5日目
運慶と慶派

リアリズムの運慶
偶像である仏像に人間臭い存在感を加え、ハイパー仏像に仕上げた天才。凛とした精神的気配のある仏像は具象彫刻造形美の頂点としてミケランジェロ並に尊敬出来る人。


慶派の詳細情報はググれば多種あるので、仏師という在り方について少し。

先ず工房集団だけど腕を競い合う技術やセンスのバトルとバトンがある。しかも数百年という歴史。モチーフは神々仏、その偶像美術家としての仏師集団。


仏教も釈迦が始めた初期は偶像崇拝禁止の宗教だったのが、ヒンズー教との信者獲得競争で偶像美術に手を染める。

ヒンズー教の神々を大量に取り込んで作られたパンテオンが日本仏教美術。実態はヒンズー教に近く、特に密教の空海は凄腕の仏像プロデューサーだった。

そこで活躍したスター仏師が運慶。国家守護の仏教美術家、造形力や美意識は信仰であり、大衆や権力者を信仰に導く為のアーティスト。


現代、仏師達の美術的DNAが引き継がれたのは、現代美術では無くフィギア原型。偶像×工房制作(同一モチーフでの技量の競い合い)×大衆信仰の形態に近似性がある。


信仰はカルチャーに、神々はキャラクターに、説法はテレビ放映や週間連載に、お布施は消費に変貌した。お経の様に何度も何度も観ては読む。

大衆を魅了する作品が美術の本流だとすれば、現代美術は亜流なのか?。
権威が守護する現代美術がボトムアップの大衆美術へ進化すると、フィギアも現代美術として取引される、カウズに顕著。



慶派的な、日本のフィギュア原型師達は、漫画偶像崇拝者故に現代美術には接近しない。
原型師をコンセプチャルに使役する村上隆とかが現代美術。


信仰する価値観や世界観によって美術も世界も変わって観える。

運慶と慶派について考えると、底なしに疑問が展開されて、現代神話と文明の信仰形態としての美術に、現代美術は未だ到達出来て無い様な、合掌。。


ちなみに作風好みは運慶より息子の康弁、大元の定朝辺りが好みです。

アートチャレンジのルールは以下の通りです(フレキシブルにアレンジOK)。
1) 人生を変えたアートを10日間、画像とともに毎日ひとつポストしてください。画像なければ適当にイラスト描いて!
2) ジャンルはビジュアルアート、パフォーミングアート問わず、イラストレーションとかデザインとか音楽とか、自らがアートと信じるならなんでも。
3) 気が向いたらどなたかリレー相手を指定してください。気が向かなければご自分で完結してもよし。
4) 是非ひとことコメントを!長くなりそうだったら本文でなくコメント欄にどうぞ。

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