小学生になったらおすすめしたいこと【統計学的に物事を考えること】
こんにちは,umenoです.
「何がいいですか?」「どれがいいですか?」「効果はありますか?」よく日常的に耳にする言葉ですね.ですが,そもそも「良いとは,何をもって良いとするのか」「効果があるとは何をもって効果があるとするのか」を考える必要があると思っています.また,現代は情報にあふれており,誰もが情報発信者にも受信者にもなれます.だから個々人で判断していくためにも,子どもにも小さい時から教えていくべきことでもあると思います.色々な切り口がありますが,大学院などで研究をしてきた自分としては,一つは統計学的な切り口で考えることが良いと考えています.そこで今回は統計学を教育の中で生かしていくためにはどうするか?といった視点でまとめてみたいと思います.小中学生のお子さんを持つ親御さん,教育や療育関係者の皆さまにとって少しでも参考になれば幸いです.
1) まず100%は無いと教える
これは私がいつも言うことです.何事も絶対はないということを伝えます.そして,算数を習い始め,確率の話が理解できそうであれば,教えていきます.ただ,「親としての自分が子どもを思う気持ち」といった情緒的な話は,今回は別とします.
2) 数字の解釈を間違えないこと
多い,少ないというのは解釈です.だから,今回は全体が○○回で,そのうちの○○回といったように数字そのものをまず捉えるよう練習します.
3) その集団どうやって集めたの?
いろいろな宣伝,番組などをみていると,集団の集め方に偏りがある場合が多いです.まずは,どういった人たち,物を対象として調べた結果なのかを確認しましょう.その集め方や結果がダメというわけでは無く,自分たちが解釈を間違えなければいいと教えます.「こういう人たちを対象とした調査だから,こういう結果になっているのかも」といった思考になればまずは良いと思います.
4) その見せ方でいいのかな?
あとは,結果の見せ方です.効果を最大限に見せたいという気持ちはだれでもあると思います.そのため広告的な結果では,数字ではなく,グラフなどの視覚的な情報のみとらえてしまうこともあります.その際も「数字とグラフをみてみよう」ということはよく伝えます.
5) 子どもの反応
何かの調査結果を見た時,一旦立ち止まるような思考をするようになります.「これ○○をしている人たちだから,○○が多くなったんじゃないかな」といった具合です.実際に子どもの口からこういった言葉は聞かれるようになっています.
6) まとめ
統計学はとても重要な学問だと思います.自分で研究計画を立てて,統計学的な処理をして,発表してという過程はとても大変なことです.しかし,統計学の基礎知識を得て,日々の生活の中での判断ツールとして使っていくいことは子どもの時からでもできることだと思います.私の事業で教えていく子どもたちには,そういったこともしっかり教えていきたいです.
本日も最後まで読んでいただき,ありがとうございました.
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