論文紹介:学習が最も効率的に進む課題の難易度とは
こんにちは,umenoです.本日も論文紹介をやっていきます.
療育や教育の分野でお子さんに提供する課題の難易度はどうやって決めていますか?ここに関して悩まれている方は多いと思います.
今回はそういった悩みに対し,「機械学習」を利用して研究報告したものがあります.少し前の論文なので,ご存じの方も多いかもしれませんが,親御さん,療育や教育関係者の皆様にとって少しでも参考になれば幸いです.
The Eighty Five Percent Rule for optimal learning
・学習に最適な難易度は85%である
・生物学的なニューラルネットワークにも有効である可能性がある
論文を読んだ上で現場で感じること
どんなことでも,簡単すぎず,難しすぎないものという課題設定を行ってきたはずです.その感覚と今回の85%というのは大きなずれはないように思います.
加えて,子どもに関しては楽しいと思えるのも「この難易度」である印象があります.例えば,お箸でつまむ練習をしている時,10回中10回出来ていると退屈な作業になってしまいます.5回くらいしか成功しないならばやや大変な修行的な感じになります.10回つまんで,2つミスして落とすくらいが楽しくできてる現場的な印象があります.そう考えると「楽しい」と思える課題は「子どもがその技能を学習するのに最も効率的になっている」可能性があるのではないでしょうか.
今回の論文が気になる方は,オープンアクセスのため原本を読まれることをお勧めします.
本日も最後まで読んでいただき,ありがとうございました.
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