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末梢神経(MR-neurography)

先週末の放射線学会では、陣崎雅弘(じんざき・まさひろ)大会長の会長企画である、末梢神経のセッションの座長を、樋渡昭雄(ひわたし・あきお)先生と一緒に務めさせていただきました。

久しぶりに末梢神経の画像に触れて、「神経痛の画像化(実際の臨床での使用)」、やっぱりぜひ取り組もう! と思いました。来年が楽しみです。

スライドは、2008年にRadiology誌の表紙採用になったときのものです。これは掛け値なしにうれしい出来事でした。

Radiology 2008 Cover


もう一枚はNew England Journal of Medicine(2009) に掲載された、世界初の全身MR-neurographyの写真です。LANCETに落選したのに、よりIFの高いNEJMに投稿したいと提案してくれた山下智裕先生。「んな馬鹿なことする?」って、Thomas (Kwee)と笑ながら、ダメ元で投稿したら、rejectだったけど、depuity editorが拾ってくれました。ダメ元精神、極く稀にホームランを導きますね。

NEJM 2009

今では、このDWIベースのMR neurographyは、米山さんが作ったSHINKEI(NERVE VIEW)や、DESS関連技術に変わり、より高分解能になっています。

私としては当時この可能性を示すことができて、もう人生満足していたような感じですが、「いやいや、やっぱり臨床に使って(患者さんの役にたって)なんぼでしょ」と、もう一度勇気とやる気をいただきました。

これは陣崎先生が企画をしてくれなければ決して生じない気持ちでした。厚く御礼申し上げます。


朝、500mLの魔法瓶用にコーヒーをたっぷり淹れて出発します。意外と半日以上ホカホカで飲めるんです。いただいたサポートは、美味しいコーヒーでアイデアを温めるのに使わせていただきます。ありがとうございます。