最低限のソーシャルスキルとは何なのか
こんにちは,umenoです.
療育や教育の現場では,「ソーシャルスキルが大切」という言葉はよく聞くと思います.ソーシャルスキルトレーニングとかもありますね.
ただ,ソーシャルスキルはとても難しいことだと思いますし,日々の悩みでもあります.それは私や,子どもだけでなく,多くの方々の悩みでもあると思います.
そこで今回はソーシャルスキルに関して苦手さがある方々をみてきて,最低限のソーシャルスキルとは何かということを考えてみたので,ここにまとめていきます.小学生のお子さんを持つ親御さん,教育や療育関係者の皆様にとって参考になれば幸いです.
①ソーシャルスキルとは
※WHOのライフスキルに含まれること
意思決定能力,問題解決能力,創造的思考,批判的思考力,効果的なコミュニケーション,対人関係スキル,自己意識,共感,情動への対処,ストレスへの対処
②現場から感じること
療育の現場ではソーシャルスキルを目標に挙げることも多々ありますが,WHOのライフスキルといったことも含めると,壮大なテーマになってしまいます.もはや子どもの目標ではなく,全人類が抱える人生のテーマではないでしょうか.
③大切なことは,本人なりの「やり方」がつかめること
「わたしはこういうやり方がちょうどいい」がわかること.これは,最低限のソーシャルスキルという点での私なりの見解です.
「わたしは,この距離感での人付き合いがちょうどいい」「このくらいの頑張り感がちょうどいい」などです.
④どのような声掛け,接し方をしていくか
今回は主に小学生以上という対象で考えますが,「得意なこと」「出来ていること」を軸にまずは伝えることが多いです.最初から指摘はしません.
肯定的な自己認識を促してから,上手くいっていないことを客観的に分析できるようお話します.
自分としては,客観性というのは大事で,「この場面では,あなたと,この人がいて,こういう言動をすると,こういう情動になりやすい」といったことをお話していきます.
⑤1回では変わらない
お子さんも成長過程ですので,日々の情動の変動,環境の変化などの時期的な問題もありますので,その時のお子さんの心情に合わせた声掛けを繰り返すことが大事だと思います.また,お子さんにもよりますが,この時の本人との距離感を読むことは教育者側にとっても大事だと思います.
⑥まとめ
誰にとってもちょうどいいということは無いと思いますが,「それぞれのちょうどいい」を見つけることができるよう,関わっていけたらいいですね.
本日も最後まで読んでいただき,ありがとうございました.
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